言葉の森新聞2002年12月4週号
文責 中根克明(森川林)

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■■新学期の教材を発送しました
 12月18日(水)に新学期の教材を発送しました。
 クロネコヤマトのメール便ですので、到着までに数日かかります。
 万一、12月25日ごろまでになっても届かない場合は、言葉の森までご連絡ください。
 今回の課題フォルダは、ウェブでも同じように表示できるようにしています。
▽今学期用
http://www.mori7.com/mine/
▽次学期用
http://www.mori7.com/mine2/
(表紙に載っているものは見本です。いずれもユーザー名とパスワードを入れれば自分の課題フォルダが表示されます)
 ウェブで表示できる仕組みを作るのに時間がかかったため、見映えまで考えている余裕がなく、今回は文字だけのちょっと殺風景な課題フォルダになってしまいました。(^^ゞ次学期は、もっと楽しい課題フォルダにしていくつもりです。


■■作文送信後にミニゲーム
 ホームページの「作文の丘」から作文を送信すると、送信後にランダムにミニゲームが表示されるようにしました。単なるお遊びです。作文を書いたあとに息抜きにどうぞ。(笑)なお、このゲームはそのページに15分間だけ表示されていますが、その後は消えてしまいます。

■■「検索の坂」を更新
 「検索の坂」は、古いデータのまましばらく更新されていませんでしたが、今回新しく作り直しました。これからは、毎日最新のデータが表示されるようになります。
http://www.mori7.com/kennsaku/


■■新学期の教材の主な変更点
 新学期の教材の主な変更点は、次のとおりです。
(1)封筒用紙(通信生のみ)の形が変わりました。
 これまでのA3二つ折りのサイズからA4のサイズになりました。
 新しいA4サイズの封筒用紙1枚と作文用紙が1〜2枚のときの郵送料は80円です。A4サイズの封筒用紙1枚と作文用紙3〜5枚のときの郵送料は90円です。
(2)項目表の項目の記号を●◎○の3種類にしました。
 記号の意味は、「●:重要・評価あり、◎:重要・評価なし、○:普通・評価なし」です。
 これまで、評価に個人差が出る項目は「★:重要・評価なし」にしていましたが、これらの項目も●に入れました。
 これまでは、項目表のキーワードが作文の中に入ると、その項目が合格という扱いにしていました。新学期からは、キーワードは文章の中に自然に入れる形だけでなく、但し書きや括弧書きの形で入れることもできるようにしました。したがって、次のような書き方をした場合も合格になります。


◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20021204#2544
 同じ要領で、「書き出しの工夫」「いろいろな言った」なども●印の項目として扱います。作文を書いたあとでもいいですから、項目のキーワードを括弧書きで入れておいてください。

■■作文の勉強の目的
 言葉の森をスタートしたときの理由の一つは、勉強はひとりでするものだが、作文の勉強はひとりではできない、ということでした。作文をひとりで勉強していていちばん困るのは、自分の文章について客観的な評価ができないということです。教科の勉強の場合は正解があるので、自己採点ができます。しかし、作文は自己採点ができません。これは、美術や音楽やスポーツなどの評価と共通するところです。
 しかし、「ひとりではできないから」というのは、消極的な理由です。もう一つの積極的な理由は、「作文を通して創造性・思考力・感受性を育てる」ということでした。しかし、この目標は遠大ですが漠然としています。
 国語の勉強は目的も方法もはっきりしていますが、作文の勉強は目的も方法もまだわかりにくいという人が多いと思います。
 しかしそれだけに、作文の勉強は、いろいろな可能性を秘めています。作文の勉強の目的と方法を、更にわかりやすい形で提示できるように努力していきたいと思います。


