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  スマホアプリのトップ画面に戻る方法
  スマホアプリの記念品は
3月4日(金)からの「山のたより」に同封

  【重要】3.1週は進度の参考試験(再掲)
  【重要】3.1週の作文はファクスも可(再掲)
  オンエア特別講座の講座内容(つづき)
   親子作文講座 新幼長・新小1・新小2 保護者同伴
   紙折り暗唱講座 新小3・新小4を中心に全学年 保護者同伴
   中学生定期テスト対策講座 新中学生 保護者の参加は自由
   高校生センター国語満点講座 新高校生 保護者だけの参加も可
  知的刺激に満ちた本「限界費用ゼロ社会」
   MOOCと限界費用ゼロ教育
 
言葉の森新聞 2016年3月1週号 通算第1409号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
スマホアプリのトップ画面に戻る方法
 Androidのスマホの場合は、機種の本体にある「戻る」ボタンで戻れます。
 iPhone/iPadの場合は、アプリの上にある緑の帯を右にスワイプすることによって、左のアプリのトップ画面に戻れます。(iPhoneの場合はわかりにくかったと思います。)
スマホアプリの記念品は
3月4日(金)からの「山のたより」に同封
 2月29日までにスマホアプリのインストール連絡をしていただいた方に、記念品をお送りします。
 3月4日(金)の「山のたより」に同封しますのでお待ちください。海外の方には、別途別の形で記念品をお送りします。
  
 DRETEC 時計付大画面タイマーT-140BL。650~1200円程度。
 大型の目玉クリップでうしろの出っ張りをはさんで立てておくと、画面が見やすくなります。
【重要】3.1週は進度の参考試験(再掲)
 3.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
 ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。
【重要】3.1週の作文はファクスも可(再掲)
 作文の実力試験に限り、ファクスによる提出も受け付けます。ファクスでの提出期限も8日までです。ただし、ファクスで提出をする人は、事前にメールアドレスを登録しておいてください。
 
