言葉の森新聞2017年1月4週号 通算第1452号
文責 中根克明(森川林)

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■■【重要】サーバ工事のため1.4週からウェブ表示が一部制限されます
 サーバの移転工事を行うため、1.4週から、言葉の森のウェブの表示が一部制限されます。ご不便をおかけすることがあると思いますが、よろしくお願い申しいたします。
 なお、工事の進捗状況については、言葉の森のトップページでお知らせします。


■■【重要】寺子屋オンエアとオンエア講座は2月は休止、3月から新学年でスタート
 サーバ工事に関連して、寺子屋オンエアとオンエア講座は、2月1週~4週の間、休止します。3月から体制を整えて新学年扱いで再開します。
 急なご連絡で申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。


■■【重要】ますます重要になる作文力、その作文力の土台を3月からの「寺子屋オプション」企画で

 これからの入試では、解法の知識を詰め込むような勉強ではなく、思考力や表現力を育てるような勉強が要求されます。
 入試の形態も、一律の筆記試験ではなく、それぞれの個性を生かしたアドミッション・オフィス型の試験が主流になってきます。
 大学入試がそのように変わるのは、先進国の社会がそのような思考力、表現力、創造力のある人材を必要とするようになっているからです。
 そういう新しい学力を育てるために、小学生からの作文力育成はますます重要になってきています。
 言葉の森では、このような未来を見越して、35年間、作文専科の指導をしてきました。

■作文力の土台となる学力

 しかし、作文力は作文指導だけで身につくものではありません。
 作文は、その生徒の学力の集大成ですから、作文力として現れるものは、その生徒の全学力の結果です。
 作文力を山の山頂とすると、その裾野となる山麓を形成するものは、思考力、読解力、語彙力などを中心としたトータルな学力です。

■寺子屋オプション企画

 言葉の森では、作文力の土台となる学力育成を、学力テストや自習検定やオンエア講座などの形でこれまでさまざまに支援してきました。

 しかし、これまでの多様な企画の区別などがわかりにくいという面がありましたので、この3月からこれまでの企画を「寺子屋オプション」企画として整理統合して提供することにしました。
 寺子屋オプション企画の重要な柱は3つあります。それらは、(1)寺子屋オンエア、(2)オンエア講座、(3)森の自然寺子屋合宿です。
 このほかに、プレゼン作文、作文検定、自習検定、暗唱検定なども、寺子屋オプション企画の一部として利用できるようにしていきます。

■自主性と勉強習慣を育てる「寺子屋オンエア」

 学力をつける基本は、家庭での自学自習です。子供のときから、自分で計画を立てて勉強をする習慣をつけていると、学年が上がるほど学力がついてきます。寺子屋オンエアは、国語読解力を中心とした自学自習を、先生がオンエアで指導する仕組みです。
・週1回1時間程度(時間は自分で自由に選べます)
・月謝2,160円
・月~金の範囲で週何回でも選べます。
・勉強の内容は、指定の国語問題集読書を中心に、自由な教材で算数数学、英語、理科社会など。自習検定試験も行います。

■思考力と発表力を育てる「オンエア講座」

 作文力をつける土台は、作文の課題を事前に予習しておくことです。翌週の作文課題の解説をもとに構想図を書き家族と対話できる機会を作ります。
 また、これからは、国語力とともに、算数数学の力は必ず必要になってきます(文系でも数学が必修になります)。
 更に、これからの学力は、答えを見つける勉強ではなく、問題を作る力、それを発表する力を育てる勉強が必要になります。
 そこで、オンエア講座では、学年別に、これらの考える勉強、発表する勉強を行っていきます。
・週1回45分程度(曜日時間は指定されています)
・同学年6~7名のグループ学習
・月謝2,160円
・勉強の内容は、読んでいる本の紹介、作文の予習、考える算数(当該学年分と先取り学年分)、構想図と似た問題作成の実習、それらの発表、保護者懇談、寺子屋オンエアの勉強の質問相談など。

