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  7月1日(月)から新学期
  4月-6月の賞状を同封
  【再掲】夏休み中の授業について
  原先生が復職します
  6月学力テストの結果を7.1週に返却
  夏休みの読書感想文
  作文の似た例のヒントになるお父さんお母さんの予習室
 
言葉の森新聞 2013年7月1週号 通算第1279号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
7月1日(月)から新学期
 7月1日から新学期が始まります。教材の説明は、課題フォルダの表紙の裏側に書いてあります。また、勉強の仕方の説明は、「学習の手引」に載っています。
http://www.mori7.com/mori/gate.php
4月-6月の賞状を同封
 6月1週の進級試験で、字数が規定以上、構成・題材・表現・主題の4項目のうち3項目が◎で1項目が○以上、の人には認定証を同封しています。字数賞・作文賞・皆勤賞は、金賞10クラウン、銀賞5クラウン、銅賞1クラウン、賞外0クラウンです。認定証は10クラウンです。
 金賞は点数の上位10%、銀賞は10-20%、銅賞は20-80%。それ以外は賞外です。それぞれの賞で点数がなかった人や、6月1週に在籍していなかった人には、賞状は入っていません。
 なお、3ヶ月の学期の途中から入会された方は、日数の関係で賞状の点数が低くなっております。次の学期からは、正しく表示されるようになりますのでご了承ください。
【再掲】夏休み中の授業について
 夏休みは帰省したり塾の夏期講習に行ったりするために、通常の時間に授業を受けられない場合も多いと思います。その場合は次のようにしてください。
(1)通常の電話指導を受けられない分を、他の曜日や時間に振り替えて受講できます。平日午前9時-午後7時50分、土曜午前9時-午前11時30分の間に、直接教室にお電話ください。希望の週の課題の説明をします。事前の予約などは必要ありません。8月に休む分を7月や9月に振り替えることもできます。
電話0120-22-3987(045-830-1177)
(2)山のたよりの送付先や電話の宛先を、自宅以外にすることができます。帰省先や滞在先などで授業を受けることを希望される場合はご連絡ください。ただし曜日や時間を変更する場合は、先生から生徒にはお電話しませんので、生徒から直接教室に振替の電話をして説明を聞くようにしてください。
(3)8月のみ休会されるという場合でも受講料の返金はしませんので、できるだけほかの曜日や時間に振り替えて授業を受けてくださるようお願いします。ただし、(A)海外にホームステイで出かける場合、(B)病気治療のため入院する場合など、電話連絡のとれない状況での1ヶ月以上の休会は受講料の返金をしますのでご相談ください。
(4)いったん退会する場合、再開するときは再入会の扱いになります。その際、課題の進度は新規の入会と同じようにその学年より下の学年から始まります。
 なお、8月12日(月)より8月17日(土)までは、振替などの電話の受付もお休みとなりますのでご了承ください。
 夏休みは、通常と違い多忙になることが多いので、つい「1ヶ月休んで」と考えてしまいがちです。しかし、振替授業を受けたり、字数を短くして提出したりとできるだけ休まない形で続けていく方が、その後の子供の勉強意欲にとってプラスになります。
 
原先生が復職します
 7月1週より、原先生が復職します。以前の担当生徒で、原先生に担当交代を希望される方は、事務局までご連絡ください。(平日午前9時~午後8時 0120-22-3987)
6月学力テストの結果を7.1週に返却
 6月に行った学力テスト(希望者のみ)の採点結果を7.1週の山のたよりと一緒に返却しています。

■点数が悪くても気にしない
 テストの見方で大事なことは、点数にとらわれないということです。
 一般に、模擬試験のようなテストでは、平均点が60点ぐらいになるように作られています。そして、点数の分布が正規分布に近くなるように、易しい問題と難しい問題のバランスを考慮しています。ですから、難しい問題の中には、解けなくてもいいような問題も含まれているのです。全部解けなければいけないというのではなく、解けなくてもいい問題もあると考えてください。
 したがって、実際の入試などでは、解けなくてもいい難しい問題は後回しにして、確実にできる問題を優先して解くというような時間配分も必要になってきます。模試や入試のような試験問題は、差をつけることを目的としたテストですから、小学校で通常行われるような到達度を評価するテストとは性格が違うと考えておく必要があります。

■点数が悪い方がテストを受けた価値がある
 今回の学力テストのような模擬試験の場合は、点数が悪い方がテストを受けた価値があります。
 それは、悪かったところを見ることによって、これからどういう勉強をしていけばいいのかがわかるからです。ですから、模擬試験の場合は、曖昧なところは答えを書かずに×にしてもらうぐらいの方が実力がつきます。
 そして、×のところを中心に、なぜ×だったのか、これからどういう勉強をすればいいのかということを考えることが大事になります。

■点数が悪かったときほどお母さんの態度が大事
 子供は、テストの評価を自分自身の評価のように考えるので、点数が悪いとがっかりします。
 そのときに、親も子供と同じように点数に左右されることのないようにしてください。点数が悪かったときは、にっこり笑って、「大丈夫。あなたは実力があるんだから、こういう点数がそのうちいい思い出になるんだよ」と言ってあげてください。小中学生のころの成績は、その後の勉強次第でいくらでも逆転します。大事なことは、子供にいつも自分というものに対する自信を持たせておくことです。

