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言葉の森新聞2018年2月4週号 通算第1504号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.【重要】3月1週は、次学期の進度の参考にする実力試験
  ■2.【重要】3.1週の作文はファクスでも受付
  ■3.第4週は清書。幼稚園生は作文
   ●1.清書の意義と方法
   ●2.清書の投稿
   ●3.小学生新聞の投稿先
  ■4.4週目の読解問題(小1以上)
  ■5.言葉の森のオンライン学習の紹介ページができました
  ■6.スマホやインターネットに熱中する子供をどうするか
  ■7.消える競争、育つ共創
  ■8.究極の国語は理系
 
言葉の森新聞
2018年2月4週号 通算第1504号

https://www.mori7.com/mori

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.【重要】3月1週は、次学期の進度の参考にする実力試験 枝 4 / 節 4 / ID 27185
 3.1週の授業は、今学期の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
 ただし、今学期中に受講を開始された方については、この試験の結果にかかわらず原則として自動進級となります。
【課題】 課題は3.1週の作文または感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合は、どちらかができていればその項目は◎になります)
 キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で、必要な項目が全部入るように作文を書いてください。また、項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、3月8日消印までです。
枝 6 / 節 5 / ID 27186
作者コード:
2.【重要】3.1週の作文はファクスでも受付 枝 4 / 節 6 / ID 27187
 3.1週に限り、ファクスによる提出も受け付けます。ファクスでの提出期限も3月8日です。ただし、ファクスで提出をする人は、事前にメールアドレスを登録しておいてください。

1、ファクスが正常に送信できているかどうかは、24時間以内にメールと検索の坂で連絡をします。正しく送信できたかどうかを必ずご確認ください。
2、連絡用のメールアドレスは、検索の坂の「ペンネーム変更」というところで登録できます。既にメールアドレスが入っている場合は、そのアドレスが登録されています。
3、ファクスで送られた作文は、作文の丘にJPGでアップロードされます。作文の返却はありませんが、添削された作文は山のたよりに表示されます。
枝 6 / 節 7 / ID 27188
作者コード:
3.第4週は清書。幼稚園生は作文 枝 4 / 節 8 / ID 27189
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
枝 6 / 節 9 / ID 27190
作者コード:
1.清書の意義と方法 枝 5 / 節 10 / ID 27191
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。

 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
枝 6 / 節 11 / ID 27192
作者コード:
2.清書の投稿 枝 5 / 節 12 / ID 27193
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
枝 6 / 節 13 / ID 27194
作者コード:
 
枝 61 / 節 14 / ID 27195
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。

 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
枝 6 / 節 15 / ID 27196
作者コード:
3.小学生新聞の投稿先 枝 5 / 節 16 / ID 27197
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません 毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
枝 6 / 節 17 / ID 27198
作者コード:
4.4週目の読解問題(小1以上) 枝 4 / 節 18 / ID 27199
 小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。時間のある人は取り組んでください。
 言葉の森ホームページの「読解マラソン」のページには、全8問の問題とそれに対応した長文がありますが、課題フォルダには問題数をしぼり、問7と問8の2問だけ掲載しています。
 これは、この2問をじっくり解いて満点にすることが目標だからです。

 問1~6も含めた全問を解きたい方は、読解マラソンの「問題のページ」で他の長文と問題をごらんください。
 ただし、その場合も、当てずっぽうで全部解くのではなく、必ず全問正解になることを目標に解くようにしてください。
http://www.mori7.com/marason/ki.php
枝 6 / 節 19 / ID 27200
作者コード:
5.言葉の森のオンライン学習の紹介ページができました 枝 4 / 節 20 / ID 27201
 言葉の森は、この3月からオンライン学習として、新たに「寺オン作文クラス」と「寺オン自主学習クラス」を開始します。
 このオンライン学習について紹介するページができましたので、ご覧ください。
https://www.mori7.com/teraon/syoukai/

 新しくスタートするオンライン学習の特徴は、5~6人の少人数クラスで行うことです。
 参加する生徒が全員たっぷり話ができるような形で、生徒と先生の交流を深めながら勉強を進めていきます。
 今は、時差の関係で、日本国内とアジアの生徒が参加しやすい時間設定をしていますが、今後、森林プロジェクトを海外で受講される方が増えれば、それらの人が講師としてオンラインクラスを担当できるようになります。
 できるだけ早くアメリカやヨーロッパ在住の日本人の子供たちも、これらのオンライン学習に参加できるようにしたいと思っています。
枝 6 / 節 21 / ID 27202
作者コード:
6.スマホやインターネットに熱中する子供をどうするか 枝 4 / 節 22 / ID 27203
 中学生や高校生がスマホを持つと、年中YouTubeを見ていたり、Lineで友達とやりとりをしたりするようになると思います。
 イギリスの中学生がfacebookをやりだしてから、途端に読書量が減った調査結果も出ています。

 この問題に対して、多くのお母さん方はスマホを禁止するということを考えるようです。
 しかし、その「禁止する」という方法では、問題は何も解決しません。
枝 6 / 節 23 / ID 27210
作者コード:
 
枝 61 / 節 24 / ID 27204
 むしろ、親の管理がなくなったときに、子供が自分でコントロールできなくなるというマイナスの方が大きいのです。

 では、どうしたらいいかというと、一つは本人がいろいろな誘惑に負ける経験を通して、その誘惑とうまく折り合いをつけてコントロールする方法を自分自身で身につけていくことです。
 だから、親には、多少の脱線を大目に見てあげるような余裕が必要です。