■自然や友達との触れ合いの中で学ぶ「森の自然寺子屋合宿」

 日中は自然の中で友達たちと遊び、朝と夜は寺子屋形式で勉強をする合宿です。
 2泊3日を1単位として、夏休み中何泊でも参加できます。
 祖父母も含めた三世代の参加も受け付けます。
 7月22日~8月31日の予定です。夏休み以外の土日合宿も計画しています。

■その他の寺子屋オプション企画

 言葉の森では、このほかに次のような企画を行っていきます。
 いずれも、パソコンを使うことが多いので、パソコン練習の企画も並行して行っていく予定です。
・プレゼン作文・作文検定・自習検定・暗唱検定・パソコン練習企画


■■第4週は清書。幼稚園生は作文
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。


清書の意義と方法
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。


清書の投稿
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。


小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません)毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


手書き清書の送り方
 手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください。
 翌月の1週の作文と一緒に返却します。


■■4週目の読解問題(小1以上)
 小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。時間のある人は取り組んでください。
 問題数を少なくして、問7と問8の2問だけにしたのは、じっくり解いて満点にすることが目標だからです。
 問1~6も含めた全問を解きたい方は、「問題のページ」で長文と問題をごらんください。ただし、その場合も、必ず全問正解になることを目標に解いてください。
 http://www.mori7.com/marason/ki.php


■■1月30日(月)、31日(火)は休み
 1月30日(月)、31日(火)は、第5週でお休みです。
 先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。


■■来月、2月11日(土)は休み宿題
 来月、2月11日(土)は、祝日のためお休み宿題です。
 先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時50分。年末は28日まで。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 オープン教育の掲示板「森の予習室」に学年別の予習のヒントが載っています。


■■勝つための習い事から、楽しむための習い事へ――スポーツも、作文も
 小学生の習い事に関する調査(2016年11月VSN)によると、子供に習わせたい習い事の1位はスポーツ系、2位は英会話、3位は音楽系という結果が出ています。
 親の動機は、スポーツや英語や音楽のプロになることではないと思います。その分野が、苦手にならないように、そしてできれば楽しめるように、ということでさせているのです。
 しかし、教える側は、それだけでは物足りないと思うのか、「勝つ」という方向で目標を立てがちです。
 そして、実際に習い事の成果を発表する場は、試合や、検定試験や、コンクールなどですから、そこでどうしても優劣がつきます。
 特にスポーツの場合は、負けたチームはかなり屈辱感を味わいます。逆に言えば、勝ったチームは大きな優越感にひたります。だから、親も子供もどうしても、勝つためのスポーツという方向に進んでしまうのです。
 本当は、子供時代は、いろいろな運動を楽しむべきなのに、サッカーならサッカー、野球なら野球といったように、最初に参加した特定のスポーツに特化するような取り組み方になってしまいうのです。
 しかし、多くの人がそういう今のスポーツのあり方のおかしさに気づきはじめていると思います。
 作文の勉強も似ています。
 言葉の森の生徒は、よく新聞に入選したり、コンクールに入選したりしています。
 しかし、教室としてそういう入選の目標に取り組んでいるわけではありません。家庭で自由に取り組んでもらうという立場です。
 入選は、子供にとって大きな自信になります。そして、小学生なら誰でも年に何回かは素晴らしい作文を書くことがあります。
 しかし、教室として、子供たちの作文を入選させるために手直しするようなことはしません。先生が手を加えて上手な作文にしても、子供にとっては喜びにならないからです。
 そのかわり、言葉の森では、生徒それぞれが作文を発表するプレゼン作文発表会のような企画を充実させたいと思っています。
 賞や級を全く出さないわけではありませんが、それらはあくまでもきっかけ作りで、それらの賞や級を目標にして競わせるようなことはしません。
 そうして、ひとりも苦手な子がなく、多くの子が作文が得意になるような教室を目指しています。
 ただし、進歩のあとがわかることは必要ですから、森リン点の集計や作文検定の実施などには取り組んでいます。
 しかし、これも競争を煽らない形で進めています。
 それでも、小学生新聞の入選者数などは、たぶん毎年全国1位になっているのだと思います。


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