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  2019年の言葉の森のテーマ
  これからの教育モデルは、オンラインの寺子屋教育
  ホームページを作り直し中――「google+コミュニティ」から「鳥の村」へ
 
言葉の森新聞
2019年1月3週号 通算第1547号

https://www.mori7.net/mori

森新聞
2019年の言葉の森のテーマ
●創造する教育
 言葉の森の2019年のテーマは、「創造する教育」です。
 点数や順位に還元されない個人の創造性を生かす教育を目指していきます。
 これまで、創造性という曖昧なものを育てる方法論はないと思われていました。
 しかし、オンラインの少人数クラスを運営する中で、その可能性が見えてきました。

 人間には、もともと誰にも創造性があります。
 しかし、それが発揮できないのは、答えが次々に与えられるからです。
 答えのある世界から一歩離れて、答えのない世界を進む時間を確保する必要があります。
 そのときに、同じように創造する仲間がいれば、創造の中身は違ってもその楽しさを共有できます。
 この「創造を楽しむ教育」を、小学1年生から始めて、高校生、大学生になるまで続けられるようにしたいと思っています。

●寺子屋オンラインの作文クラス・発表クラス・自習クラス
「創造する教育」の進め方は、具体的には、寺子屋オンラインのクラス数を増やし、学年別の少人数制の作文学習、発表学習、自習学習を広げていくことです。
 このオンラインの少人数制の学習によって、生徒の学習意欲は今以上に高まると思います。
 点数のつかない教育では、この学習意欲が学力向上の重要な条件になるからです。

●森林プロジェクトの作文講師資格講座・寺オン講師育成講座
 そのために、森林プロジェクトの作文講師資格講座と寺オン講師育成講座で、作文指導のできる講師を増やしていく予定です。
 なお、初めての方でも、この講師育成講座に参加しやすいように、インターンシップ制を取り入れていきます。

●作文検定、作文発表会などの企画の定例化
 また、言葉の森は、民間団体としては日本で最も古くから作文教育を行ってきた教室です。
 したがって、作文指導に関連する学習分野のさまざまな指導の蓄積があります。
 この蓄積を生かして、今年は、作文検や作文発表会などの企画を定例化し内部の充実を図っていきます(年間予定後掲)。

●「読解力・作文力の本」の出版、国語読解指導
 2月5日に、かんき出版から、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」という本が出版されます。
 これは、大学入試を目指す高校生にも役立つ内容で、多くの人は読んですぐに国語読解の成績が上がるはずです。
 しかし、小学生がひとりで読むのは難しいので、保護者の方も一緒に読み、内容理解の手助けをしてくださるといいと思います。

 言葉の森は、これまでは、作文指導に加えて読解指導も行うと生徒の負担が大きいと考え、読解問題などの教材は一部だけを配布してきました。
 
 しかし、今後希望する人には、この本をテキストにして、読解指導をすることを考えています。

 以上、盛りだくさんの内容になりますが、すべて前向きに進めていきたいと思います。

●言葉の森の企画の年間予定
 作文テスト作文検定保護者懇談会作文発表大会寺オン発表会学力テスト読書作文合宿
1月4週寺オン発表会1月
2月4週作文検定本試験1週保護者懇談会4週寺オン発表会2月
3月1週作文実力テスト1週保護者懇談会4週作文発表大会春合宿/30.31横浜3月
4月4週寺オン発表会4月
5月4週作文検定追試4週寺オン発表会5月
6月1週作文実力テスト1週保護者懇談会4週寺オン発表会4週学力テスト/育伸社6月
7月1週保護者懇談会4週寺オン発表会夏合宿/21-27那須7月
8月4週寺オン発表会8月
9月1週作文実力テスト4週作文発表大会9月
10月4週作文検定追試1週保護者懇談会4週寺オン発表会4週学力テスト/育伸社秋合宿/12.13横浜10月
11月1週保護者懇談会4週寺オン発表会11月
12月1週作文実力テスト1週保護者懇談会4週寺オン発表会12月


●保護者懇談会の主なテーマは、2月新学年、3月家庭学習、5月低学年、6月オンライン学習、7月全般、10月受験、11月家庭学習、12月オンライン学習です。

●寺子屋オンラインクラスの発表会は、毎月4週に行います。この発表会には、言葉の森の生徒は誰でも参加できます。

●担当講師による父母面談は、原則として毎月4週に行います。

●春と秋の合宿は横浜港南台教室(JR根岸線港南台駅徒歩4分。一泊二日)、夏の合宿は那須合宿所(新幹線那須塩原駅から車30分。東京駅集合解散。三泊四日)の予定です。

これからの教育モデルは、オンラインの寺子屋教育
 
 あるブログで、サイババスクールの話を読みました。
 そこでは、単なる知識や技能を教えるだけでなく、もちろんそれも大切なことですが、人間が生きる根本の哲学と実践を教えているような学校でした。
 シュタイナースクールにしても、モンテッソーリ教育にしても、このようなある理想に根ざした教育を行っているところは世界に数多くあります。

 しかし、いくら数多くあるといっても、そこに来られる人はほんのわずかです。
 それは、場所の制約があることと、多くの場合費用の制約があるという理由からです。もちろん、そのような学校の中には無料のところもありますが、それはその地域や団体からの援助によって成り立つ無料ですから、本質的な無料ということではありません。
 現在の教育の問題は、教える中身はそれぞれに豊かなものがあるのにもかかわらず、それを広げる方法がないというところにあります。