 しかし、もう一つのもっと根本的な対策は、スマホとインターネットによる受け身の娯楽ではない、より主体的な娯楽を作っていくことです。

 その主体的な娯楽が勉強です。
 と言っても、学校や塾で先生の授業を聞くような勉強ではなく、勉強の成果を他の人に発表したり新しい勉強を考え出したりするような創造的な勉強なのです。

 例えば、思考発表クラブで子供たちが取り組んでいるような勉強は、スマホとインターネットによる娯楽よりもずっと面白いはずです。
 そういう子供たちは、スマホとインターネットによる娯楽を楽しみながらも、それらとうまく折り合いをつけて自分の勉強を進めていくことができます。

 似た例として、読書と漫画の関係を考えるとわかりやすいと思います。
 漫画ばかり読んでいて本を読まない子がいた場合、漫画を禁止すれば本を読むようになるかというと、そういうことはありません。

 読書の好きな子は、漫画も好きです。
 どちらもたっぷり読むことが大事なのです。

 遊びと勉強の関係も同じです。
 遊んでばかりいて勉強しない子がいた場合、遊びを禁止すれば勉強するようになるかというとそういうことはありません。

 勉強のできる子は、遊びも好きです。
 よく遊び、よく学べが、最も健康的な過ごし方なのです。

 大事なことは、子供が主体的に取り組みたいと思うものを見つけることです。
 大人の役割は、マイナスを禁止することではなく、プラスを用意してあげることなのです。
枝 6 / 節 25 / ID 27205
作者コード:
7.消える競争、育つ共創 枝 4 / 節 29 / ID 27215
これまでの社会は、競争によって発展してきました。
 相手に負けない品質とコストによって競争に勝つということが、供給する側にとってもそれを消費する側にとっても利益のあることでした。

 競争がなければ、かつての社会主義の悪しき平等のように、改善する意欲がなくなるということが言われていました。

 今のスポーツや音楽のような人間的な活動においても、それに携わる喜びの多くは、スポーツや音楽そのものの喜びではなく競争に勝つことの喜びに結びついています。
 しかし、この競争の元になっている哲学は何かといえば、それは欧米の個人主義だったのです。

 個人の利益に立脚している限り、競争は個人と社会の両方の利益をつなぐ見えざる手と考えられます。
枝 6 / 節 30 / ID 27214
作者コード:
 
枝 61 / 節 31 / ID 27213
 しかし、人間は個人で生きるのではなく集団で生きるのだという日本的な人間観に基づけば、この競争優位の考え方とはまた別の考え方が生まれてきます。

 日本の文化の中には、個人ではなく集団で利益を分かち合うという考え方が根付いていました。
 その一つの例が、運動会の赤組と白組の競争や、紅白歌合戦のようなグループに分かれた競争です。

 この集団がひとつの単位となる競争においては、優れた個人と劣った個人は、競争の関係ではなく助け合う関係になります。
 強い者が弱い者から奪うのではなく、強い者がその集団の中での弱い者を助けるという関係が生まれるのです。
 それによって弱い者が成長し強くなり、集団全体の強さが増すというのが、集団を単位とする他の集団の競争との利点でした。

 今日の社会では、競争はますます速く激しくなっています。
 それはインターネットの時代には、情報が瞬く間に広がり、情報の差による競争優位は瞬時に解消してしまうからです。
 このような時代に生き残るためには、競争から共創へと考え方を変えていく必要があります。

 競争に勝つことを動機とするのではなく、強者が弱者を助け互いに成長することを動機とするような時代がやってきつつあるのです。
 そういう形の文化を、教育の分野においても実現していきたいと思っています。
枝 6 / 節 32 / ID 27212
作者コード:
8.究極の国語は理系 枝 4 / 節 33 / ID 27216
 昔、学習院大学の学長だった木下是雄さんが、「理科系の作文技術」という本を書いていました。(1981年)

 私もちょうどそのころ、理詰めに書く文章が大事だと思っていたので、その内容を共感を持って読みました。
 国語というと、文章表現の巧みさのようなところで評価されることが多いようですが、生活に役立つ国語は理屈で成り立つ国語です。

 当時行われていた国語を教える学習塾では、学年が上がるにつれて古文や漢文の世界に進んでいくようでしたが、それは国語の本来の方向とは違う気がしました。

 そこで考えたのは、国語の究極の目標は哲学であり、それはまた理系の頭脳を必要とするということでした。

 今の国語の先生の多くは、文系の教科として国語を考えているので、子供たちにも理屈で説明しきれない心情や表情などを過大に評価する傾向があるように思います。

 また表現の上でも、川がさらさらと流れているか、とうとうと流れているかというようなニュアンスの違いをやはり過剰に重視する傾向あるように思います。

 さらさらか、とうとうかということは、文化の問題であって国語の問題ではありません。
 国語の本質で大事なことは、流れているかどうかということと、更に詳しく説明するのであれば、その流量や速度や川幅や透明度がわかるように表現することです。
 そして、それを単なる自然の記述だけに終わらせないために、そこにより抽象的な思考が入ってくるのです。

 抽象的な思考とは、なぜそこにそう流れているのかとか、それをどう生かせるのかというような、今の川の現象面を超えた思考です。

 だから、国語の好きな人は、国語でとどまらずに理系の勉強を進める必要があり、逆に、理系の人は国語の文章力を伸ばすようにしていくことが大切で、その両者の共通点は、哲学的な深い思考にあると思ったのです。
枝 6 / 節 34 / ID 27217
作者コード:
枝 9 / 節 28 / ID 27217
 
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