言葉の森新聞2013年10月1週号 通算第1291号
文責 中根克明(森川林)

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■■10月からの課題フォルダのカレンダーにミス

 10月からの課題フォルダのカレンダーにミスがありました。誠に申し訳ありませんでした。
 正しいカレンダーは、下記のとおりです。



■■10月1日(火)から新学期

 10月1日から新学期が始まります。教材の説明は、課題フォルダの表紙の裏側に書いてあります。また、勉強の仕方の説明は、「学習の手引」に載っています。
http://www.mori7.com/mori/gate.php


■■7月-9月の賞状を同封
 9月1週の進級試験で、字数が規定以上、構成・題材・表現・主題の4項目のうち3項目が◎で1項目が○以上、の人には認定証を同封しています。字数賞・作文賞・皆勤賞は、金賞10クラウン、銀賞5クラウン、銅賞1クラウン、賞外0クラウンです。認定証は10クラウンです。
 金賞は点数の上位10%、銀賞は10-20%、銅賞は20-80%。それ以外は賞外です。それぞれの賞で点数がなかった人や、9月1週に在籍していなかった人には、賞状は入っていません。
 なお、3ヶ月の学期の途中から入会された方は、日数の関係で賞状の点数が低くなっております。次の学期からは、正しく表示されるようになりますのでご了承ください。


■■10月14日(月)は休み宿題
 10月14日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
 「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php


■■8月学力テストの返却――点数を見るのではなく内容を

 8月に行った学力テスト(希望者のみ)の採点結果を10.1週の「山のたより」と一緒に返却します。
 この学力テストは、入試の模擬試験のような性格のものですから、受験者の平均点が60点ぐらいになるように作られています。
 通常、学校や塾で行うテストは、100点を取ることが目標のテストですから、そういうテストに比べると点数が低くて当然だと考えてください。
 したがって、テストの返却結果は、点数を見るのではなく、どういうところができなかったかということを見てください。また、そのできなかったところが、できなければいけない問題なのか、それともできなくてもかまわない難しい問題なのかを判断することが大切です。
 そして、できなければいけない問題ができていなかった場合は、今後の勉強としてどういうところに力を入れていくかという対策を考えるようにしてください。
 なお、次回の学力テストは、12月(小6と中3のみ対象。11月初旬に募集)、1月(小1~中3対象。12月初旬に募集)の予定です。


■■10.4週は、プレゼン作文発表会

 9月4週に清書した作文は、10月4週にプレゼン作文発表会に使います。(プレゼン作文発表会の参加は希望者のみ)
 プレゼン作文とは、絵や写真や音楽を入れて、聞き手にアピールするように作文を発表することです。詳細は来週見本のプレゼン作文を公開しますので、それまでお待ちください。
 通学教室で行うものは、次のような形にする予定です。
○作文の内容を表す絵や写真をA4横のサイズ(作文用紙と同じサイズ)で数枚(4枚程度)描いておく。→家庭で
○その絵や写真をA3の4倍(横80cm縦60cm)に拡大し紙芝居にする。→教室で
○バックグラウンドに流す音楽や音声があれば、そのURLを選んでおく。→家庭で
○紙芝居を見せ背景の音楽などを流しながら、作文を発表する。→教室で
 通信で受講している生徒は、同じような要領で動画を撮影してアップロードしていただくようになります。



■■言葉の森が今後行う各種検定試験の概要
 各種検定試験の概要が決まりました。
 検定試験の日程や受付ページが決まりましたら、改めてお知らせします。


漢字暗唱検定
 漢字暗唱検定は、言葉の森の「漢字集」をもとに、漢字の読みだけを学年を越えて先取りし、小学校中学年のうちに高学年以上の漢字で書かれている文章を読めるようにするのが目的です。
 家庭での自習は、漢字集の音読と暗唱です。
 検定試験の問題の形式は、漢字のふりがなをつける形です。
 漢字集と試験問題はウェブからプリントできるようにします。
 試験は、家庭でお母さんが監督していただきます。
 合格した場合の認定証は、ウェブからプリントできるようにします。
 質問や相談は、オープン教育の「漢字暗唱検定」掲示板で受け付けます。
 漢字集、試験問題、認定証をウェブからのプリントではなく、印刷物の郵送として希望される場合は有料になります。


