言葉の森は35年前、作文の専科の教室をしてスタートしました。
言葉の森という名前で始める前は、大学4年生を対象にした文章教室を開いていたので、そのころから数えると40年前からのスタートです。
なぜ作文専科の教室にしたかというと、どこでも行われている勉強を教えるような教育ではなく、もっと子供の可能性を育てるような教育をして、世の中をより明るくしたいと思ったからです
当時、作文指導を専門にする教室はどこにもなかったので、ひとりで試行錯誤をしながら作文指導のスタイルを作っていきました。
なぜ作文指導の教室がなかったかというと、作文教育に対するニーズ自体がなかったからです。
初めは小1と小6の生徒2人でスタートしましたが、次第に生徒が増え、やがて、地元の横浜市の通学教室で150名ほどの人数になりました。
しかし、作文そのものに対するニーズはきわめて薄かったので、このままでは広く日本に作文教室を広げることはできないと思っていました。
ところが、引っ越しや学校の部活などのために通えなくなった生徒を通信で見ているうちに、通信のインターネット利用が次第に進んできました。
言葉の森のインターネット利用は、1996年というかなり早い時期からでしたから、最初のうちはインターネットに接続する人自体がほとんどいませんでした。
ところが、2000年ごろから急にインターネットが広がるようになり、それにつれて通信の生徒も急に増えてきました。
通信指導の講師も、インターネットで募集しましたが、当時インターネットを利用できる人は大学の理系の学部でネットを活用し始めたような人でしたから、応募してくる人はどの人もかなり優秀で先進的な人ばかりでした。
通信の生徒が増え、作文指導の方法が次第に安定してくるにつれて、最初に自分が考えていた世の中を明るくしたいという方向をもっとを確実なものにしたいと思うようになってきました。
そのためにどうしたらいいかと考えているうちに、2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。
この大地震とそれに伴う原発の事故によって、当時心ある人はすべて日本を守るためにどうしたらいいかということを真剣に考えたと思います。
私も、この大震災をきっかけに、日本を守り発展させるという目標を自分の仕事の大きな目的として更にはっきりと自覚しました。
そして、日本社会への貢献と作文教育をどう結びつけるということを考えて、現在の日本の教育の問題点とそれと対比する形での新しい教育のビジョンを考えたのです。
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枝 6 / 節 4 / ID 26496 作者コード:
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