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言葉の森新聞2003年6月1週号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.6.1週に進級テスト(再掲)
  ■2.「漢字の虫」を更新
  ■3.続き
  ■4.表記をどこまで直すか(海外生まれの子供のカタカナ表記)
  ■5.表記をどこまで直すか(低学年の話し言葉風の書き方)
  ■6.「お話しする」か「お話する」か
 
言葉の森新聞 2003年6月1週号 通算第798号
文責 中根克明(森川林)

枝 1 / 節 2 / ID
1.6.1週に進級テスト(再掲) 枝 4 / 節 3 / ID 4655
 6.1週は、作文進級テストを行います。課題フォルダの項目表の●印が全部できることが合格の条件になります。キーワードと字数が採点の基準ですので、作文の中に必要な項目が入るように書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 キーワードは、カッコ書きで書いてもいいようになっています。作文を書き終えたあとに読み返して、抜けているキーワードがあったら入れておきましょう。
 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の急に進みます。項目やキーワードの意味がまだよく理解できないときは無理に項目に合わせて書かなくてもいいです。
※6月進級試験の結果は、次々学期10月からの課題に反映します。(7月からの課題に反映しているのは、3月の進級試験の結果です)
※4〜6月に入会した生徒は、進級試験の結果にかかわらず、10月からの課題は全員進級扱いとなります。
枝 6 / 節 4 / ID 4656
作者コード:
2.「漢字の虫」を更新 枝 4 / 節 5 / ID 4657
 漢字のページを更新しました。
 インターネットエクスプローラでないと正しく表示されません。(ダイナミックHTMLというインターネットエクスプローラに依存した機能を使っているためです)
 このページを使った漢字の勉強の仕方を説明します。
(1)「漢字の虫」のページに行き、自分の勉強したい学年を選びます。その学年で習う漢字が載っています。あらかじめ全部にチェックがついています。
(2)最初に「かな」の部分を見て、手元の紙に漢字を書いてみます。
(3)そのあと▼をクリックすると、正解の漢字が表示されるので、正しければ最初についていたチェックをはずします。間違っていればチェックはそのままにしておきます。
(4)ある程度まで勉強をしたら、そのページの下の登録ボタンを押します。生徒コードのある人は生徒コードとパスワード、生徒コードのない人(生徒でない家族や友人など)はメールアドレスと自分で作ったパスワードを入れてください。メールアドレスが同じでもパスワードが異なれば複数の人が登録できます(パスワードは忘れないようにしておいてください)。
(5)登録が終わると、正解した問題(チェックをはずした問題)は表示されなくなり、間違った問題(チェックを残した問題)だけが表示されるような設定になっています。
 登録が終わったあとのページで、どういう問題が登録されたかが表示されますから、この画面をプリントして次回の予習に使ってください。
 ……これで、一日の勉強は終わりです。次は翌日。……
(6)「漢字の虫」に行き、「登録されている問題」のボタンを押します。(複数の学年の問題を登録しているときは、登録されている問題のうち、いちばん上の学年のところが自動的に選択されています)
(7)ボタンを押すと、これまでに間違えた問題だけが表示されているので、また同じように問題を解き、登録をします。
 ……このようにして、間違えた問題がなくなったら、次の学年に進みます。……
 最初から全部やり直したいときは、(1)の「勉強したい学年を選ぶ」のところから始めてください。
 なお、書き順を調べたい方は、下記のページを参考にしてください。
gahoh
http://www.gahoh.com/homej.html
枝 6 / 節 6 / ID 4658
作者コード:
3.続き 枝 4 / 節 7 / ID 4659
 印刷用の言葉の森新聞はここまでです。続きはウェブでごらんください。題名は下記のとおり。
「表記をどこまで直すか(海外生まれの子供のカタカナ表記)」「表記をどこまで直すか(低学年の話し言葉風の書き方)」「『お話しする』か『お話する』か」
枝 6 / 節 8 / ID 4660
作者コード:
 
