言葉の森新聞2014年11月4週号 通算第1347号
文責 中根克明(森川林)

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■■11月24日(月)は休み宿題(再掲)
 11月24日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日9時~19時50分、土曜9時~11時)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 オープン教育の掲示板「森の予習室」にも、学年別の予習のヒントが載っています。


■■11月29日(土)は休み
 11月29日(土)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。

■■第4週は清書。幼稚園生は作文
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。


清書の意義と方法
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。


清書の投稿
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。


朝日小学生新聞の投稿先
 104-8433東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
(毎日小学生新聞は、作文よりも俳句を中心に掲載しているようです。) 
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


手書き清書の送り方
 手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください、翌月の1週の作文と一緒に返却します。
 パソコンで清書を入力した場合、手書きの清書は必ずしも先生に郵送などで送る必要はありません。 
 手書きの清書のスキャン画像を作文の丘からアップロードした場合も、先生に郵送などで送る必要はありません。


■■4週目の読解問題(小1以上)
 小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。時間のある人は取り組んでください。
 問題数を少なくして、問7と問8の2問だけにしたのは、じっくり解いて満点にすることが目標だからです。
 問1~6も含めた全問を解きたい方は、「問題のページ」で長文と問題をごらんください。ただし、その場合も、必ず全問正解になることを目標に解いてください。
http://www.mori7.net/marason/ki.php


■■暗唱長文の重複と差し替えについて

 中1と中2の暗唱長文が一部重複していたようです。申し訳ありませんでした。
 言葉の森では、7月から教材をわかりやすくするために、これまで分冊になっていた暗唱長文集、読解マラソン長文集を、課題フォルダの長文に統合しました。暗唱長文集、読解マラソン長文集は、そのかわりウェブで見られるようになっています。
○暗唱長文集: http://www.mori7.net/mine/as.php
○読解マラソン長文集: http://www.mori7.net/mine/dm.php
 この長文の統合の際に、中1と中2の暗唱長文の一部が重複してしまったようです。
 11.4週の「山のたより」に、新しい暗唱長文を1編追加していますので、差し替えてご利用くださるようお願いいたします。


■■真のICT(情報通信技術)教育(つづき)

【前号まで】
 ……、ICT教育と、これまでの通常教育との差はほとんどないと言ってよいでしょう。
 もし違いがあるとすれば、それは、低学年の子や勉強の苦手な子に、インタラクティブな個別対応ができるというところだけで、高学年の生徒や、勉強の普通にできる生徒には、特に目立った差はありません。
 むしろ、多くの普通にできる生徒は、インタラクティブに取り組まざるをえないICT教育にわずらわしささえ感じると思います。(つづく)
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 かつて、子供たちに読書の面白さを伝えるためにといううたい文句で、参加者の対話や劇などを通して本に触れるという試みがありました。
 読書嫌いな子にとっては、本に触れる機会になったかもしれませんが、読書好きな子にとっては、自分ひとりで本を楽しむよりも、ずっと遠回りで味わいの薄い読書経験にしかならなかったと思います。
 それと同じようなことが、今のICT教育の発想に感じられるのです。
 これは、民間で行われているICT教育についても同じです。
 民間の場合は、もともとの動機がコスト削減ですから、優れた教材を提供できるのはいいのですが、結局多様なコピーを個々の生徒の進度に応じて割り振ることに情報通信技術が使われているだけです。
 ニワトリにえさをやって、どのニワトリもその食べ具合に応じて成長させるということなら、そういう方法にも十分価値があります。
 しかし、それは、ごく低学年のうちか、勉強の苦手な子にとって必要なレベルであって、その子が学年が上がり、勉強が普通にできるようになってきたら、そういうコピーの教材にはもう飽きたらなくなってくるのです。
 教育の本質は、紙と鉛筆を使ってひとりで学ぶ時間の中にあります。その時間を確保するために、情報通信技術が使われる必要があります。
 情報通信技術が前面に出るのではなく、子供の勉強が中心で、その勉強を支えるものとして、目立たない情報通信技術があるというのが、真のICT教育なのです。