■■長文音読は、漢字の読みを兼ねた指導
 長文集には、学年相応よりも難しい漢字がそのまま使われています。特に、今学期の小学3年生の長文は漢字が多く内容が難しかったので、どの子もかなり苦労したようです。
 長文集は、一度だけ読む教材としては難しすぎますが、もともと事前に何度も読んでおくことを前提としたものです。3ヶ月で8ページの長文を繰り返し読むのですから、ルビをふらずにそのまま読む練習をしていっても、最後には必ず読めるようになります。
 漢字をそのまま読むことがなぜ大事かというと、漢字を読む力がつけば身近にある活字(本や新聞や看板など)を学年配当漢字に関係なく読むことができるようになるからです。
 湯川秀樹は、小学1年生になる前に、祖父から毎日30分論語や孟子の素読をさせられました。もちろんルビなどはふられていません。おじいさんが何行か声を出して読み、それに続けてそのまま声を出して読むという方法です。たぶん、この勉強法は苦痛ではなかったと思います。理解を要求したり答えを書かせて採点したりする勉強ではなく、ただおじいさんの言ったとおりに言うだけの勉強だったからです。
 長文の音読も、この素読の勉強と同じように考えていく必要があります。読めない漢字がたくさんあると、大人はついふりがなをふって、手早く読ませたくなりますが、漢字のまま読めるように繰り返し何度も教えていくことが大事です。子供の適応力は高いので、何度か教えていると、思ったよりも早く漢字のまま読めるようになります。
 長文集を最初に読むときは、親も子も大変ですが、この時間を親子のコミュニケーションの時間と位置づけて楽しく長文音読の練習をしていってください。


■■通学教室で短文暗唱の自習が定着
 港南台教室では、授業の始まる前に一人ずつその週に覚えた短文を暗唱するようにしています。半年ほど前から、このやり方をしたところ、短文暗唱の自習が前よりも定着してきました。
 しかし、短文暗唱をするだけで、長文音読や読書をしていない子もまだいます。
 子供は、やはり毎週評価をした方が、家庭での学習も続けやすくなるようです。今後、教室全体で、自習が定着するような工夫をしていきたいと思っています。


■■作文と創造性
 文章を書いていていちばん役立つのは、書くことによって自分の考えが明確になることです。これは、多くの人が述べていることです。
 自分の考えを正確にするということは、その土台の上に新しい考えをつけくわえやすくなるということです。つまり、正確さの発展したものが創造性なのです。
 言葉の森の作文指導も、ただ文章を上手に書くというだけでなく、創造性を伸ばすという方向で発展させていきたいと思っています。


■■年末年始の電話先変更
 年末年始のお休みは、予定表に書いてあるとおり12月29日(日)から1月3日(金)までです。
 通信生で冬休みに帰省される場合は、帰省先に電話を変更することもできます。ご希望があればご連絡ください


■■携帯への振替電話は行いません
 自宅以外への電話の際、携帯電話への振替は行いませんので、ご了承ください。

■■光る表現(幼長−小1) 2002年12月4週号

ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/12.2週)
 12月13日、せかいいちはやいうちゅうのようなエレベーターにのりました。エレベーターにかいてあるほしがきらきらひかって、まるでほんもののおほしさまのようでした。すごいはやさでのぼっているので耳がツーンとしました。【評】じょうずなたとえが二つもつかえたね。

ひかりさん(いわい/幼長)の作文より(うさぎ先生/12.1週)
 ぶたいにあがったときにおかあさんがみえるかなとおもいました。でもみえませんでした。どうしてかというと、人がいっぱいいたからです。まるではながさいているみたいでした。【評】おどりをおどったときの、舞台のうえからの様子がじょうずに書けました。気持ちもしっかり伝わってきます。たとえの表現もできました。

里紗さん(いなは/小1)の作文より(けいこ先生/12.2週)
 ぎょうかんやすみに、みんなでたのしく雪がっせんをした。わたしが雪をさわるとぱちっとはじけてとんでいく。 評:かためた雪のはじけるようすが、テンポよく書けた。

光理さん(いはろ/小1)の作文より(メグ先生/12.2週)
 私はこんどもっとつよくなり、もっとできるようにしたいです。体育の時間がおわったあと、とびはねてドアの前にならびました。【評】動作の結び、見事に決まったね。

みほろさん(いひり/小1)の作文より(ひまわり先生/11.4週)
 学校の中に入ったしゅんかん、わたしのむねは、どきどきしていました。わたしは、ニねん一くみのおにいちゃんと一ごうかんニごうかん三ごうかんと見ていたら、わたしのこころは、さっきよりだんだんたのしくなっていました。まるでこころがわらっているようでした。わたしは、そのときをおもいだすといまでもたのしいきぶんです。 【評】「まるでこころがわらっている」くらいたのしいことは、思い出すたびに、またたのしいきぶんになれるね。

ヨッピーさん(いむか/小1)の作文より(メグ先生/12.2週)
 ママは、あさ、「大きい口でうたってね。」といったのでわたしはまるでかばみたいに大きい口をあけてうたいました。なぜならママたちがよろこぶとおもったからです。【評】おかあさんのおっしゃったことをおもいだしながらうたをうたったのね。おもしろいたとえがつかえたね。

