言葉の森新聞2008年1月1週号 通算第1013号
文責 中根克明(森川林)

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■■新年の抱負
 2008年の作文指導の展望を次のように考えています。

 第一は、作文検定と結びついた指導です。
 作文の勉強は、はっきりした目標が持ちにくい面があります。それは、教科のテストのように点数をつけることができないためです。
 言葉の森では、これまでも作文指導を客観的に行う工夫をしてきましたが、今後、作文検定試験を定期的に取り入れることで、目標の持ちやすい指導を行っていきたいと思います。
(1月からの住所シールはバーコードをつけていますが、これは作文検定に対応するためです)

 第二は、読解マラソン集の充実です。
 読解力をつける基本は、良質の文章を繰り返し読むことです。
 現在、小1〜小3の長文を長文作成委員会で作っていますが、今後はオープンソースプロジェクトによって、対象学年とページ数を増やしていきたいと思います。
 また、速読や速聴のページは、現在事務局で作成していますがなかなか時間が取れないため、外部に作業を委託するなどして今後更に充実させていく予定です。

 第三は、超作文の企画です。
 作文の勉強の最終的な目標は、創造性を育てる作文です。
 文章を書いていると、自分が書く前に持っていた以上の新しい考えや新しい表現が生まれてくることがあります。
 文章を書く意義は、内容を伝達するだけでなく、内容を創造するところにあります。その内容の創造性というところに着目し、指導のシステムを作り直していく予定です。


■■1月4日(金)から新学期
 1月4日から新学期が始まります。1月からの教材の説明は、課題フォルダの表紙の裏側に書いてあります。
 教材の説明は、「学習の手引」にも載っています。
http://www.mori7.com/mori/gate.php


■■1月14日(月)は休み宿題
 1月14日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
 「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php



   <<え436み>>


■■【重要】住所シールの貼り方
 1月から、作文用紙に自分の住所シールを貼っていただくようになりました。
 これは、作文の返却ミスを少なくするためです。
 作文用紙に以下のような形ではってくださるようお願いします。


■■小4の読解問題ミスプリント
 12.4週の「山のたより」に載せた小4の読解問題4番の答えは「エ」が正解となっていましたが、「イ」も正解でした。
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 イルカに関する文で、本文の内容と合わないのはどれでしょう。一つ選んで記号で答えなさい。
ア イルカの脳は、ヒトやチンパンジーに似ている。
イ イルカは、人間の文法を完全に理解できる。
ウ イルカには高い社会性がある。
エ イルカは、パズルのような課題を解くのが得意だ。


■■小1・小2の問題の字数を大きくします
 12.4週の読解問題の文字がゴシック体の小さい字で読みにくかったと思います。
 1月から、ルビの多い低学年の問題は文字をもう少し大きくする予定です。


■■読解マラソン集の使い方について

自習の仕方
(1)長文のある週は長文音読をしてください。→先生が長文の穴埋め問題を出します。(特に希望しない人には出しません)
(2)読解マラソン集(小1以上)を毎日3編程度(慣れないうちは1〜2編でも可)を目安に音読してください。
(3)毎日読書をしてください。


読解マラソンの活用の仕方
(1)読解マラソンは、自習の一部として音読するだけでけっこうです。
(2)インターネットを活用して、読解マラソンの記録とテストをすることができます。(希望者のみ)

※「希望者のみ」としたのは、多忙のために記録やテストのできない人、インターネットに接続できない人などがいるためです。
 生徒であれば、だれでも読解マラソンのページで記録やテストが出来ます。
http://www.mori7.com/marason/


読解マラソンの記録
(1)「みんなのページ」で、生徒コードを入れます。
(2)自分のコードのところをクリックすると、「自分のページ」に行けます。
(3)「状態の確認」を送信します。
(4)読解マラソンでこれまでに読んだ累計分を○番目の○回目という形で記録します。
(5)マラソン選手をクリックすると、「ゲームの森」に行けます。
(6)ゲームをクリアすると、アイテムが手に入るので、「自分のページ」に戻ります。
(7)自分のページで「状態の確認」をすると、アイテムの着脱ができます。
(8)アイテムショップでは、アイテムの売買ができます。

 くわしい図解説明は、読解マラソンのページに載っています。
 読解マラソンの記録をするのは、希望者だけでけっこうです。


■■読解マラソン集はルビつきとルビなし
 読解マラソン集(小1以上)は、ルビつきとルビなしの両方を載せています。初めはルビつきで読み、慣れてきたらルビなしで読んでいってください。
 小1〜小3の読解マラソン集は、楽しく読み続けられるように、長文の中にダジャレやギャグなどの面白い表現を入れています。
 他の学年の読解マラソン集は、長文サンプルのページで見ることができます。
http://www.mori7.com/marason/marason_sample.php