■■寺子屋オンエアで、国語満点講座

 以前、グーグルハングアウトを使って、公立中高一貫校講座などを行っていましたが、当時はまだ参加できる人があまりいなかったようなので、ただ動画をアップロードするだけの講座になっていました。
 本当は、リアルタイムで複数の参加者がやりとりする形で勉強を進めたかったのですが、グーグルハングアウトはまだ多くの人に敷居が高いものだったのだと思います。
 その後、寺子屋オンエアの企画に、グーグルハングアウトを使うことにしました。この場合も、やはりパソコンの設定などが難しいこともあり二の足を踏んでしまう人が多かったようです。
 それでも、何人かの方はグーグルハングアウトの設定をして、寺子屋オンエアに参加してくれました。
 ただ、グーグルハングアウトの難点は、メンバー全体に話が飛び交うので、一人ひとりじっくり話すことができないことです。(いずれ、グーグルハングアウトにもそういう機能ができるでしょうが)
 そこで、グーグルハングアウトでの画面の共有は基本にしながら、個人間の話はスカイプで行うことにしました。すると、これがなかなか使えるのです。
 教室での授業風景を連想するとわかりやすいと思いますが、通学の教室では、子供たちが何人もいてお互いに一緒に勉強している雰囲気が伝わります。そして、先生と生徒の話は個別指導ですから、個々に話をします。
 そういう教室での勉強スタイルと同じことが、グーグルハングアウトとスカイプの併用でできることがわかったのです。
 今は、寺子屋オンエアは家庭での自学自習をアドバイスするものという形で使っていますが、これはもっといろいろに発展させることができます。
 そのひとつは、センター試験満点講座です。これまで、通学教室では、大学入試のセンター試験満点講座を開いていました。しかし、これは、リアルにその生徒と直接話をしないと通じにくいところがあります。そのため、通信ではそういう講座を開くことができませんでした。
 しかし、このグーグルハングアウトとスカイプを使えば、通信の生徒も通学教室と同じようなことができるようになります。
 更に、今後は、国語満点講座、受験作文講座、読書講座、作文検定、プレゼン作文発表会など、いろいろな取り組みがウェブでできるようになると思います。
 ただ、寺子屋オンエアに参加するためには、ウェブカメラの機材を用意したり、skypeやgoogle+の設定をしたりする必要があります。
 そこで、12月からは、寺子屋オンエアの無料体験学習として、カメラなどの機材をすべて貸与することにしました。(ただし、当面は言葉の森の生徒対象)
 グーグルハングアウトを使える人が多くなれば、これからいろいろな企画をウェブ上で行っていきたいと思っています。