克明さん(いむり/小1)の作文より(コスモス先生/12.2週)
 ひょっとして水だからかな? ■評 水えいをならっている日が水ようび、というのはおもしろいね! 同じ「水」の日ですよね。

たかぼん太郎さん(いりそ/小1)の作文より(ひまわり先生/12.2週)
 ぼくはペチャクチャ読みました。まるでやさいをたべてるみたいです。国語がわかってくるとみんながメチャクチャえがおになっていました。 【評】本を読んでいるようすを、やさいを食べるようすにたとえたのが、とてもおもしろいなぁ。国語のじゅぎょう、たのしそうだね!

ユッキーさん(うあき/小1)の作文より(スピカ先生/12.1週)
 (プールで500メートル泳いで)どうしてこんなにおよげたかというとおかあさんやおとうさんからはげまされたからいっぱいおよげたとおもいます。そんなにれんしゅうしていないのにおれってすごい! とおもいました。 評:ほんとうにすごいね。おとうさん、おかあさんからたくさんはげまされて、思っていなかったほどの力が出せたのだね。「どうして……」と理由を考えて書けたのがよかったね。「おれってすごい!」も楽しい表現でした。

RYOUさん(うおつ/小1)の作文より(メグ先生/12.3週)
 まるでせんしゅのようでした。コーチが「すごい。」といいました。【評】良介くんは、スイミングもとくいなんだね。たとえがじょうずです。

麻衣さん(うかと/小1)の作文より(ともち先生/12.1週)
 なるべく遠くへとどくようにうでを思いきり伸ばしてとび込んだ。それから手をプロペラのように回した。《評》とび込む時のようすが上手に表現できています。

花穂さん(うかの/小1)の作文より(スズラン先生/12.2週)
 わたしは、クリスマスツリーに、ながぐつと青い玉をつけることにしました。どうしてかというと、青色はすきな色だし、きれいだからです。:評:こんなふうにしたいということがよくわかりますね。きれいなツリーができたようですね。

■■ 光る表現(小2) 2002年12月4週号

ルリーさん(いらた/小2)の作文より(みち先生/12.1週)
 まるでみんなの目がかがやいている星のようにみえました。【評】かんしんがあるものを見るとき、目がかがやきますね。部屋をかざってみんなのおどろいたようすを美しいたとえでひょうげんできました。

アイさん(ういえ/小2)の作文より(メグ先生/12.2週)
 わたしはゆきの山からころがりました。おとうともころがりました。わたしはゆきだらけになりました。ゆうたもゆきだらけになりました。とても楽しいと思いました。ゆうたも楽しそうでした。【評】ゆきの山からころがるなんて楽しそう。きっと、ゆうたくんもおねえちゃんのまねをして楽しかったのでしょうね。

寛之さん(ううて/小2)の作文より(りんご先生/12.1週)
 そのサルは野生のサルです。まるでサルの国のようです。【評】サルの国にまぎれこんでしまったハリーポッターさん! サルにおそわれなかった? でも、いざとなったらまほうでピンチをきりぬけられるもんね。

るーたんさん(いてふ/小2)の作文より(とこのん先生/12.1週)
 これは、プロペラでとびます。タイヤのかわりにプロペラがついています。プロペラは、まるでお花のようです。評:あったらいいなあ、と想像した「空飛ぶ自転車」。その機能、外見がとてもくわしく描かれています。

るーたんさん(いてふ/小2)の作文より(とこのん先生/12.2週)
 まどから外を見ると、校しゃより高い、おでぶさんのメタセコイアが見えました。メタセコイアも、ほかの木も、みんなはっぱがとれて、はげぼうずくんになっていました。わたしは、ふゆでもきれいなことがあるんだなあ、と思いました。みんなみんなまっぱだか。評:豊かな感受性と個性が光る表現で、冬の教室からの景色を描いています。ユーモアセンスあふれる比喩表現もすばらしいですね。

マリノスケさん(いのも/小2)の作文より(メグ先生/12.2週)
 「わぁ。」ぼくとおねえちゃんがびっくりしました。まるでゆきの大王がたっているみたいです。【評】「ゆきの大王」という表現(ひょうげん)がおもしろい。

