言葉の森新聞2018年2月2週号 通算第1502号
文責 中根克明(森川林)

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■■新しく始める少人数クラスは、最先端の作文の授業

 この春から、言葉の森が新たに開始する作文の学年別少人数クラスは、ある意味で作文の最先端の授業となります。

 作文指導の内容については、もちろん言葉の森が日本の民間作文教育の最古参であり最先端ですから、その内容は保証できます。
 それ以上に重要なことは、作文を書く側にとっても、教える側にとっても、これまでの作文指導とはかなり違う先進な授業を行うようになることです。

 新しいクラスは、同学年で同レベルの子供たち5、6人の少人数で授業を行います。
 最初は完全に同レベルではないかもしれませんが、将来的には必ずそうなると言えるのが、通信教育の優れているところです。

 つまり、通信教育は生徒の対象が全国規模ですから、それぞれの生徒の進度に合わせたきめこまかなクラス分けが可能になるのです。

 授業は、Zoomの画面で、担当の先生が全員に共通する課題の話をするところから始まります
 ついで、それぞれの生徒から似た例や感想などの話を聞き、書く前の事前の準備の交流を行います。

 その後、各自が一斉に作文を書き出します。
 書き終える時間は生徒によってまちまちですから、書き終えたものは各生徒がスクリーンキャプチャーで保存し、画像をアップロードしておきます。

 担当の先生は、あとでそのスクリーンキャプチャーの画像を引き出し、ペンタブレットで赤ペン添削を行い、それを自分のパソコンに保存しておきます。

 次の週の授業では、今週の課題の説明とともに、前の週にそれぞれの生徒が書いた作文の赤ペン添削を一人ずつ説明していきます。

 その説明を、それぞれの生徒がZoomでレコーディングして、あとで保護者にもその授業の内容が分かるようにしておいてもらいます。

 自分の書いた作文に対する赤ペンと先生の口頭による解説が共有画面で表示されますから、それをレコーディングしておいてもらうのです。

 言葉の森は、進度に合わせた共通の課題と項目で指導していますから、5、6人の同年齢の子どもたちのアドバイスは、本人だけでなく他の生徒にとっても参考になります。

 このようにして、郵便物を使わず、また電話やSkypeも使わず、Zoomと画像のアップロードだけで授業が完結するようにします。
 郵送を使わないので、作文を書くのは、作文用紙ではなく、作文ノートになります。

 作文ノートだと、書いたものが散逸しないので、保管しやすくなると思います。

 この少人数クラスのいいところは、子供たちが互いの交流の中で、作文を通した友達関係を作っていけることです。
 作文を通じての友達というのは、ある意味で極めて深い繋がりを持った友達になります。

 また、指導する先生の側も、普通の通信教育のような赤ペン添削だけの指導ではなく、赤ペン添削をきっかけにした口頭説明による指導内容ですから、同じ時間の指導の密度は5倍から10倍になります。

 というのは、例えば400字の赤ペン講評の場合、文章で書けば5分から10分はかかりますが、口頭による説明であれば約1分で済むからです。
 だから逆に、先生が5分から10分口頭で説明する内容は、文章にすれば30分から1時間かけて書くような内容に匹敵するのです。

 現在の作文教育のいちばんの問題点は、指導に時間がかかり、評価に時間がかかることから、先生の負担が大きくなることです。
 それが、作文教育の普及を妨げる最も大きな要因となっています。

 作文評価の能率化については、言葉の森が開発した自動採点ソフト森リン(もりりん)を使うことによって、かなり客観的な評価ができるようになりました。

 そして、今回の少人数クラスの口頭アドバイスによって、指導についてもかなり楽でしかも密度の濃い教え方ができるようになります。

 ちなみに、こういう口頭による少人数対象のアドバイスが可能なのは、言葉の森が独自の項目指導を行っているからです。
 この事前指導のノウハウがない中で、口頭指導をするのであれば、先生の思いつきで話すような内容しか出てきませんから、指導が先生の力量に左右されることになります。
 また、共通の指導項目がない場合は、生徒にとって、他の生徒に対する講評を聞くことはそれほど参考になりません。
 同じ指導の中で先生の話があるからこそ、他の人に対する講評が、自分にとっても役に立つのです。

 このように、指導のしやすさと、学習の密度と、人間的な触れ合いという三つの長所を同時に実現するのが、この春から始める作文のオンライン少人数クラスです。


■■子供にもっと科学の本を読ませよう――「頭のいい子は理科が好き」という話の関連で
 先日、賢い子は理科が好きだという話を書いたら、何人かの方から賛同をいただきました。

 人間にはもともと、知的好奇心があるので、自然界の不思議な現象の背景にある理屈などを知ると嬉しくなります。
 それは、子供も同じです。

 今は、勉強というと、そういう知的好奇心の必要がない、忍耐力だけが必要なことをやらされている子が多いので、子供が本来勉強好きだということを信じられない人もいると思います。

 しかし、本当はどの子も勉強は好きなのです。
 だから、大人の役割は、そういう子供の知識欲に応えられるような環境を用意することです。

 その最も手軽な方法が、科学の本を読む機会を作ることです。

 これは、子供だけでなく、大人にとっても面白いので、親子でその科学の話題をもとに話がはずむこともあります。
 また、その話のついでに、では実際に確かめてみようとなって、親子で実験が始まる場合もあります。

 言葉の森の作文指導は、作文と言っても、文学的な面だけでなく科学的な面も重視しているので、そういう科学の話題とは相性が良いのです。
 言葉の森が、自動採点ソフトの「森リン」を開発した動機も、子供が自分の書いた作文を自分で客観的に評価できるようにするためでした。