1、ファクスが正常に送信できているかどうかは、24時間以内にメールと検索の坂で連絡をします。正しく送信できたかどうかを必ずご確認ください。
2、連絡用のメールアドレスは、検索の坂の「ペンネーム 変更」というところで登録できます。既にメールアドレスが入っている場合は、そのアドレスが登録されています。
3、ファクスで送られた作文は、作文の丘にJPGでアップロードされます。作文の返却はありませんが、添削された作文は山のたよりに表示されます。
オンエア特別講座の講座内容(つづき)
 2月22日(月)から3月7日(月)まで、オンエア特別講座を行っています。いずれも定員になりましたので締め切りました。今後、定期的に継続するものは、改めてご連絡します。
親子作文講座 新幼長・新小1・新小2 保護者同伴
 作文の勉強は、学校の勉強と同じように小1から始めた方が習慣になります。しかし、小1では実際にはほとんど書けないのが普通です。また、せっかく書いても直すところが多いので、子供も親も作文の勉強を負担に感るようになります。
 そこで、言葉の森では、親子作文コースという勉強の仕方を企画しました。
 子供の学力は、問題集を解くような勉強ではなく、親子の考える対話によって力がつきます。作文を通して楽しい対話をすることで、学力もつき、作文の書き方もわかるようになり、作文を通しての家族の交流も盛んになります。
 ところが、親子で対話をして親が楽しく構成図を書くという最初の段階がわかりにくい面がありました。
 そこで、1回目はその実演を見てもらいながら、構成図の書き方のコツを説明します。
 そのあと、2回目までの間に自宅で親子で対話をして構成図を書く練習をしていただきます。
 2回目は、練習していただいた構成図を発表してもらい、質疑応答をします。
 小学校低学年の子育てはとても重要ですが、どの家庭でも試行錯誤の中でその子育てに取り組んでいます。
 将来は、低学年の保護者どうしがその時期の行事などをもとに親子作文を発表し合い交流できる場を作っていきたいと思います。
紙折り暗唱講座 新小3・新小4を中心に全学年 保護者同伴
 暗唱には、記憶力がよくなる以外にさまざまな効果があります。だから、日本の寺子屋時代の学習の中心は暗唱でした。そして、落ちこぼれは一人もいず多くの子が優秀な学力を身につけました。
 ところが、小学1、2年生のころは誰でも苦もなく暗唱をしますが、学年が上がるにつれて、音読を繰り返すのではなく内容を覚えようとしてしまい暗唱が苦手になってしまう子がいます。そのときに、保護者が暗唱のコツを知っていれば、学年が上がっても暗唱のコツをアドバイスできます。
 そこで、この講座では、1回目は紙折り暗唱という暗唱の仕方を実演します。紙を折りながら暗唱することによって回数を繰り返すことがしやすくなります。
 そのあと、2回目までの間に、親子それぞれに「春はあけぼの」の最初の300字を暗唱してきていただきます。(毎日10分の練習でできるようになります。)
 2回目は、練習していただいた暗唱を発表してもらいますが(希望者のみ)、うまくできなくても全くかまいません。楽しい暗唱練習ということでやっていきます。
 暗唱は、中学生の英語教科書暗唱などにも使えますが、ひとりで暗唱していると続けにくい面もあります。
 そこで、将来は、暗唱クラブのメンバーを募り、それぞれ自分の好きな文章を暗唱しその発表を通して交流する場を作っていきたいと思います。
中学生定期テスト対策講座 新中学生 保護者の参加は自由
 中学生の勉強の中心は定期テストですが、自分なりのテスト対策というものがなく、塾に任せたり漠然と勉強したりしているだけの人もかなりいます。
 そこで、それぞれの過去の定期テストをもとに(新中1の人はまだそういうテストはありませんが)、それぞれの人に自分のテスト結果を分析してもらい、その分析をもとに勉強法をアドバイスします。
 定期テスト2週間前になったら、各自の定期テスト対策の方針を立ててもらい、その方針についてもアドバイスをします。
 定期テストの方針が決まれば、普段の勉強も焦点を絞ったものができるようになります。また、方針を立てて勉強するコツがわかると、大学入試のときも自分で計画を立てた勉強ができるようになります。
 そこで、この講座では、1回目は、これまでの中学生の定期テスト結果から見られる共通の勉強のポイントを説明します。
 そのあと、2回目までの間に、前回の定期テストを匿名で見せてくれる人がいれば送ってもらい、そのテスト結果を分析しアドバイスをします。
 そういう人がまだいない場合は、2回目は寺オンで行っている「ハイクラステスト中学国語長文」の読解問題をもとに、国語読解問題の解き方を説明します。
 将来は、各自の定期テスト分析と定期テスト対策をもとに勉強の仕方を共有し、併せて、ひとりでは勉強しにくい「国語読解問題の解き方」「数学難問の解き方」「英語教科書の暗唱」などを定期的にやっていきたいと思います。
高校生センター国語満点講座 新高校生 保護者だけの参加も可
 国語の現代文については、他の教科と違い新高校1年生からでも入試問題に取り組めます。
 そこで、大学入試センター試験の過去問をもとに、読解問題を実際に解いてもらい(宿題にすると負担が大きいのでその場で実際に解く時間を設け)、解けなかった問題についてだけ質問を受け付け、解き方のコツを説明します。
 読解問題を深く読み取るコツを身につけると、難しい文章を深く読み取る力がつき語彙力もついてきます。
 したがって、センター国語の勉強は国語のとどまらず、思考力と語彙力をつける練習になります。