パンダくんさん(いひは/小2)の作文より(けいこ先生/12.2週)
 (私のおてつだいがおわったら)妹が「みかんを食べる。」といって食べました。私もほしくなって「私も。」といいました。さっき食べたみかんよりおいしくて、おてつだいがおわった(あとの)みかんはおいしいんだなぁと思いました。 評:パンダくんがおてつだいをがんばったからこそ、おいしくかんじられたのだね。

ちび丸あんさん(いふち/小2)の作文より(けいこ先生/12.2週)
 私は、学校でそだてている『二十日大こん』のところへ、ちょっとあせった気もちで走っていきました。なぜなら今朝はつ雪がふってつもったからです。二十日大こんは、今、はが二十まいくらい出ています。そのはが見えないくらいうえ木ばちにどっさりと雪がつもっていました。わたしはそっと雪をどかしたら、つめたくなっているはがでてきました。かわいそうになって、わたしの手ぶくろをかしてあげたい気もちになりました。雪をどかしてもらった二十日大こんのはっぱたちは、「つめたかったね。」「うん。つめたかったね。」とみんなで言い合っているようでした。わたしはちょっぴり安心して教室に入りました。 評:めを出したばかりの二十日大こんに、ちび丸あんちゃんのやさしい気もちが伝わったと思うよ。

さくらんぼさん(いへは/小2)の作文より(けいこ先生/12.1週)
 (なんで、だいこんとたまごとこんぶがすきか、きいてみると)「だいこんとたまごとこんぶがおなべの中でゆげにのって『わたしをはやくたべて。おいしいよ。』といっているようなきがするから。」とお母さんが言っていました。 評:おでんなべの中から、にぎやかな声がきこえてきそうだね。おいしそうだなぁ。

ルリーさん(いらた/小2)の作文より(みち先生/12.2週)
 わたしはあやかちゃんに雪を顔にあてられて、「いたーい。サンタクロースになっちゃったー。」となきまねをしながらいいました。(中略)なぜサンタクロースになったかというと顔にあたり、雪がとけてあごのところにきて、ひげみたいになったからです。【評】雪玉が顔に当たって、泣きたいぐらいなのに、楽しく考えてしまうことがすばらしいですね。何事もそうありたいですね。

ひさえちゃんさん(いらほ/小2)の作文より(スピカ先生/12.1週)
 高速道路で八時から家を出て九時四十五分につきました。ほんとはたとえがんばっても十時にはつかないと思いました。でもまるで神様がまほうをかけてくださったようでした。 評:車ではなかなか思ったとおり進まないこともあるよね。でも思ったより早くいけてよかったね。とてもじょうずなたとえができました。

■■ 光る表現(小3) 2002年12月4週号

充さん(いさせ/小3)の作文より(けいこ先生/12.2週)
 ところが、3年生になるときにわたされた、自分のクラスがなん組か書いてある紙を見て、ぼくは「あぁ。」と大声を出してしまいそうになりました。なぜかというと、なかよし4人グループがきれいさっぱりひとクラス1人になっていたからです。みんながっかりしました。 評:先生がわざとやったのかなぁ。それだけ、4人が元気いっぱいでにぎやかだったということかもね。

ドルフィンさん(いせて/小3)の作文より(メグ先生/12.2週)
 お兄ちゃんは、なかよし五人組と思っているけれど、まわりの人は、まるでかいじゅうえいがのようだと思っているみたいです。【評】お兄ちゃんが読んだらおこりそう(笑)。

慧人さん(いそゆ/小3)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 ランドセルをおいて、外に出てまず一人で雪だるまを作りました。小さいけれどじょうぶにできました。雪がいっぱいつもっていたので、一人で雪かきをしました。手ぶくろをしなかったので手がしもやけになってしまいました。家に入りバルコニーをみると、そこも雪がつもっていました。プラスチックでできているつくえにいっぱいつもっていたので食べました。ちょっとにがかったけれどおいしかったです。そこのつくえに顔をべったりつけてはずすと顔の形ができました。おもしろかったです。【評】たくさん雪がつもりましたね。いろいろなあそびができましたね。雪であそんだ、ではなくて、雪とあそんだ!だねo(^▽^)o

さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(めもま先生/12.1週)
 しばらくすると、お母さんとお父さんがむかえに来てくれて、お父さんがだっこしてくれました。すると、安心してなみだが出てきました。ちょっとのことなのに、すごく長い時間に思えて、まるで、北朝鮮から帰ってきたようにうれしくかんじました。(評)迷子になってお父さんとお母さんがむかえに来てくださった時の心の動きがとても上手に書けています。

