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  【重要】8月11日(木)-17日(水)は休み宿題(再掲)
  振替授業について(再掲)
  休み中は返却講評が遅れることがあります(再掲)
  【重要】受験作文コースの募集を開始
  家庭学習で余裕のある密度の濃い学習――森の学校オンエア(3)
   勉強の本当の目的は自分らしい人生
   新しい教育を支える新しいツール
   多様な文化が創造される未来の日本
  読書感想文の書き方は言葉の森のホームページで
 
言葉の森新聞 2016年8月2週号 通算第1430号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
【重要】8月11日(木)-17日(水)は休み宿題(再掲)
 予定表に書いてあるとおり、8月11日(木)-17日(水)は休み宿題になります。
 先生からの電話はありませんが、自宅でその週の課題を書いて作文を提出してください。ほかの日に教室に来るか教室に電話をして、その週の説明を聞いてから書くこともできます。
 休み宿題のときに、電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php
振替授業について(再掲)
 振替授業の受付時間は下記の通りです。
 (月~金)9時-19時50分 (土)9時-11時50分
 振替授業は予約制ではありません。作文が書けるときに直接教室にお電話ください。
 なお、夏休み中は、混み合うことがあるため、20分くらいお待ちいただく場合があります。
 8月11日(木)-17日(水)は、教室が夏休みのため、振替授業もありません。第5週目もお休みです。
休み中は返却講評が遅れることがあります(再掲)
 夏休み中は、教室が休みになる週と担当の先生が休みをとる週があるため、作文の返却や講評が一時的に遅れる場合があります。ご了承ください。
【重要】受験作文コースの募集を開始
 来年の春、中学、高校、大学を受験する人向けの「受験作文コース」の募集が始まります。
 受験作文コースの期間は、中学受験は受験前の4か月間、高校受験は同じく3か月間、大学受験は同じく2か月間です。
 受験作文コースは、作文の試験問題が出る学校が対象です。その学校の過去問の傾向に合った問題で作文を書く練習をしていきます。
 作文試験と銘打ってはいても、100字や200字の長さでは作文ではなく、記述問題の長いものという扱いになります。
 記述問題への対応は受験作文コースでは行いません。それは、わざわざ特別のコースで練習をしなくても家庭で十分に対応できるからです。そのかわり、個々に記述問題練習の仕方を説明しますのでご相談ください。
 
家庭学習で余裕のある密度の濃い学習――森の学校オンエア(3)
 このオンエア講座の本講座は、3つあります。1~小3対象の読書実験クラブ、小4~小6対象の思考国算講座、中1~中3対象の先行学習講座です。
 読書実験クラブは、主に説明文の読書と、家庭での実験や家族とのい対話を生かすオンエア講座です。
 思考国算講座は、公立中高一貫校受験に対応した、考える国語と考える算数の学力を育てるオンエア講座です。
 先行学習講座は、中学生の定期テスト計画をアドバイスし、高度な国語読解と、先取りした数学と英語の学習を進めるオンエア講座です。

 いずれも、家庭だけで行うには負担があるので、先生がリードする形で家庭学習を進めていきます。
 言い換えれば、こういう高度で個性的な学習以外の、教科書レベルか教科書よりやや上のレベルの学習は、家庭だけで中学3年生まで十分に進めていけるのです。
勉強の本当の目的は自分らしい人生
 子供が小学校低中学年のころは、家庭学習の弱点はほとんど出てきません。親が勉強の全体を把握でき、子供の時間を管理でき、子供の持つ疑問点もすぐに解決することができるからです。
 しかし、子供が小学校中高学年になると、家庭学習の弱点が次第に表面に出てきます。それは、親が勉強の全体を把握しにくくなり、子供の時間管理をしにくくなり、子供の疑問点を解決しにくくなるからです。

