みなさん、こんにちは! いよいよ4月、新学期ですね。新しい教室、新しい教科書。たくさんの花や、木の若葉のかおりにつつまれて、きもちも新しくなるときですよね。新しい先生、新しいクラスメートになった生徒さんもいるでしょうか。作文教室言葉の森のほうも、はりきってとりくんでくださいね! でも、私は、みなさんから来る封筒をひらくときは、いつもまるで新しい季節を待つようなときめきを感じています。
というわけで、今回は、みなさんの「たとえ」特集です。「たとえ」という課題(かだい)は、全部の学年に、共通しています。「たとえ」を考えることによって、自分なりの、もののみかたができるようになるからです。みなさんの中でも、毎回「たとえ」を入れようとがんばってくれて、だんだんと、「自分なりのたとえ」ができるようになった人がたくさんいます。その中から、少ししょうかいしてみますね。
まずは、小学校3年生(4月から4年生ですね!)あやっちーさん。「つくしはまるで小さい男の子があちこちであそんでいるようでした」。春のはじめ、まだ寒い中で、つんつんと、背をのばしているつくしのげんきなようすがよく出ていますね。次に、2年生(4月から3年生)のりっちゃん。「レクイエムの歌は、まるで、バラの花のようにきれいなきょくでした」これは、合唱コンクールで「フォーレのレクイエム」という曲を歌ったときのことです。みんなの声がひとつになって、ふわっとひらくようすが、よい香りとともに感じられます。4年生(4月から5年生)のみのちゃん。「きゅうしょくちゅうは、まるでとうきょうみたいに人口がおおくてうるさいほどの音が出ているみたいです」これは、おもしろいですね。先生は、東京の新宿駅や渋谷駅のすごいうるささを知っています。それから、学校の教室のうるささも知っていますよ! 自由時間はこれくらいうるさい教室のほうがいいですね。今度は、小学校1年生(4月から2年生)のはるたん。「さいしょは、足が羽のようにかるかったけれどだんだんぞうがのっかっているようにおもたくなってとべなくなりました。」これは、なわとび大会の作文です。なんと、学年で2位、9分もがんばってとんだのだそうですよ。最後に6年生(4月から中1)の雪乃さん。「私は、毎年の正月、すごい量の「おもち」を食べて太ってしまう。というより、ほっぺたがまるでおもちでうまったみたいにぷくぷくになってしまうのだ」。ぷくぷくのほっぺた。かわいいですね。
高学年以上の生徒さんは、むずかしい課題がほかにもたくさんありますが、たとえのほうも、わすれないで入れてくださいね。新しい生徒さんには、これから「まるで」の説明をしていきます。はじめは、かんたんな、たとえでいいですよ。本などでよんだたとえをそのままつかってもいいです。くりかえすうちに、自分なりのたとえが出てくると思います。
「たとえ」は、効果的に使ったら、作者のいいたいことを読者におもしろく印象づけるはたらきもあります。まるで・・・えーと・・・まるで・・・ああ、思いつかない!・・・
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枝 6 / 節 20 / ID 5895 作者コード:takeko
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