英語暗唱検定
 英語暗唱検定は、小4~中3を対象に、使える英語を目的にした検定試験です。
 小4~小6は、英語の絵本をもとに英文を音読し暗唱できるようにします。
 検定試験は、暗唱できていることがわかるような形式の穴埋め問題にします。
 教材の絵本とCDは、アマゾンなどでご購入いただきます。
 中1~中3は、英語の教科書や高校入試問題などをもとに、英文の暗唱暗写ができるようにします。
 認定試験は、暗唱暗写ができることがわかるような形式の穴埋め問題にします。
 教材は、ウェブからダウンロードできるようにします。
 検定試験の監督と採点はご家庭でやっていただきます。
 試験問題や認定証は、ウェブからプリントできるようにします。
 ウェブからのプリントでなく印刷物の郵送を希望される場合は有料になります。


数学問題検定
 算数数学の基本的な実力をつけるための検定試験です。
 市販の「くわしい算数」「くわしい数学」(文英堂)の問題集をもとに、単元の範囲を決めて出題傾向の似た試験問題を出します。
 家庭での自習は、実力に応じて進めます。最初は、問題集の中の易しい例題だけを100パーセントできるようにします。易しい例題ができたら、普通の例題、難しい問題、入試レベルの問題と進みます。
 この問題集1冊を完璧に仕上げれば、どの難関校にも合格できる力がつきます。
 問題集は、アマゾンや近所の書店などで購入していただきます。
 試験の監督と採点は、家庭でやっていただきます。
 試験問題や認定証は、ウェブからプリントできるようにします。
 試験問題や認定証の郵送を希望される場合は有料になります。


長文暗唱検定
 学年ごとに暗唱長文を決めて検定試験を行います。
 暗唱する長文は、高校生になったときにレベルの高い論説文を書けるようになることを目的にした説明的な文章にします。
 反復して読んでも飽きないように、小1から小3の読解マラソン集長文のようにユーモアのあるものにしていきます。
 暗唱長文は、オープン長文作成のページなどで公募していく予定です。


作文検定
 現在、3か月ごとに進級する言葉の森の課題を、検定試験という形で目標のはっきりわかるものにします。
 普段の授業で書くのと同じように、項目と字数ができていることが検定試験合格の基準になります。ただし、検定試験なので、新たに時間制限も加わります。また、中高生は、項目、字数、時間以外に、森リンの点数も加える予定です。
 試験の監督は家庭で行っていただきます。
 採点は、言葉の森の講師が行います。


■■オープン教育の掲示板が本格スタート
 オープン教育の掲示板が本格的にスタートします。
 各掲示板には、閲覧範囲、投稿範囲の区別があります。
○誰でも閲覧、投稿できる……オープン広場(投稿内容は自由です。)
○投稿には、事前のメール登録が必要……ほとんどの掲示板(スパム投稿を防ぐためです。)
○閲覧には、事前の登録と許可が必要……受験作文小論文など少数の掲示板(受験コースの生徒限定など。)
 これらの掲示板の管理運営のアシスタントを募集しています。
 詳細は、「オープン広場」をごらんください。