枝 61 / 節 9 / ID 4667
4.表記をどこまで直すか(海外生まれの子供のカタカナ表記) 枝 4 / 節 10 / ID 4661
 海外で受講している生徒のお母様から、カタカナ表記をどこまで指導するかというお問い合わせをいただきました。ご本人の承諾を得た上で紹介します。
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 海外で生まれた9歳と7歳の息子達が、日本語で喋る時も、どうしても英語を混ぜてしまうので、何とかきちんとした日本語を話せるように、書けるようになって欲しいと、無料体験を申し込んだところなのですが、本日作文を書かせたところ、弟の英語のセリフを日本語に訳して書いている箇所(「兄は、がんばってる。」)があり、苦笑してしまいました。
 その他にも、日本語としては(少なくとも、私が習った限りでは)不自然に思える、「テクニーク」、「プレイヤー」という書き方をしており、気になりました。日本では、やはりそれぞれ、「テクニック」、「プレーヤー」と訂正されてしまうのでしょうか。普段英語を話しておりますと、後者の表記の方がよほど不自然に思えるのですが、現在教育の現場では、カタカナでの表記はどのようになっているのでしょうか。息子達には私が習った昔のカタカナ表記を教えるべきでしょうか。
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 さて、私の考えですが。
 作文で最も大切なことは、筋道の通った分かりやすい文章を書くことです。そのことによって思考力も深まります。
 そう考えると、表記の正確さは分かりやすさの条件にはなりますが、表記を正確にすることそのものが作文の目的ではありません。また、表記の正確さというものは、歴史的・文化的なものですので、小さい子供が理屈で理解できる性格のものではありません。
 ですから、カタカナ表記を現在の日本で通常使われているカタカナ表記に合わせるように指導することは、子供に、勉強の内容以前の負担を強いることになります。
 表記の正確さは、子供が大きくなって自覚的に勉強するようになればすぐにできるようになることですので、今は、あまりこだわらずに、構成と主題と題材と表現の力を伸ばすという大きな方向をしっかりさせておけばよいと思います。
 ただし、せっかく勉強をしているのですから、日本の文化を理解するという点から「テクニークは日本ではテクニックと書く」という指摘はした方がいいと思います。しかし、「テクニーク」を間違いだとする指導はしないということです。
枝 6 / 節 11 / ID 4662
作者コード:
5.表記をどこまで直すか(低学年の話し言葉風の書き方) 枝 4 / 節 12 / ID 4663
 似た例で、幼稚園で日記の指導を受けている子供のケースです。
 お母様から、「子供が話し言葉風の書き方をしているので気になる。直した方がいいだろうか」という質問を受けました。
 現在、小学校の低学年では、作文を書くことに抵抗を持たせないために、「先生、あのね、かっちゃん、きのうおねしょしちゃったの」のような話し言葉で書く指導をしています。
 作文指導で大事なことは、作文の上で直すのではなく、読む力を育てる中で自然に正しい書き方を見につけさせていくということです。この場合も、書き言葉で書く指導をすればすぐに書き言葉に直すことはできますが、教える側が間違いを直すという視点で作文を見てしまうという弊害の方がずっと大きいのです。
 いい文章をたくさん読めば、子供は自然にそのいい文章と同じような文章を書くようになります。その証拠に、大人になって「先生、あのね……」というような書き方をする人はだれもいません。これは、だれに教わったわけでもなく、それまでに読んだ文章の蓄積によって、自然に「あのね作文」のような書き方をしなくなったということです。
 低学年の子供の書く文章は、表記のミスがたくさんあります。そのミスを指摘したくなったときは、「これは今指摘しなくても、自然に直るものではないか」と一度自問してみてください。そして、やはり今指摘した方がいいと思ったときだけ、優しく指導するとようにしてください。
枝 6 / 節 13 / ID 4664
作者コード:
6.「お話しする」か「お話する」か 枝 4 / 節 14 / ID 4665
 中身が通じればどちらでもいいと思いますが(笑)、表記の仕方で迷う例なので説明します。
 「はなし」という言葉に動詞的なニュアンスが強ければ「話し」となり、「はなし」という言葉に名詞的なニュアンスが強ければ「話」となります。
 「おはなしする」の場合は、動詞的なニュアンスが強いので「お話しする」と書くのが正解です。(「言葉に関する問答集2(文化庁)より)
 しかし、Googleで検索すると、「お話しする」23,800件、「お話する」25,100件で、正解と言われる方がやや劣勢です。ところが、「はなし言葉」で検索をすると、「話し言葉」26,700件、「話言葉」1,800件で、「話し」を選んでいる人が圧倒的に多くなっています。
 こう考えると、「おはなしする」が現在では、名詞的なニュアンスで使われ始めているのかもしれません。
 私は、動詞的に使うときは「お話しする」で、名詞的に使うときは「お話をする」と途中に「を」を入れるようにしています。
 なお、「お〜する」は謙譲語ですので、「私がお話ししたように」は○ですが、「あなたがお話ししたように」は×です。「あなたがお話をしたように」は○です。
枝 6 / 節 15 / ID 4666
作者コード:
枝 9 / 節 16 / ID 4666
 
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