 また、小学校低学年のときに、親が子供にしっかり勉強させすぎると、中高学年になったときに子供が親に反発するようになります。
 しっかり勉強させすぎるというのは、長時間妥協なく勉強させることです。長時間というのは、子供が飽きてくるぐらいまで勉強させることです。妥協なくというのは、何かの都合で勉強時間が短くなった場合、それを別の日に例外なく補うような原則的すぎる勉強をさせることです。
 この原則性というのは、子供の生活習慣としては大事なことですが、親が絶対的な権限を持っていると、ほどほどの原則性ではなく、妥協のない原則性を発揮してしまうことが多いのです。
 嫌なことにも耐える力というのは子供には必要ですが、嫌なことに耐えさせすぎると、成長したときにそこから反発するようになります。

 小学校中高学年から塾に行くようになる子が多いのは、親も子も家庭学習がうまく続けられなくなるからという面もあります。
 ところが、本当は、子供が中学3年生になるまで、つまり義務教育の期間までは、子供と親が家庭中心に勉強する方が、勉強の能率としても、子供の生き方としてもずっとよいのです。
 小学校中高学年でいったん塾に行かせて勉強させ、その塾での勉強が中心になると、中学生になってから家庭学習に戻すというのはかなり難しくなります。
 だから、小学校低学年のころに無理のない家庭学習を行い、高学年になってもその家庭学習を続け、中学生になってからも家庭学習を基本に勉強を続けるというのが理想の勉強サイクルです。

 家庭学習の補助となる第三者の教育機関としてのオンエア講座は、子供が小学校低中学年のときには教科の勉強だけでない幅広い学力をつけることを手助けします。
 子供が中高学年のときには、学校で教わるよりも少し高度な勉強を家庭で進めることを手助けします。公立中高一貫校の受験を家庭中心に行う場合の手助けもします。
 子供が中学生のときには、学校での定期テスト対策と学校での勉強よりも先に進んだ勉強をすることを手助けします。

 こういう家庭学習中心の勉強をしてきた子供が高校生になると、親から離れても、塾や予備校に任せきりにせずに、自分ひとりで工夫して勉強できるようになります。この自分で工夫する勉強法が、大学生になっても社会人になっても必要な本当の勉強方法なのです。

 では、この勉強は何のために行うのでしょうか。勉強はそれ自体が目的ではありません。もっと大きな目的のための土台を作るのが勉強です。
 その目的とは、人生を幸福に生き、日々自分を向上させ、新しいものを創造し、社会に貢献することだと思います。この幸福、向上、創造、貢献の要になるものが創造です。その創造性を育てるのが作文だと思います。
 学力という幅広い裾野の上に、創造性という高い山頂を作るのが作文の勉強の役割です。学力の裾野が狭ければ低い山頂しかできません。広い裾野があるから、高い山頂も可能になります。
 しかし、この山頂を作る作文の勉強は、学力をつける勉強とは別に独自に取り組んでいく必要があるのです。

 言葉の森の勉強は、寺子屋オンエアで基礎学力をつけ、オンエア講座で高度な学力を伸ばし、作文で創造性を育てるという形で進めていきたいと思っています。
新しい教育を支える新しいツール
 昔は、というのは昭和の初期のころの話ですが、基礎学力は小学校や中学校で十分につきました。高度な学力は高等学校や大学でつきました。そして、創造しようという意欲は、日本が欧米にキャッチアップしなければならないという状況の中で自然に生まれていました。だから、国民全体の自然な努力で日本は高度な工業国になっっていったのです。

 しかし、今は、基礎学力も、高度な学力も、創造性も、既存の学校と社会の中では不十分にしかつきません。しかも、その一方で早期からの長時間の受験的な勉強によって、受験勉強という狭い範囲の成績は上がっても、高度な学力や創造性はかえって低下しています。また、受験的な勉強に乗り切れない子供たちは、基礎学力さえも途上国並みに低下しているのです。

 しかし、この低下する教育環境に反比例するかのように、新しい教育のビジョンが生まれているのが現代の特徴です。
 そのひとつは、言葉の森が今考えているような、寺子屋オンエア、森の学校オンエア、オンライン作文というようなトータルな教育システムを多くの人が考え始めていることです。
 もうひとつは、そのビジョンを可能にするネット上のツールが急速に進化していることです。