森のきのこさん(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/12.1週)
 たぶん、しずかちゃんやはるかちゃんも、六年生になるまで、こうかんノートをしたいなーと思っていると思います。こうかんノートは、おたがいのきもちがつたわるから、なかよしになれるかなーと思っています。【評】心の中で思ったことや友だちの気持ちが、ていねいに書けました。おたがいの気持ちを書きあって、そうだんできることは、とてもすてきですね。一人で考えてくよくよしてしまっていたことも、心強い友だちの一言で元気になれそう(^o^)。

そんごくうさん(いのに/小3)の作文より(けいこ先生/12.2週)
 (S君とけんかをしたあとは)心の中が、まるで、悪まがすてたあとのゴミが、たくさんたまっているような、気持ちのすっきりしない気分でした。……お父さんとお母さんは、いつもまるで太陽のように見守ってくれています。友だちま、月のように見守ってくれます。 評:たとえをたくさん使って、気持ちや考えをせつめいできたね。

海乃さん(いへほ/小3)の作文より(スピカ先生/12.2週)
 で、(いっしょに買い物に行くのを)ことわると、まるで、うさぎとびをするおすうもうさんのようにあばれます。 評:わあ。それはすごいあばれかただね。(笑) とても楽しいじょうずなたとえができました。

はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/12.2週)
 友だちというのは、心がつうじあっていてほんとうの友だちなんだから、たとえクラスがちがっても友だちということがわかりました。【評】そのとおり。ほんとうの友だちなら、はなれていても心がつうじあっているよね。

絢人さん(いよも/小3)の作文より(メグ先生/12.2週)
 ぼくは、「おもしろいぎょうざをつくって食べようよ。そうしたらおもしろいし、おいしいかもしれないよ。」とわらいました。お母さんは、たぶん「この子はおもしろい子だねぇ。」と思ったでしょう。【評】長い会話を「言いました」をつかわずに書くことができたね。お母さんの気持ちもすいそくして書くことができました。

■■ 光る表現(小4) 2002年12月4週号

水の木さん(いおね/小4)の作文より(はるな先生/12.1週)(前号が途中で切れていたため再掲載)
 僕の家では、おしゃぶりのことをチュッチュッと言いますぼくはチュッチュッを三歳まではなしませんでした。もし、あのできごとがなかったら、今までチュッチュッをすっていたかもしれません。すっていたかもしれません。その出来事とは、流れ星のようにすぎていった。・・・・中略・・・「ミー君も、三歳になったから、チュッチュッとお別れしなくてはいけないよ。チュッチュッはお星様になるのだよ」と言ってお父様は、チュッチュッを投げるふりをしました。それから空を見上げて「ほら、チュッチュッは、お空の星になったよ。」「チュッチュッバイバイ。ぼくに弟ができたら、かえってきてね。」・・・・・とわかれをつげた。と思えばそれはうそだった。ガーン。それからぼくはチュッチュッをしなくても夜ねむれるようになりました。{はなさなかったチュッチュッ}より【講評】作文の中身をイメージできる気の利いた題名を、よくくふうしてつけましたね。<<え163み>>そして、チュッチュッの説明で始まる書き出しが、たいへんユーモラスで印象に残りました。(^^)/~~~三歳まで、水の木君がはなさなかったおしゃぶりをあきらめさせるための、ご両親の粋な策略(いきなさくりゃく)ついての、理由やくわしい説明をユーモアたっぷりに書き入れて、説明したので、作文全体がとても明るく個性的なものになって、ひじょうによかったです。<<え1889み>>「なるほど、これは最良の方法だなあ、」と先生は感心しました。(^o^)チュッチュッは、弟ができるまで、お空の星(☆)になって第二子誕生を待っているという発想が実におもしろい!! 