 科学に関心のある子は、学年が上がるにつれて作文が上手になる傾向があります。
 それは、作文の性格が、小学生時代の生活作文から、説明文、意見文、論説文へと次第に変化していくからです。

▽参考になる過去の記事
「賢い子を育てる、お母さんの科学的関心」
https://www.mori7.com/as/2794.html


■■大学入試の小論文対策もできますが、講師の時間が取れないことも
 言葉の森は、幼児や小学生から作文を教えているので、子供向けの教室と思われていますが、実は最初は大人向けの教室でした。
 昔人気のあったマスコミ業界で入社試験に作文があったので、マスコミを受験する大学生に作文を教えていたというのが、言葉の森の最初のころの作文指導です。

 その後、縁があって、大学生だけでなく小学生から高校生までを教えるようになりました。
 当時は、まだ大学入試に小論文が採用される前で、中学入試にも、高校入試にも作文試験というものはありませんでしたから、生徒は多くありませんでした。

 そのころに言葉の森に入ってきた人は、面白そうだから来てみたという人がほとんどだったと思います。
 だから逆に、優秀な子がとても多かったのです。(今も多いですが)

 その後、世の中では、次第に大学入試に小論文試験が行われるようになり、当時の高校生の生徒からの要望もあったので、言葉の森も大学入試小論文の指導を行うようになりました。

 入試小論文と言っても、大学や学部によって全く違う形で出されます。
 それらの問題すべてにわたって30年間以上も指導しているうちに、自然科学も、社会科学も、人文科学も、また芸術やスポーツの分野も含めて、ありとあらゆる分野の小論文の指導をすることになりました。

 ですから、今ではどんな課題を相談されても、即座にその課題に合わせた書き方のコツを教えることができます。
 しかも、言葉の森の指導は構成を意識して書く形の指導なので、生徒にはとても理解しやすいのです。

 この大学入試小論文の指導とほぼ同じ形で、近年増えてきた高校入試の小論文や、公立中校一貫校の受験作文の指導を行っています。

 ですから、言葉の森は、小学生から高校生まで、また時には社会人の方の相談にも応えて、ありとあらゆる形の作文指導ができます。
 ただし、受験のための作文小論文対策は、通常の作文指導の時間とぶつかるので、無制限に受け入れているわけではありません。
 どんな課題についても教えられるが、教える時間が取れないことが多いというのが正直なところです。

 ですから、言葉の森で既に勉強している生徒は、そのまま学年が上がったときに受験作文小論文に対応できますが、受験期になってから新たに始めるというのは難しい場合もあるのです。

 言葉の森を卒業し、大学生や社会人になった人からも、時々、「この文章見てください」と頼まれることがあります。
 昔は伝達の手段が限られていたので、赤ペンを入れるような形で結構時間がかかりましたが、今はZoomなどで口頭で説明できるので簡単です。
 受験対策を含め、今後の作文指導も、赤ペンから口頭による説明へと変わっていくようになると思います。


■■作文は型から入ると書きやすい
 言葉の森の作文指導がわかりやすいのは、作文を書く前の指導があるからです。

 一般の作文指導というものは、ただ書かせて、書いたあとに赤ペンで添削するという形がほとんどですが、それでは作文は上達しません。
 そして、作文を書くことに慣れていない子は、事前指導がないと書き出すこともできません。

 では、どういう事前指導をするかというと、小学4年生までは、主に表現項目の指導です。
 小学5年生以上は主に構成の仕方の指導です。
 小学5年生から、ものごとを構造的に考える力がついてくるので、構成の仕方を説明すると、自分が書こうとする作文の全体像が理解できるようになるのです。

 しかし、表現項目も、構成の仕方は、ある意味での型に過ぎません。
 その型に入れる中身は、作文を書く本人の経験や知識の中から見つけてくることしかできません。
 そこで必要になるのが、経験と読書と対話です。

 小学生の場合は、主に経験と対話から、中高生の場合は、主に読書から中身を探してくることになります。
 文章は、表現力で書くのではなく、書くための材料と枠組みによって書くのです。


■■作文の構想図や社会研究の発表――勉強に余裕がある子供たち
 1月23日(火)に、発表交流会を引き続き行いました。
 今回は、作文の構想図の発表と、日本銀行券に関する社会研究の発表がありました。

 いろいろなことを準備してしっかり発表できる子は、勉強力に余裕があります。
 今は、習い事に追われて、できるだけ手を抜いて勉強したいという子供が増えていますから、こういう発表する余裕があることは貴重です。
 かつて、ゆとり教育の弊害が叫ばれたことがありますが、ゆとり教育は、現場の力がないと手を抜く勉強になってしまうことがあったからです。
 逆に、子供たちの実力に余裕があるところでは、通常の勉強以上に密度の濃い勉強ができていました。

 これからの社会では、与えられたものを受け取るだけでなく、自分から何かを創造する力が必要になってきます。
 受け取る形の勉強は、必要になった時点で取り組めばすぐにできるようになります。
 もちろん、すぐにとは言っても、体系的な勉強では数ヶ月以上かかることはありますが、それでもやる気になったときからが勝負なのです。

 今は、親が焦って、子供にまだ勉強に対する意欲がない時期から、必要以上のことを詰め込んでいる気がします。
 勉強は、親が、少しものたりないと思うぐらいのところが、子供にとってはちょうどいいところです。

 多くの人は、子供の勉強が予定よりも早く終わると、つい追加の勉強をさせてしまいます。
 本当は、そのときは、「わあ、すごい。早く終わってよかったね」と言っておしまいにするのがいいのです。
 すぐに点数に結びつかない時間が、あとで子供たちの創造力の財産になってくるからです。


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