 ネット上のツールの第一は、googleハングアウト、youtube、skypeなどの、ウェブ会議とその記録と個別対応のサービスが無料で利用できるようになっていることです。
 第二は、MOOC、スタディサプリなどの、ネット授業が無料又は低価格で利用できるようになっていることです。
 第三は、google+やFacebookなどの、勉強の質問や相談の場として使えるソーシャルサービスが広く利用できるようになっていることです。
 第四は、ほとんどの家庭でパソコンやスマホを利用できるようになっていることです。

 基礎学力の充実は、市販の教材と寺子屋オンエアでシステム化できます。
 高度な先取り学力は、やはり市販の教材とスタディサプリのようなネット授業とオンエア講座でシステム化できます。
 創造性を育てる作文は、オンライン作文という形で言葉の森がシステム化しています。
 そして、これらを統合した長期的で全体的な教育のビジョンが生まれています。
 更に、今後、深層学習を利用した人工知能による自動翻訳が進化すれば、この教育システムを世界中で共有することができるようになります。
 そして、更に大事なことは、この教育界の進歩によって、新しい個性的な教育を作り出す人がぞくぞくと生まれてくることが考えられることです。
多様な文化が創造される未来の日本
 今の教育分野は、国語、数学、英語などの主要三教科や五教科や九教科に絞られています。これらの基礎的な教科はもちろん大事ですが、人間の能力の無限性から考えると、学ぶことのできる教科はこれから無限に生まれてきます。
 これは、スポーツでも音楽でも同様です。今のスポーツは、オリンピックの種目に見られるように、少数のメジャーなものに過剰に多くの人が参加する形になっています。しかし、人間の身体の無限性から考えると、スポーツとして楽しめる分野はこれからずっと多様になります。
 音楽も、今はまだ楽器の種類などがメジャーなものに限られていますが、音の楽しみ方の無限性から考えると、楽器の種類も音楽の種類もずっと多様になります。
 そして、同じように文化のあらゆる面が、これからますます多様になり、その多様性を創造する人が次々に生まれてくるようになるのです。

 作文の創造性の発展したものが、この新しい文化を作るという実行の創造性です。
 将来の社会は、多くの人が自分の創造性を楽しみ、基礎学力の充実した、余裕のある遊びの生活を過ごすようになると考えられるのです。

 未来の教育の理想を持っている人は数多くいます。
 しかし、実際には、子供たちは学年が上がるにつれて、他人との競争に勝つための受験勉強に追われ、自由な勉強から枠組みを与えられた勉強を強制されるようになります。
 この強制に適応する教育が子供たちの可能性を狭めています。

 この状況を克服し、教育の本来の理想を追求するためには、子供たち体の成長に関心を持つ大人が情報を交換し経験を交流していく必要があります。
 そのために必要なツールは、既にインターネットに用意されています。
 言葉の森は、ホームページ以外に、Facebookに言葉の森作文ネットワークというページを開設しています。また、google+にも言葉の森寺子屋オンエアというページを開設しています。
 子供たちの未来の教育に関心を持つ方は、ぜひこれらのページを見ていただき、一緒によりよい日本の教育を作っていきましょう。
読書感想文の書き方は言葉の森のホームページで
 夏休みの読書感想文の宿題については、言葉の森のホームページの「読書感想文」のカテゴリーをごらんください。ここを見れば、全学年の感想文の書き方がわかります。読書感想文指導をこのような形で行ったのは、言葉の森が全国で初めてだと思います。
http://www.mori7.com/beb_category.php?id=28
 また、普段の作文の勉強の中で感想文の練習をしている人は、これまでに書いた感想文の中でよく書けたものをふくらませていってもよいと思います。
 なお、言葉の森では夏休みの宿題の指導はしませんので、感想文の宿題は各自で取り組んでいくようにしてください。感想文コンクールの入賞を目指すなどの理由でどうしても感想文を見てほしいという場合は、申し訳ありませんが有料になりますのでご了承ください。
 
 
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