ナオさん(あわも/小4)の作文より(スズラン先生/12.1週)
 福岡のおじいちゃんから、宅急便がきました。開けてみると、がいこつのキーホルダーが入っていました。ぼくは、それをベットにおいて、おじいちゃんにお礼の電話をしました。すると、「それは、暗い所で光るそうじゃ。」と言ったので、ベットに行ってみると光っていました。それから、ぼくは、蛍光を集めまくっています。:評:光るがいこつのキーホルダー、ちょっと無気味だけれど、おもしろそう。大切にしてください。おじいちゃんのセリフがいいですね

愛さん(いえい/小4)の作文より(メグ先生/12.3週)
 もしお米が保存できなかったら食べきれなくて、すてる量もふえてくると思います。【評】想像したことが書けたね。

ユータンさん(いくい/小4)の作文より(とこのん先生/12.1週)
 足の先から頭のてっぺんまで約36センチメートル。耳も入れると、約49センチメートルです。毛の色は白で、足のうらは茶色です。耳には、ピンク色のほおべにがぬってあり、そのほおべには、買った時、お店の人がぬってくださったそうです。評:まるで、目の前におかれたようにそのぬいぐるみの形がうかんできます。見たことのない人も容易に分かるように、とても分かりやすくていねいに説明されています。

春まきくんさん(いせね/小4)の作文より(メグ先生/12.3週)
 みんながいないと、そうじをするにもまるでちっぽけなありみたいに思えます。みんながいたから早かったのです。多分みんな早く終わるとしんじていたでしょう。【評】みんなが集まれば大きな力になるよね。

アッキーさん(いそか/小4)の作文より(メグ先生/12.2週)
 私はこんどもっとつよくなり、もっとできるようにしたいです。体育の時間がおわったあと、とびはねてドアの前にならびました。【評】動作の結び、見事に決まったね。

マーヤさん(いちこ/小4)の作文より(うさぎ先生/12.3週)
 それに、お母さんから、『昔の人は、お茶わんについたかすも、もったいないといって、お茶を入れて、そそいで食べていたよ。』と聞き、おどろきました。それほど、昔の人は、お米を大切にしていたのだなと、心の中で、思いました。だから、これからは、お米を大切にしていきたいです。【評】お母さんから聞いた話から、思ったこと、これからしていきたいことと、考えを深めていけました。

スマイルさん(いにわ/小4)の作文より(けいこ先生/12.2週)
 まるで教室はパズルのピースの海です。たがいにくっつきすてきな絵を完成させるのです。そして私たち(仲よし)三人は、おたがいにしっかりした絵を完成させたのです。私は二人をかけがえのないそん在として、二人にとっても私はかけがえのないそん在なのだと思います。 評:おたがいにかけがえのない存在だということと、「パズルのピース」というたとえがうまく重なった。だれか一人が欠けても、うまくいかないのだね。

スマイリーさん(いのめ/小4)の作文より(メグ先生/12.2週)
 大会の日の朝はドキドキしていました。犬山小まで行くのは徒歩です。爆発しそうな私の心は歩く疲れと、同級生たちとのおしゃべりで落ち着いてきました。犬山小について着替えを始めるころには楽しみで心がはちきれそうでした。【評】気持ちの変化をうまく表現することができたね。

たまえもんさん(いゆゆ/小4)の作文より(ともち先生/11.4週)
 中をあけると野球ボールほどの水しょう玉が入っていたのです。まるでうちゅうにうかぶ星のようにかがやいていました。<評>すごくきれいだったんだね。先生も見せてもらいたいです。

たまえもんさん(いゆゆ/小4)の作文より(ともち先生/12.1週)
 中をあけると野球ボールほどの水しょう玉が入っていたのです。まるでうちゅうにうかぶ星のようにかがやいていました。<評>すごくきれいだったんだね。先生も見せてもらいたいです。

崇義さん(うあと/小4)の作文より(スズラン先生/12.1週)
 (弟さんのないしょの話)ふざけて自動販売機のボタンをおしたら、勝手にジュースが「ドン」と一本、またおすと、「ドン」とまた一本、最後13人分のジュースがでてきたそうです。これは、全部ただでした。まるで、ドッキリカメラのように思いました。:評:いまだから話せるという話ですね。魔法の自動販売機みたいですが、どうなっていたのでしょうね。

崇義さん(うあと/小4)の作文より(スズラン先生/12.2週)
 ぼくが考えるには、友達とは、けんかをしてもすぐ仲良くなれる人だとおもいました。:評:おたがいに許しあえるのが友達ということですね。

華織さん(ううり/小4)の作文より(スピカ先生/12.2週)
 (雪遊びが)終わって家に帰ったときお母さんに笑われました。たぶん私がびちょびちょで雪だらけだったから笑ったんだなと思いました。 評:きっとすごいかっこうになっていたのだろうね(笑)。雪の中で思いきり遊んだようすがよくわかります。同時にお母さんの気持ちをそうぞうして書くことができたね。

