言葉の森新聞2013年11月4週号 通算第1298号
文責 中根克明(森川林)

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■■11月23日(土)は休み宿題(再掲)
 11月23日(土)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 オープン教育の掲示板「森の予習室」に学年別の予習のヒントが載っています。


■■11月29日(金)・30日(土)は休み
 11月29日(金)・30日(土)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。

■■【重要】12月1週は作文検定試験の試行試験

 これまで4.1週、9.1週、12.1週、3.1週は、それぞれの級の進級試験を行ってきました。しかし、来年から進級試験という形をやめ、作文検定試験として実施します。
 今回の12.1週は、その作文検定試験の試行試験として行います。
 試験の仕方は、これまでの進級試験とほぼ変わりませんが、下記の点に変更があります。
◆12.1週の試験は、時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。
 (課題を見てから書き終えるまでの時間です。来年からは時間制限も検定条件に入ります)
◆級の名称は、それぞれの課題の学年に対応して、小1=12級、小2=11級……高2=2級、高3=1級とします。
 ただし、同じ級の中でも、3ヶ月ごとに項目や字数が違ってきますので、それらの違いは、12級あ(4~6月)、12級い(7~9月)、12級う(10~12月)、12級え(1~3月)、などとして区別します。(この場合、12級えが正式の12級となります)
検定試験の級と授業で行う課題の級は、大体一致しますが、ずれてくる場合もあります。
 授業で行う課題の級は、担当の講師が生徒の実力や希望などを勘案し決めます。
 検定試験の級は、前に合格した級を前提に、その学年相当の級までを受検できるものとします。


■■【重要】12月1週の試験の仕方
 12.1週の作文試験の提出締切は、12月8日ポスト投函までです。
 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。
 キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
 12月1週に作文が書けない人は、11月中に12.1週の作文試験を先取りして行うこともできます。


■■プレゼン作文発表会の動画のページ

 通学教室で10.4週に行ったプレゼン作文発表会の動画のページです。
http://www.mori7.com/hpk/
 動画の中で本人の写真などが写っているものは、通学教室の生徒限定でyoutubeのURLを表示しています。
 特に本人が特定されない動画は、言葉の森の生徒限定でyoutubeのURLを表示しています。
 通信の生徒の方で、プレゼン作文の作品を作り、youtubeに公開又は限定公開された方は、そのURLをご連絡ください。発表会のページに掲載させていただきます。


◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20131104#20143

■■第4週は清書。幼稚園生は作文
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は、読解マラソン集にある読解問題をしてください。


清書の意義と方法
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。


清書の投稿
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●朝日(あさひ)小学生新聞の投稿先
 104-8433東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
(毎日(まいにち)小学生新聞は、作文よりも俳句を中心に掲載しているようです。) 
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


手書き清書の送り方
 手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください、翌月の1週の作文と一緒に返却します。
 パソコンで清書を入力した場合、手書きの清書は必ずしも先生に郵送などで送る必要はありません。 
 手書きの清書のスキャン画像を作文の丘からアップロードした場合も、先生に郵送などで送る必要はありません。


■■読解問題の答えの書き方、送り方
 清書が早く終わり時間に余裕のあるときは、読解マラソン集で読解問題をしてみましょう。
 読解問題は、小学校高学年以上の生徒が、国語の選択式問題のコツをつかむために作られています。高校生の場合は、センター試験などの選択式問題と同程度の問題です。ですから、小学校4年生以下の生徒は、無理に読解問題に取り組む必要はありません。
 問題を解く時間が取れない場合は、読解問題は省略するか最初の2問だけをやる形でも結構です。適当に全問やっても勉強にはなりません。じっくり取り組める範囲で取り組んでください。
 読解問題の答えを作文用紙に書く場合は、問題の番号と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。
 読解問題の用紙は返却しませんが、選んだ番号と正解は山のたよりに表示されます。
 読解マラソンの問題のページから答えを送信すると、その場で採点結果が表示されます。
(この場合、作文用紙に答えを書く必要はありません)
※図解の説明は、「学習の手引」の「10.読解問題と清書の仕方」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php


■■パソコン入力清書の送り方
 4週の清書は、手書きで清書をした場合も、そのあと、できるだけパソコンで再入力したものを「作文の丘」から送ってください。これは、作文の進歩を生徒が実感できるようにし勉強の意欲につなげていくためです。
 清書を送る場合、週は必ず「4週」を選択してください。ほかの月や週を選択すると、その月と週の作文と講評が上書きされてしまいます。感想文を清書にする人は、三文抜き書きや要約の部分は省略するか、自分の言葉に直して書くようにしてください。
 ワードなどのワープロソフトは改行の際のスペースが正しく表示されないので、いったんメモ帳などにコピーしてメモ帳の上でスペースをつけてからインターネットで送るようにしてください。
 自宅でパソコン再入力ができない場合は、先生に(有料で)パソコン入力を依頼することもできます。その場合は、手書きの清書の住所シールの余白に「入力依頼」とご記入ください。
(入力依頼の料金は1文字1円で、翌月の受講料に加算して引き落としいたします)
 パソコンからの清書の送り方は、「学習の手引」の図解を参考にしてください。わかりにくいときは事務局に直接お電話をしてお聞きください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php