■■長文集の縦書きはホームページに
 長文集もルビつきの横書きとルビなしの縦書きを載せようと思いましたが、技術的に難しいので、縦書きの長文が必要な方はホームページから印刷してください。「課題の岩」の▼というところをクリックすると、縦書きの長文が表示されます。
http://www.mori7.com/mine/iwa.php


■■10月〜12月の賞状を同封
 12月1週の進級試験で、字数が規定以上、構成・題材・表現・主題の4項目のうち3項目が◎で1項目が○以上、の人には認定証を同封しています。字数賞・自習賞・作文賞・皆勤賞は、金賞10クラウン、銀賞5クラウン、銅賞1クラウン、賞外0クラウンです。認定証は10クラウンです。
 金賞は点数の上位10%、銀賞は10〜20%、銅賞は20〜80%。それ以外は賞外です。
 それぞれの賞で点数がなかった人や、12月1週に在籍していなかった人には、賞状は入っていません。
 なお、3ヶ月の学期の途中から入会された方は、日数の関係で賞状の点数が低くなっております。次の学期からは、正しく表示されるようになりますのでご了承ください。


■■受験の心構え(昨年の記事の再掲です)
(1)これまでの作文をファイルしておきましょう。
(2)上手に書けていると思ったところに赤ペンで線を引いておきましょう。
(3)線を引いたところを何度も繰り返し読んで、覚えましょう。
(4)これまでに書いた作文の中で、自分らしい体験実例が書かれているところを二つ選び、その実例をいつでも書けるようにしておきましょう。
(5)試験の始まる直前まで、作文のファイルを読みましょう。
(6)課題が出されたら、頭の中にあるこれまでのいい実例、いい表現であてはまりそうなものを思い出して、問題用紙の横などにメモしましょう。
(7)全体の構成は、第一段落「説明と意見」、第二段落「理由・方法・実例」、第三段落「理由2・方法2・実例2」、第四段落「第一段落と同じ意見」という形を基本にしましょう。それぞれの段落の長さは150字ぐらいが目安です。
(8)構成メモを考えたら、字数配分で8割ぐらいまでのところは、できるだけ速く書き、最後の2割はじっくり書くようにしましょう。
(9)結びの第四段落には、できるだけ「確かに……」という言葉で反対意見に対する理解を入れましょう。
(10)書き出しと結びの意見は必ず対応させましょう。
(11)課題文の中にあるキーワードは、できるだけ結びの5行の中に入れましょう。
(12)習った漢字は全部使いましょう。書こうとする漢字に自信がないときは、別の表現の仕方を考えましょう。


■■受験作文小論文の決め手、自作名言(昨年の記事の再掲です)
 受験で作文小論文を書く人は、結びに自作名言を入れる練習をしていきましょう。
 これは、小学生の場合は子供の力ではなかなかできないので、お父さんやお母さんが手助けをしてあげてください。教室で先生が指導してしまうと、複数の生徒が同じ表現を使う可能性が出てくるので、教室では大きな方向だけを説明します。
 自作名言とは、「○○とはAでなく、Bである。」という形の文です。Aの部分は世間の常識、Bの部分は逆説の真理という位置づけになります。
 例えば、「私の家族」という題名の作文でしたら、主題となる家族という言葉について、「家族とは、子供たちを社会の荒波から守る場所ではなく、子供たちがその中で社会の荒波に備えて練習をする場である。」というような名言が作れます。
 「戦争」という題名でしたら、「戦争は、問題を解決する手段ではなく、問題の解決を遅らせる原因になっている。」というような自作名言が作れます。
 「自然」でしたら、「自然とは、保護するものではなく、人間がその中で暮らす家なのである。」というような自作名言が作れます。
 こういう自作名言を、これまでに書いた作文のそれぞれについて、結びの5行に入れられるようにしておきましょう。その名言を全部覚え、1.3週の言葉の森新聞で説明した二つの体験実例をいつでも書けるようにして、試験に臨みましょう。
 これまでの経験では、作文の結びの5行に名言が一つ入ると、印象点が2割近くアップします。ボーダーラインに並んだ場合は、名言の有無が決定的な役割を果たします。
 作った自作名言が効果的なものかどうかわかりにくいという場合は、教室までお電話でご相談ください。(0120-22-3987午前9:00〜午後7:50)





                   <<え2007/352み>>


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