■■ 光る表現(小5) 2002年12月4週号

みゆさん(あはみ/小5)の作文より(はるな先生/12.2週)
 ぼくは、そのとき、だめだった〜、とおもっていたけど、「原君」といわれてびっくりしました。・・・・中略・・・ぼくはそのとき、すごくうれしくてたまりませんでした。がんばってやっていきたいな、と思います。気合いを入れてやりたいです。【講評】学校の選考会で、第一希望の「小だいこ」に選ばれて本当によかったですね。そのときのうれしい気持ちがストレートに伝わってきました。がんばって。ファイトファイト!!

ナッチさん(あめか/小5)の作文より(メグ先生/12.2週)
 手書きはその人の個性が出ていて、印刷された字よりもとても温かい感じがする。【評】その人らしさが感じられるね。

秀雄さん(あろう/小5)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 すべり台の方を見たら、犬もいっしょにすべっていた。吠えながらすべっていたから、おもしろかった。まるで、お笑いのようだった。【評】お笑いを見ていると、つられて笑ってしまうものです。犬は必死だと思いますけど(笑)。

ハッピーさん(あろる/小5)の作文より(メグ先生/12.2週)
 わかったこと。それは、手書きの手紙は、書いた人の分身みたいなものだということ。なぜなら、手書きの手紙を読んでいると、書いた人の気持ちが伝わってきて、まるでその人の声が聞こえてくるようだからである。【評】たとえを効果的に使うことができました。

みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/12.2週)
 私は、年賀状を書く時、お友達の顔を思いうかべながら書く。遠いところに転校してしまったお友達に書く時は、まるでお友達がそこに立っているような感じになる。そして、その子と話しているような気がする。だから、私は手紙を書くのが好きだ。【評】手紙に何かを書くときには、その人のことを思い浮かべなければ、なかなか本当の言葉が出てこないものです。「まるで友達がそこに立っているような気持ち」で書いたみかんさんの手紙は、すてきですね。この手紙を受け取った人もきっと、「みかんさんに会って話をしている気持ち」になると思います(^o^)。

きのこさん(いすこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 今度、家庭科でご飯とみそ汁を作る。でもうまくできるかかなり不安だ。それはこんなエピソードがあるからだ。(中略)調理実習のまとめの時に、このサラダは『世にもきみょうなサラダ』と名づけられた。このメンバーだと、今度のみそ汁もうまくできるか不安だ。みそ汁は『世にもきみょうなみそ汁』と、もう名前が付いている。うまくできるかな―。【評】一段落と最後の段落の抜粋です。(中略)のエピソードの文面を想像してみてください!!

アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 でも、大人が雪かきをしているのを見て、雪国の人達の大変さもよく分かることができたのだ。本当に雪がふってよかったと思っている。まだ、今も作った雪だるまが、とけないようにがんばって立っている。【評】美しい文学的な情緒ある作文のしめくくりとなりました。

花織さん(いなも/小5)の作文より(ももんが先生/12.1週)
 実は、この前、私には、きらいな食べ物ができた。それは! こんぶとさつまいもの煮物!!  私の敵だ!! 【評】ユーモラスな表現。どれだけ苦手かよくわかりますね(;^_^A 。

にゃむさん(いひむ/小5)の作文より(うさぎ先生/12.2週)
 一枚のページに、苦労して、苦労して、努力を1枚のページにつめこんでいるのだと。つまり、たいりょうに印刷しても、努力がつまっているもの、つまり努力のかたまり。そう、まるで努力のつめこみブックというわけ。【評】印刷物にもその背後に隠された努力という「ホット」なものがあるということに気づきましたね。大発見です。

のほほんダルマさん(いやる/小5)の作文より(はるな先生/12.1週)
 私がキノコ類をいつから嫌いになったかというと・・・・中略・・・『あんかけ焼きそば』のようなヌルヌル感と、『スライム』のような、むにょむにょ感がいやで嫌いになったと思う。【講評】あなたが、苦手だというキノコの状態を、おもしろいたとえの表現で、ユーモアたっぷりに説明できました。

■■ 光る表現(小6−社) 2002年12月4週号

茜さん(あろさ/小6)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 (跳び箱を)「五段までとべるようになりたいなぁ。」なんて思っていた私にとってすごいことだと思う。『努力』とかも大切だけど、『人が言うことを信じる』のも人間にとってとても大切なことだな、と思った。【評】応援してくれるお友だち、はげましてくれる先生。みんなの言葉を信じて一段一段チャレンジですね!!