■■子供の行儀作法と日本の行事文化

 子供たちに勉強を教えるだけなら家庭の中で充分です。しかし、家庭の中では教え切れないものがあります。それが、勉強と同じぐらい大事な生活習慣や躾や行儀や作法です。これは家庭によって大きな差があるからです。
 そこで、役に立つのが地域社会の交流です。地域社会は、また同時に日本の行事や文化を伝える場です。
 今は、核家族化でばらばらになった家庭が、伝統的な行事や文化の代わりに、テレビから流されるコマーシャリズムの行事に乗せられている面があります。だから、ハローウィンだとか何だとか、わけのわからないものが流行るのです。(まあ、それはそれで面白いからいいのですが(笑))
 もちろん行事や文化の中には、現代の生活に適合しなくなったものもあります。例えば、針供養をするほど針をよく使う家庭はもうありません。しかし、針供養という行事の中に伝えられていた文化は、形を変えて伝えていく必要があります。そういうことができるのは、家庭よりも大きい単位の地域社会です。
 だから、これからの教育は、家庭教育であるとともに、地域社会の教育になっていきます。その家庭教育と地域社会の教育を結びつける学習のひとつが作文です。
▽参考「日本の行事と文化」
http://www.mori7.com/ope/index.php?b=3&k=31


■■好きなことをして、皆から喜ばれ、生活が成り立つ人生
 理想の人生とは、自分の好きなことをして、周りの人から喜ばれ、自分自身が向上し、生活が成り立つことです。
 本当は、この4つをバランスよく追求することが人生の目標になるのですが、大抵は生活が成り立つことを最優先して、やがてそれだけが目標のようになってきます。すると、そのうち、自分の好きなことが何だったのか忘れてしまうことも多いのです。
 だから、子供のうちからバランス感覚を育てておくことです。その方法の第一は、自分の好きなことをする時間を大事にすることです。
 好きなことは、人によってさまざまです。それに対して、生活が成り立つためにすることは誰にとっても大体同じです。
 子供の好きなことを、親が理解できないことはよくあります。例えば、虫の大好きな子の気持ちを、虫の大嫌いな親が理解できないようなものです。
 それに対して、計算練習をするとか、漢字書き取りをするとかいうことは、その意味が子供にとっても親にとっても共通しています。だからといって、その共通部分だけをやり過ぎると、全体のバランスが取れなくなります。
 傍から見ると、暇な時間や無駄な時間に見えることも、本人にとっては何らかの意味があるのです。
▽関連記事「勉強のよくできる子こそ個性を伸ばす教育を」
http://www.mori7.com/as/1905.html



■■低学年の音読と暗唱のコツ

 低学年の勉強で大事なことは、結果を出すことではなく、正しい方法を身につけることです。
 例えば、音読の場合は、毎日読む、自主的に読む、できるだけ同じものを繰り返し読む、というのがその方法です。だから、分量は少なくてもいいし、読み方が下手でもいいのですが、そのかわり、できるだけ毎日朝ご飯前に、いつも決まったものを読むというようにすることが大切です。
 暗唱も同じです。暗唱は、暗唱できるようになることが目的なのではありません。暗唱という方法を身につけることが目的です。だから、覚えるまで読むとか、覚えたからいいとかいうふうに考えてしまうと、低学年のうちは暗唱ができても、高学年になると暗唱ができなくなります。
 暗唱の方法は、回数を決めて読むことです。100字ぐらいの文章であれば、どんなに難しくいものでも30回音読を繰り返すと暗唱できるようになります。しかし、低学年で30回も繰り返すのが難しい場合は、20回でも10回でもいいのです。繰り返す回数を決めておくということが大事なことです。
 暗唱できるようになるという結果ではなく、決めた回数を繰り返すという方法を身につけることが暗唱の勉強の目的なのです。
▽関連記事「ワーキングメモリーと暗唱法」
http://www.mori7.com/index.php?e=1761


■■戦略は人生の目標、戦術は確率の計算

 日常の生活は、普通に努力していればいいのですが、受験のような競争のときは、ただの努力だけでは足りません。戦略や戦術のようなものが必要になってきます。
 戦略とは、自分が人生でどういう目標を持っているかということです。
 戦術とは、確率計算です。
 文系の人は、気合いがあれば何とかなると思いがちですが、それは最後の競り合いのときだけです。世の中のほとんどのことは、確率計算で動いています。
 大事なことは、その計算を人に任せるのではなく、自分ですることです。確率計算が自分でできるようになるために、無駄に見える遠回りや試行錯誤があるのです。
▽関連記事「中学生の勉強は、戦略や戦術を考える力を育てることも大事 」
http://www.mori7.com/as/1875.html


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