■■読書、遊び、行事、長文のオープン教材作成ページ

 人間は、身近な人との関わりの中で成長します。身近な人とは、親子であり、兄弟であり、友達です。机に向かってする勉強よりも、人間と触れ合うことで理解力、思考力、表現力が育ちます。
 そこで考えたのが、遊びのページと行事のページ。ここで紹介された遊びや行事をヒントに、低学年の子が作文を書きます。(もちろん書くのは自由です。)
 すると、作文という勉強をきっかけにして、楽しい経験が共有できるようになります。この交流が、学年が上がっても続けていけば、高学年の感想文課題の似た例も、親子の対話の中ですぐに見つかるようになります。
 やる気なく続けるプリント学習よりも、この身近な人との言葉による交流が、子供たちの学力を育てていくのです。
▽オープン教育のページに、掲示板があります。
オープン読書 http://www.mori7.com/ope/index.php?b=2&k=3
オープン遊び http://www.mori7.com/ope/index.php?b=3&k=4
日本の行事と文化 http://www.mori7.com/ope/index.php?b=3&k=31
オープン長文 http://www.mori7.com/ope/index.php?b=1&k=1


■■子供のころの自由な遊びが楽しく生きる力を育てる

 これからの世の中で大事なことは、自分の好きなことをすることです。しかし、自分が何を好きかわからない人も多いと思います。それは、好きなことの条件に、人から評価されることが結びついているからです。
 好きなことは、他人から見て無意味に見えることでいいのです。その無意味な楽しさを味わう練習が、子供時代の自由な遊びです。
 これまでの世の中で人から評価されることが重要だったのは、評価されてお金を稼がなければ生活ができなかったからです。しかし、自然の中で暮らすウサギやリスやスズメたちは、お金がなくても毎日当然のように生きています。
 たぶん未来の人間の社会も、お金がなくても楽しく生きていけるほど豊かな社会になるでしょう。そのときに必要なのは、楽しく生きる中身です。
 子供のころ、無意味なことに熱中する時間が、その楽しさを育てている時間なのです。


■■自分のためではなく社会をよくするために仕事や勉強を

 給料のためではなく、世の中をよくするために働いているのだと思えば、仕事は楽しい。
 自分のためではなく、社会を良くするために勉強しているのだと思えば、勉強も楽しい。
 戦後、日本人は、国家や社会のためではなく、自分のために生きるのがいいことだと教えられてきましたが、やはりいちばんしっくり来るのは、みんなのため。そのみんなの中には、現代に生きる人だけでなく、未来にこれから生まれてくる人たちも含まれます。
 社会のためと考える人が増えれば、社会は本当によくなり、その進歩は回り回って個人の生活に還ってきます。これから、そんな日本の国になるような気がします。


■■インターネットを生かした寺子屋教育

 全国の学力テストで常に上位を占めるのは、家庭学習がうまく行っている地域です。家庭学習がうまく行く背景のひとつに、子供たちが祖父母と同居しているために、学校から帰るとすぐに家庭学習をしてから遊びに行くという習慣ができていることが挙げられます。おじいさんやおばあさんが直接勉強を教えるわけではありません。子供が勉強をする様子を近くで見守っていることが重要なのです。そして、もし子供が、できない問題で困っていたら、おじいさんやおばあさんは、早めにその対策を考えることができます。自分が教えるのではなく、誰かに聞くというようなその場に応じたアドバイスをすることができるのです。
 しかし、祖父母と同居できる家庭は限られています。ここで、考えられるのが、江戸時代の寺子屋のような勉強法です。
 寺子屋のような勉強法とは、どういうものかというと、その要点は3つあります。
 第一は、自学自習スタイルの勉強法と、そういう勉強法を可能にする自学自習用の教材です。だから、今の教科書は、あまりいい教材とは言えません。それは先生が教えることを前提に作られているからです。
 第二は、その教材で本人が納得できるだけの時間じっくりと勉強できる環境です。だから、学校や塾のような時間で区切られたところではなく、場合によっては朝から晩まで勉強してもいいという環境が必要になります。
 第三は、子供がひとりで勉強するのではなく、同年代の子供たちが複数で一緒に勉強し、それを見守る役の大人がいることです。
 こういう寺子屋式の勉強が求められているのは、日本だけではありません。実は、世界の教育の行き詰まりも、日本と同じ状況で進んでいます。教育の分野では先進国である日本でさえ、学力格差や低学力化を生み出しているのですから、世界の他の国々の教育は、もっと困難な状況にあります。だから、日本が新しい教育を提案していく必要があるのです。
 この寺子屋式勉強システムを現代に生かす条件が、今インターネットの新しい展開の中で生まれています。
 アマゾンも、グーグルも、次の戦略のひとつとして教育の分野を視野に入れています。インターネットを利用した教育は、今後アメリカを中心に新しい展開を見せると思います。
 しかし、教育で大事なことは、インターネットの活用そのものではなく、その前に、教育の何をどう活用するかというビジョンです。そのビジョンが、江戸時代の寺子屋教育の中にあるのです。



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