にわとりさん(やえ/小6)の作文より(メグ先生/12.2週)
 人間にとって人生は思い出いっぱい宝箱だと私は思う。将来将来…というが、今苦労すれば将来楽というわけではないので今を楽しく生きようと私は思う。【評】今しかできないことを精一杯やることも大切だね。

泰佑さん(あるい/中1)の作文より(スズラン先生/12.1週)
 人生という80年ぐらいの限られた時間の中で、大切なことは何ができたかだと思う。そして、それによって、どんな人間になったかだ。:評:限られた時間のなかで、後悔しないような生き方をしたいですね。

宏一郎さん(いてほ/中1)の作文より(メグ先生/12.2週)
 僕の現地校ではランチ(昼食)を買う人と買わない人がいるだから買う人は順番よくならばなくてはいけない。たまに順番を抜く人がいる見つかったら行列の一番後ろにまで戻されてしまう(笑)。だからこういうときこそ行列が必要だ。なぜなら順番などがなくなるとまるで散らかった部屋みたいだからだ。【評】身近な体験実例を挙げることができたね。たとえもうまく使えました。

オヨヨさん(いひす/中1)の作文より(ひまわり先生/12.1週)
 多分、永遠の命を手に入れた者は、「どうせ、いつか勉強すればいい。」などと言いふらすだろう。そういう者は、命の限りの大切さを全くわかっていないだろう。 【評】そうだね。永遠の命というのは、昔から人間にとって憧れだったけれど、それを手に入れたら、人生はすごくつまらなくなってしまうかもしれないね。

ひろりんさん(あしゆ/中2)の作文より(とこのん先生/11.3週)
 古典は人間性や人間的なもの、というような「大きい題材」をもとにして作られている。評:筆者の主張をよく読みとって、主題を正確に理解し、自分の言葉に置き換えて主題を表現しています。

 IGNALさん(あつえ/中2)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 私はこの経験が決して無駄だったとは思っていない。むしろいい経験をしたと思っている。たくさんいろいろな経験をして、そして、言葉で自分をはげましていく。人生には言葉と経験の両方がとても必要なのだ。私は、そのことに失敗して気付いた。失敗することも必要なのだ。【評】成功から得る達成感や充実感とはちがいますが、失敗によって得る感情は大きな糧となり、次のチャンスへつながることでしょう。

ボミーさん(いてる/中2)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 「勝つ」という経験と気持ちが勝たせてくれたと思う。「経験は最良の教師である」というように、いろいろな経験こそが強くなる近道かもしれない。【評】強さへの近道は、「勝ち」「負け」を実感していくことなのかもしれませんね。

しっぽさん(ほし/中2)の作文より(メグ先生/12.1週)
 人間なんて、気持ち一つで人生が全く違う方向へ転んでしまうものである。 【評】そのとおり。プラス思考が大切だね。

クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/12.3週)
 《死》は十分に予想できる不幸でありながら身近に降りかかるまで誰も深く考えようとしない。《死》が限りなく遠い存在であると考えているからだろう。しかし、実は死とは非常に身近な存在なのだ。私達は、個人で定められた回数だけ圧倒的に表の出やすいコインを投げ続けていると考えるとわかりやすい。表が表すものは生、裏が表すものは死。少し手元が狂ってコインを取り落としてしまえば、裏が出る。昨日までは元気だった子供の机に次の日には花束が添えられることだってあるのだ。【評】どきりとさせられる表現ですが、これが現実なのですね。

YESさん(せし/高2)の作文より(メグ先生/12.1週)
 特許とは縛ったり拘束したりするものではなく権利を守るというものだ。【評】特許制度のプラス面を認識し、生かしていくことが大切だね。

E34さん(えや/高3)の作文より(メグ先生/12.2週)
 大切なことは、すべての情報の中からできるだけ多くの情報を取り入れることではなく、自分に必要な情報をできるだけ多く取り入れることである。不要なものまで取り入れてしまうと無駄に太ってしまうが、必要なものだけを取り入れれば、確実に血となり肉となってゆくのだ。【評】ぜい肉にならず、確実に血や肉となる情報をキャッチしたいものです。

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