 しかし、ここで未来の展望として考えられることがあります。
 それは、例えば複数の人工衛星によって世界中どこでもインターネットが利用可能になり(すでにそういう計画が進んでいると思いますが)、子供たちが数万円の端末さえ持っていれば、地球全体で質の高い教育が可能になるということです。

 現在も、すでにMOOKなどの試みによって世界中を対象とする教育は可能になっていますが、学校という先生や生徒との触れ合いのある教育機会はまだほとんど達成できていません。
 しかし、それは学校という形でなくてもいいのです。大事なことは、人間どうしの交流があることです。

 学校という組織は、もちろん大きな影響力を持ちますが、多くの人にとって、学校で特によい教育を受けたという実感はないと思います。
 その代わり、人間形成において影響を受けたのは、両親や兄弟や祖父母、そしてテレビや本の文化、さまざまな友人たち、そして学校も含めた多くの集団や組織でした。
 中でも両親による影響は、子供の人間形成の上で大きな影響を持っていたと思います。

 こう考えると、子供たちがそれぞれの家庭で、又は地域のある家庭に集まって、インターネットによるオンラインで、さまざまな地域の子供たちと先生が多様な勉強に取り組むというのが、未来の教育の姿になってくるのではないかと思います。

 このようなシステムができれば、世界中の子供たちが場所や費用の制約のない良質な教育が受けられるようになります。
 このときの先生の役割は、教えることよりも子供たちを育てることになりますから、今のような教育資格を持った人に限定されるのではなく、志のある多数の人によって担われて行くようになります。

 先生の役割が、教えるから育てるへ、ティーチングからコーチングへと変わるのは、インターネットで提供される優れた教材が教育の中身になるので、その中身を先生が教えるということがなくなるからです。

 この結果、ネットワークを利用した教育は、場所代も建物代も人件費もほとんどかからなくなり、世界中の子供たちに文字どおり制約のない教育を提供できるようになります。
 費用がほとんどかからないとはいっても、お金のやりとりがなければ運営は回りませんが、それはブロックチェーンでカバーできるようになるので、運営のための大きな組織が必要になるわけではありません。

 クロームブックやアイパッドのような端末は、現在日本では4万円程度ですから、量産すれば1万円ほどで生産できるのではないかと思います。
 インターネットの接続が無料になるとすれば、世界中で数十億人の子供たちすべてにその端末をプレゼントしたとしても、計算は省略しますが大した金額ではありません。
 このような教育のモデルを日本にあてはめると、オンラインで行う寺子屋教育のようなものになると思います。
 
 言葉の森が今さまざまな新しい企画を考えているのは、未来の教育モデルを作るためです。
 モデルとともに大事になるのは、そこに盛り込むキラーアプリケーションとしての教育の中身ですが、その中身には、30年以上の独自開発の歴史を持つ作文教育があります。
 この教育モデルを作るために、言葉の森では、寺子屋オンラインと、森林プロジェクトによる講師育成講座を進めているのです。
ホームページを作り直し中――「google+コミュニティ」から「鳥の村」へ
 年末年始は、ホームページを作り直していました。
 見た目はあいかわらずごちゃごちゃしていますが、あまり表面には出ないところで、大きな改良を進めています。

 いちばんの課題は、4月にgoogle+コミュニティが使えなくなることです。(終了日程が前倒しになりました。)
 そのため、寺子屋オンラインの資料室と発表室を、現在利用しているgoogle+コミュニティとは別のところに移動させなければなりません。
 クラウドサービスは便利なのですが、こういう一方的なところが困ります。

 facebookは、実名が条件なので、敷居を高く感じる人もいるだろうと思いました。
 オープンSNSも考えたのですが、他人の作ったソフトだと、結局こちらのデータベースとの連携が難しくなります。

 そこで、久しぶりに新しく掲示板を作り直すことにしました。
 掲示板の名前は、「鳥の村」です。
https://www.mori7.net/tori
 最近の技術は勉強していないので、昔ながらの手作業の仕事です。

 私は、日常的にパソコンを使っていて、スマホはほんのわずかの連絡にしか使いません。
 だから、これまでは、パソコンベースでホームページのデザインを考えがちでした。
 しかし、今はほとんどの人がスマホでインターネットを利用しているということなので、見やすくするために横に広がるテーブルタグは使わないことにしました。
 そのかわり、divのfloatプロパティを使って、パソコンのときは横に広がり、スマホのときは縦につながるようにしました。
 初歩的なことですが、これでかなり見やすくなったと思います。

 また、これまでのオープン教育の掲示板では、次々に新しい掲示板ができて全体が見にくくなったので、大分類と小分類に分け、小分類のページは表面からは見えないようにしました。
 例えば、大分類の「資料室」だけが表面に出るようにして、その内部の小1資料室~高3資料室は、表面には出さず、大分類の「資料室」をクリックすれば見られるというようにしました。

 現在、学年別の資料室と、クラス別の発表室の枠組みだけを作りました。
 今後、1月2週以降の資料は、この新しい資料室に入れておきたいと思います。
 そのほかの枠組はまだこれから作ります。

 ところで、発表室をgoogle+コミュニティから新しい発表室の掲示板「鳥の村」に移動すると、画像のアップロードや動画のアップロードが、ファイルの大きさによっては時間がかかったりできなかったり場合も出て来ます。
 そこで、今後は、発表の動画や画像は、生徒が自分のGoogleフォトなどにアップロードし、そのリンク先を「鳥の村」の掲示板に入れていただくようにしたいと思います。

 将来、自分の作った画像や動画を確実に保存しておくためにも、この自分のGoogleフォトにアップロードするというやり方がいいと思うので、使い方の詳細はまた追って説明します。
 
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