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枝:0=件名、1=先端タイトル、2=章◆、3=節●、4=題名■、5=小見出し▼、51=小見出し▼、52=小見出し●、
6=本文、61=改行、7=テーブル、8=絵図、9=終端タイトル
言葉の森新聞2003年11月2週号
枝 0 / 節 1 /
ID
印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
■1.
先週の言葉の森新聞818号は11月1週号です
■2.
項目の説明(その3)
●1.
たとえ
●2.
色音感じ
●3.
名前・数字
●4.
ぐらい
●5.
いろいろな言った
●6.
ですます
●7.
いろいろな思った
●8.
自分だけが思ったこと
●9.
自分だけがしたこと
●10.
一般化の主題
●11.
もし…だったら
●12.
心の中で思ったこと
言葉の森新聞
2003年11月2週号 通算第819号
文責 中根克明(森川林)
枝 1 / 節 2 /
ID
■
1.
先週の言葉の森新聞818号は11月1週号です
枝 4 / 節 3 /
ID 5288
先週の言葉の森新聞は、10月4週号(818号)と印刷されていましたが、11月1週号(818号)の誤りです。
枝 6 / 節 4 /
ID 5289
作者コード:
■
2.
項目の説明(その3)
枝 4 / 節 5 /
ID 5316
ホームページで「項目の苗」の「説明」のところをクリックすると、それぞれの項目の説明が出てきます。今回は、「言葉の森新聞2003年10月2週号」「同10月3週号」の続きで、まだ説明していない項目を説明します。
枝 6 / 節 6 /
ID 5317
作者コード:
●
1.
たとえ
枝 5 / 節 7 /
ID 5290
小学生の表現項目の要です。「たとえ」「比喩」という言葉よりも、「まるで……のよう」「まるで……みたい」という言葉で説明する方がわかりやすいようです。小学校低学年のときは、まだうまく使えない子が多いので、このころにたとえを使う文章を書ける子は表現力が豊かだと言えます。練習の方法としては、家庭の中でゲームのようにたとえを使うやり方が効果的で、大人も子供も楽しめます。小学校中学年は作文の中にたくさんのたとえを使えるようになる学年です。このころにまだたとえの使い方がありきたりでいつも同じたとえばかり使う子は読む練習が不足しています。たとえが楽に使えるようになった生徒には、ただたとえを使うのではなく、自分らしいたとえを使うことを指導していきます。小学校高学年は、たとえが自由に使える学年です。このころになると、表現の要は、「たとえ」から「名言」に移っていきます。つまり、たとえを使って事実を個性的に表現する書き方から、名言を使って意見を個性的に表現する書き方に移行していきます。中学生以上になると、たとえを多用した文章はかえって幼稚な印象を与えるようになってきます。小学校高学年では、たとえの指導をするとともに、将来の名言の指導の前段階として「ことわざの引用」の指導をしていきます。
枝 6 / 節 8 /
ID 5291
作者コード:
●
2.
色音感じ
枝 5 / 節 9 /
ID 5292
小学校低学年では、周りの事実をよく観察して、その色・音・動き・様子・感じを書く練習をします。色・音は、そのまま書いていけばいいのですが、動き・様子・感じは書き方を説明しにくいものです。一つのヒントは、□○□○という形の擬声語・擬態語を書くという指導です。「ゴロゴロ」「ふわふわ」「きらきら」などという書き方です。音はかたかなで、様子はひらがなで書くのが原則です。もう一つのヒントは、□っ○りという形の言葉を使うという指導です。「ほっそり」「すっきり」「ぐったり」などという書き方です。
枝 6 / 節 10 /
ID 5293
作者コード:
●
3.
名前・数字
枝 5 / 節 11 /
ID 5294
どこかに出かけたときなど、場所などの名前(固有名詞)や日時などの数字を書いていくと、正確な文章になります。一般に男の子は会話よりも数字や名前に関心が高く、女の子は数字や名前よりも会話に関心が高い傾向があります。数字や名前を正確に書くことは、作文の表現の面白さには直結しないので評価されることの少ない分野です。数字は縦書きで書くときは、漢数字を使うのが一般的です。
枝 6 / 節 12 /
ID 5295
作者コード:
●
4.
ぐらい
枝 5 / 節 13 /
ID 5296
大きさや程度を別のもので表す工夫で、たとえと同じような効果があります。数字で表すのではなく、ほかのものと比較した形で表すのがポイントです。例えば、「ぼくの背の高さは、お父さんのおへそぐらいです」というような書き方です。「ぼくの背の高さは130センチぐらいです」というような書き方ではありません。「130センチぐらい」は、正確な数字として評価します。
枝 6 / 節 14 /
ID 5297
作者コード:
●
5.
いろいろな言った
枝 5 / 節 15 /
ID 5298
「言った]「言いました」という言葉を使わずに言ったことを表します。「とさけんだ」「とつぶやいた」「とささやいた」などという言葉以外に、そのときの動作や表情で表す言葉も使えます。「と笑った」「とほほえんだ」「とふりかえった」「と余裕を見せた」「とくやしがった」など。指導の仕方としては、作文の中に「言いました」「言った」「言って」などを一つも使わないようにするとして練習していくといいでしょう。
(印刷物の言葉の森新聞はここまでです。続きはホームページをごらんください。つづきの項目は「ですます」「いろいろな思った」「自分だけが思ったこと」「自分だけがしたこと」「一般化の主題」「もし…だったら」「心の中で思ったこと」)
枝 6 / 節 16 /
ID 5299
作者コード:
枝 61 / 節 17 /
ID 5315
●
6.