 そこで、この講座では1回目は、実際のセンター試験をもとに、どう解くかという解き方のコツを説明します。
 2回目も同じく、実際のセンター試験をもとに解き方を説明します。
 将来は、解くための時間を30分程度設け、実際に問題をその場で解き自己採点してもらい、自分が理解できなかった問題について質問を受け付ける形で進めていく予定です。
知的刺激に満ちた本「限界費用ゼロ社会」
 どうしてこの本を読んだかというと、池田信夫さんのブログで「Blockchain」という本が紹介されているのを見て興味を持ったからでした。
 Blockchainとは、「複数のシステムで取引履歴を分散管理する技術のことです。これには暗号技術とP2Pネットワーク技術が使われており、第三者機関による証明がなくても取引の正当性を証明でき、データの改ざんを困難にしています(以上引用)」というもので、仮想通貨であるビットコインなどの背景を支えているオープンな技術です。
 それで、言葉の森も、今度仮想通貨を使えるようにしようと思い、関連する本を購入していると、「限界費用ゼロ社会」にぶつかりました。面白そうな本だと思ったので、これも購入して読んでみると、すぐに引き込まれました。
 そして、言葉の森がこれまでやってきたことと、これから森林プロジェクトや寺子屋オンエアでやろうとしていることと、自分が未来の展望として考えていたことが、世界の経済的文化的パラダイムの大きな変化の流れと結びついていたことがよくわかったのです。
 それは、ひとことでは言いにくいし、ひとことで言うと誤解を招く可能性もある思いますが、あらゆるものがフリー(無料で誰でも自由に使えるというような意味での)になり、人間が自然環境との調和の中で、他者との共感と交流を喜びとして生きる社会(コモンズ:共有地)という展望です。
 それが夢物語のような話ではなく、現実の経済的実績の裏付けのある数多くの先端的な実例として書かれているのです。
 ネットで検索してみると、この本の紹介が、東洋経済オンラインに載っていたので、そちらを読むと詳しくわかると思います。
「日本人は「限界費用ゼロ社会」を知らなすぎる」
http://toyokeizai.net/articles/-/89717
 子供たちの教育を考える場合、これからの10年又は20年で世の中は大きく変わります。子供たちが成人するころの社会は、今の社会の価値観とは大きく異なった社会になっていることを前提に、今の子供たちの教育を見ていく必要があります。
 それは、ひとことで言うとこれも言いにくいのですが、共感と創造を中心とした社会を担う人間として子供たちが成長していくことが求められるようになるということです。
 もちろん、その土台としての知的な学力が必要なのは当然ですが、学力以外の要素がこれまで以上に大きくなり、その中でも特に創造力が教育の中心になるというのが、将来のコモンズ(共有地社会)の共通の了解事項となっていくのです。
MOOCと限界費用ゼロ教育
 この本の第7章は、「MOOCと限界費用ゼロ教育」です。
 教育においても、限界費用ゼロが成り立ちつつあるということで、MOOC(Massive Open Online Course)の例が取り上げられています。
 MOOCは、大学の優れた授業をオンラインで世界中の誰もが利用できるようにすることによって、大学教育の限界費用ゼロ化を実現しています。
 費用がゼロなのではなく限界費用がゼロだということは、初期投資はそれなりにかかるが、その仕組が動き出してしまえば、新しい参加者が1人増える場合のコストは限りなくゼロに近づいているという意味です。
 MOOCによって教育の形も大きく変化します。
 これまでの工業社会に適応した教育は、教師がトップダウン式に生徒に講義を教える形の授業が中心でした
 しかし、これからの教育は、教師は世話役という背景に退き、生徒が自ら学び、そしてその学んだことを生徒どうしのコミュニティで共有する形になっていきます。
 ところが、このような教育への移行は、実はそれほど簡単ではありません。それは、限界費用がゼロに近づくということは、利益も限りなくゼロに近づくということだからです。
 では、なぜ大学がMOOCのような教育を始めたかというと、それは、できる条件が整っているのにやらなければ、ほかのところが先にやるからです。
 しかし、それが資本主義的なビジネスモデルになるかというとそういうことはありません。MOOCでいくら多数の学生が世界中から集まったとしても、それは企業的な意味での利益になりません。
 それにも関わらず、このMOOCの教育は、既存の教育ビジネスを破壊する影響力を持っています。
 将来、人間の社会は、今のような企業中心の社会ではなく、コモンズ(共有地)のような社会になるでしょう。そこでは、あらゆるものが限界費用ゼロに近づき、誰でもが社会の生産力をほぼ無償で享受できるようになります。そこに当然、教育を受けることも含まれます。
 しかも、その無償の教育は、国の補助によって成り立つような無償ではなく、教科書も、先生も、教室もすべてが限界費用がゼロになることによって成り立つ無償ですから、人間が太陽の恩恵を受けるような意味での自然な無償です。
 だから逆に、MOOCのような教育は、現在の収益と費用の差を動因にして動いている社会での教育との連続性がないのです。
 このMOOCの持っている弱点を克服し、未来の無償の教育への移行をスムーズにすることが、これからのオンライン教育の課題になると思います。
 
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