■■やや難しい文章の毎日の音読が国語力の土台

 言葉の森では、毎日の自習として長文音読をすすめています。毎日音読をしていると、わずか3、4分の勉強ですが、文章のリズム感がついてきます。また、作文に書く語彙も、次第に増えてきます。
 中学1年生のとき、言葉の森の勉強を始めた中国人の生徒がいました。日本語は喋れますが、本を読もうとしても漢字が読めません。中国から来ていますから、漢字はよく知っているのですが、日本語の漢字と中国語の漢字は、読み方も意味も違います。ひらがなばかりの本なら読めるという感じでした。
 体験学習で最初に作文を書いたときは、わずか数行で、それも間違いだらけの文章でした。しかし、もちろん、言葉の森はその間違いをわざわざ直しはしません。作文に間違いがあるのは、作文の問題ではなく、読む力の問題だからです。
 そこで、その生徒のお母さんに言ったことは、
「毎日、課題フォルダの長文を1編音読してください。3、4分の勉強ですが、毎日続けるのは大変なので、朝ごはんの前に読むようにして、読まなかったら朝ごはんは抜きということで(笑)。そして、どんな読み方でもいつも褒めてください」
ということでした。
 漢字が読めないので、全ルビのページを作り、その生徒だけ特別に全部の漢字にふりがながつく長文にして毎日音読をしてもらうことにしました。
 すると、半年ぐらいたったころから、作文力がぐんぐんついてきて、中学3年生になるころには、普通の日本の中学生よりもずっと語彙の豊富な立派な文章を書くようになったのです。そして、もちろん第一志望校に合格しました。
 毎日音読を続けた本人も素直でえらいのですが、いちばんがんばったのは朝ごはん前に、中学生に毎日の音読を続けさせたお母さんだったと思います。
 小学生のころの作文は生活作文が多いので、語彙力の差はそれほど大きくは出ません。生活作文というのは、日常生活で話すような言葉が中心ですから、誰でも大きな違いはありません。もちろん、それで、音読や読書の習慣がある生徒は、同じことでもより気の利いた言葉で表すことができます。
 音読による語彙力の差がついてくるのは、説明文や意見文を書くようになってからです。ここで出てくる語彙力の差は、読んでいる文章の質の差ですから、ただたくさん本を読むだけでなく、ある程度の難しさを持った文章を何度も繰り返し読んでいることが必要になるのです。


■■音読を繰り返して暗唱できるぐらいになると、作文力も読解力もつく

 言葉の森の音読は、1週間毎日同じ長文を音読するのが原則です。
 同じものを読むのは退屈ですから、毎日の音読に飽きてくると、早口で読んだりわざと文章の一部を変えて読んだりする子も出てきます。しかし、そのように飽きてふざけて読むのは、その子に創造性がある証拠です。
 ふざけて読んでいるのを見たら、「面白い読み方しているね」と笑って感心していればいいのです。どのような読み方をしていても、毎日読めば必ず力はついてきますから、明るく楽しく続けていくことが大事なのです。
 毎日音読していると、文章の一部は、見ないでも読めるようになってきます。覚えようとして読むわけではありませんが、繰り返し読んでいると、自然に覚えてしまうのです。
 この自然に覚えた文章の一節が、将来自分が作文を書くに、自然に出てくる語彙やリズム感になります。
 繰り返し読んでいると自然に覚えてしまうという読み方の延長に、暗唱があります。暗唱は、文章を覚えるのが目的ではありません。繰り返し読むことそのものが暗唱の目的です。
 繰り返し読めば暗唱できるというのは、実は、やってみた人でないと、なかなかその実感がわきません。
 今のお父さんやお母さんは、子供のころ文章を暗唱したという経験がないと思います。もう二つぐらい上の世代の曾祖父母のころの人たちは、子供時代に暗唱をした経験のある人がかなりいます。その当時の人達は、勉強の基本が音読と暗唱だったのです。
 音読と暗唱という勉強の仕方は、江戸時代の貝原益軒までさかのぼります。益軒は、四書五経などの文章百字ずつ百回空に読み空に書くという勉強の仕方を提唱しました。こういう繰り返しの勉強法が、寺子屋の勉強の基本になっていました。
 繰り返しや反復というと、理解や思考の反対のように考える人もいると思いますが、そうではありません。繰り返して身につけたものの土台があるから、思考力も伸びるのです。
 それは、例えば、次のような比喩で考えるとわかりやすいと思います。文章のひとまとまりを暗唱できるぐらいに繰り返し読むと、その文章のまとまりが、一つのバケツに入ります。
 普段、人間が考えるのは、言葉というバケツで、そのバケツを組み合わせることが文章を書くとか考えるとかいうことになります。大きいバケツを持っている人は、小さいバケツを持っている人よりも、より大きく速く考えることができるのです。
 この大きいバケツの話は、作文力について言えるだけではありません。読解力についても同じことが言えます。
 ひとまとまりの文章を何度も音読していると、それが難しい説明文のようなものであれば特に、新しい文章を読み解くときにその音読した文章の枠組みを使って理解することができるのです。






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