ですます
枝 5 / 節 18 /
ID 5300
事実文は、過去形で書かれる形が自然に多くなります。ここに、現在形を入れて文章の流れに変化を作る練習です。「です」は物事を説明をするときに自然に使えますが、「ます」は事実を描写するときに使う書き方なので、説明に工夫が必要です。例えば、「サッカーをしに近くの公園に行きました。今日は日曜日です。空は青く晴れています。友達がいました。こちらに向かって手を振っています。ぼくは走り出しました。」。作文の中心になるのは「でした、ました」です。「です、ます」は途中に少しだけ入れていく方が効果的です。指導としては、「です」をどこかに一つ、「ます」をどこかに一つ入れらればよいとします。
枝 6 / 節 19 /
ID 5301
作者コード:
●
7.
いろいろな思った
枝 5 / 節 20 /
ID 5302
「思った」「思いました」「思う」という言葉を使わずに、表現に変化を持たせる練習です。「にちがいない」「かもしれない」「と言いたい」「だろう」「ではあるまい」などという言葉を使って、「思う」という言葉を使わないようにします。
枝 6 / 節 21 /
ID 5303
作者コード:
●
8.
自分だけが思ったこと
枝 5 / 節 22 /
ID 5304
結びに書く思ったことを、ありきたりの思ったこと(「たのしかった」「おもしろかった」「またいきたいです」など)で終わらせずに、自分らしい感想として書いていく練習です。 一見指導しにくいように見えますが、小学校中学年の子は、「自分だけが思ったこと」「自分しか思わないような思ったこと」「自分らしい思ったこと」を書くように説明すると、すぐに理解します。 指導の初期で説明のしくにいときは、「たのしかった、おもしろかったなどのありきたりのことを書かないように思ったことを書いてあればいい」と指導します。評価は、思ったことが書いてあれば◎。特によく書けているときに取り上げてほめると、だんだんコツがわかってきます。 例:(カレーライスを食べて)僕はおいしかったなあと思いました。× 例:僕は、こんな料理をだれが考えついたのかと思いました。○ 例:僕は、毎日朝ごはんがカレーライスでもいいと思いました。○ 例:僕は、カレーが王様だとすれば、ラーメンは女王様で、ハンバーガーは王子様ぐらいだなあと思いました。◎
枝 6 / 節 23 /
ID 5305
作者コード:
●
9.
自分だけがしたこと
枝 5 / 節 24 /
ID 5306
作文の題材には、できるだけ自分のしたことを書くことが大切です。それはその方がその人らしい作文になるからです。 例えば、サッカーの試合の話を書くときに、「Aくんがパスして、Bくんがシュートをして、1点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがシュートをしようとして空振りした」というようなことを書いていくということです。たとえ、失敗をした話であっても、自分のしたことの方が書いていておもしろいと説明していくとよいでしょう。 これは、将来の意見文の中の体験実例につながっていきます。 指導は一見難しいようですが、みんなと同じことを書くのではなく、自分だけがしたようなことを書いていくといいよと説明すると、小学校中学年の生徒はすぐに理解します。 評価は、自分のしたことが書いてあれば◎とします。
枝 6 / 節 25 /
ID 5307
作者コード:
●
10.
一般化の主題
枝 5 / 節 26 /
ID 5308
作文の結びに大きくとらえた感想を書く練習です。 小学6年生以上は、ものごとを一般化して書く力がついてきます。例えば、「私の家族」という題名で作文を書いた場合、中学年では、「これからも楽しい家族でいたいです。」のようなまとめ方で終わることが多いものですが、高学年では、「家族というものは人間にとって、心のよりどころとなるものだと思う。」のようなまとめ方ができるようになってきます。 しかし、この一般化の力はまだ充分ではありませんから、先生の方でヒントを指示してあげる必要があります。 高校生以上で一般化の主題を書く場合は、構成メモの段階で先に一般化の主題を考えておき、その主題に合わせて実例を書くという書き方をしていくのが理想です。小学生では、そこまでは要求できないので、実例を複数書いてから、その実例に合わせて一般化したまとめ方をするように指導していきます。 例:(私の友達という作文を書いたあと)友達というものは、人間にとってその人を映す鏡のようなものだと思う。類は友を呼ぶということわざがあるように、私も友達にふさわしい人間になっていきたい。
枝 6 / 節 27 /
ID 5309
作者コード:
●
11.
もし…だったら
枝 5 / 節 28 /
ID 5310
感想文などで似た話が書きにくい場合などに、想像した話を書いて題材をふくらませる練習です。 一つは自分になぞらえて書く書き方です。 例:もし私が桃太郎だったら……。 例:もし私がそのときの鬼だったら……。 もう一つは、事実とは異なる展開を想像して書く書き方です。 例:もし鬼が早めに謝っていたら……。 例:もし桃太郎がけちで、きびだんごをあげなかったら……。
枝 6 / 節 29 /
ID 5311
作者コード:
●
12.
心の中で思ったこと
枝 5 / 節 30 /
ID 5312
思ったことを個性的に書いていく練習です。 自分だけが思ったことは、ほかの人が思わないような思ったことでしたが、これは、口には出さない(出せない)思ったことを書く練習です。 例:(先生におこられて)僕は、先生だって子供のころ、こういうことをしただろうになあと思いました。○ 例:(先生にほめられて)僕は、このぐらいで喜んいちゃだめだ、僕はもっと上を目指すんだからと思いました。
枝 6 / 節 31 /
ID 5313
作者コード:
枝 9 / 節 32 /
ID 5313
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