■できなければいけない問題か、できなくてもいい問題かを見きわめる
 テスト問題の中には、できなければいけない問題というものがあります。例えば、算数数学の問題で基本的な計算や公式ができていなければ、それはこれからじっくり時間をかけて練習する必要があります。また、国語で、読み取れていて当然なところが読み取れていなければ、それはもっと読書や問題集読書に力を入れていく必要があります。
 しかし、中にはできなくてもそれほど問題でないものもあります。例えば、算数数学でちょっとひねった問題は、受験対策でそのひねった問題を集中して取り組めばすぐに成績が上がります。また、国語で文法や漢字や古文などの知識の問題は、集中して知識的な勉強をすれば成績が上がります。その見きわめをすることが大事です。

 時間不足のために、あとの方の問題の出来が悪かったという場合は、今後の対策として、テストを始める前におおまかな時間配分をすることです。時間配分をしてもなお時間不足になるという場合は、実力不足と考え、計算や問題集読書などの基本的な練習を時間を測りながらやるようにしていきます。

■小学校高学年や中学生は、子供が自分で間違えた理由を説明できるように
 テストの見直しをする場合、お母さんやお父さんが間違えたところを全部チェックするのでは時間の負担が大きすぎます。小学校高学年や中学生では、生徒が自分で間違えたところをチェックして、なぜ間違えたのかを説明できるようにします。お母さんやお父さんはその説明を聞いて、納得できないところだけチェックするようにします。
 こういう事後チェックができるようにするために、特に国語の選択問題では、自分がどういう理由で選択したかがわかるように×や○や?などの記号をつけて問題を解いておく必要があります。模擬試験のような問題は、漠然と解くのではなく、根拠をはっきりさせて解くことがあとからの見直しに役立ちます。

■勉強の中心は、基本となる1冊を繰り返す
 勉強の仕方で大事なことは、基本となる1冊を繰り返し学習するということです。特に、理科や社会の勉強では、教科書そのものがかなり充実しているので、教科書を繰り返し読むことが中心になります。
 算数数学の場合は、自分の実力に応じた1冊の問題集を、その問題集の中の問題が100パーセントできるようになるまで繰り返し解くことです。
 英語の場合は、教科書を1ページ20回以上音読し、毎日1ページを暗唱できるようにすることが基本の勉強になります。
 国語の場合は、普段の読書、言葉の森の課題の長文の音読、問題集読書などで、特に長文や問題集の文章のような難しい文章は繰り返し4回以上読むようにすることです。
 こういう基礎的な学習ができていれば、受験前に実際の入試問題に対応した勉強をすることで実力がつきます。
 基本となる学習は、塾や通信教材に任せるのではなく、家庭で毎日の自習としてやっていくことが大事です。
夏休みの読書感想文
 小学校4年生までは、読書感想文を書かせることに教育的意義はほとんどありません。
 言葉の森では、小学校5年生以降に本格的に感想文の勉強をするための準備として、小学校3年生から感想文の指導をしています。しかし、それは、あくまでも小5の勉強につなげるための準備であって、小学校3,4年生で上手な感想文を書かせることを第一の目的にしているのではありません。
 言葉の森では、小学校1、2年生でも、感想文の課題を選択することができるようになっていますが、よほどのことがないかぎり低学年の子が感想文を書くことはおすすめしません。
 とは言っても、やはり宿題の感想文を書かざるを得ない人もいると思います。
 以下の説明は、すべて言葉の森のオリジナルです。学校や塾や他の通信教育の関係者の方も、自由に使っていただいて結構です。

■書き方の手順「まず本選び」
 まず本選びですが、子供が「この本、おもしろいから書きたい」と言うような本が必ずしも書きやすい本であるとは限りません。子供が自分なりに似た話を見つけることができたり、想像をふくらませたりできるような本が書きやすい本です。この本選びは、大人がアドバイスをした方がいいようです。少なくとも、子供には「似た話や想像した話が書けるような本が、感想文の本としては書きやすいよ」と言ってあげるといいと思います。
 書きたいテーマが決まっているときは、インターネットの書店を利用して関連する図書を数冊用意すると話題が広がって書きやすくなります。

■書き方の手順「次に字数配分」
 感想文の宿題は、原稿用紙3枚程度(400字詰めで1200字)の分量で指定されることが多いようです。これだけの分量を1日で書くというのは大変です。無理のない字数配分は、1日1枚(400字)です。感想文の宿題をするために、4日間の予定を立てて、1日目に400字以上、2日目も400字以上、3日目も400字以上と書いていって、4日目に全体を通して要らないところを削り、清書するという予定を立てれば無理なく書くことができます。
■書き方の手順「1日目の400字」
 本のはじめの方から一ヶ所、似た話や想像した話の書けそうな場所を選び、そこを引用し、自分の似た話を書き、最後に「たぶん」「きっと」「もしかしたら」などという言葉を利用しながら、自分の感想を書きます。
 本の引用(1)→似た話(1)(もし…だったらと想像してもよい)(たとえも入れる)→感想(1)(たぶん、きっと、もしかしたらなどと考えてみる)
■書き方の手順「2日目の400字」
 2日目も同じです。本の中ほどから一ヶ所、似た話の書けそうな場所を選び、そこを引用し、似た話を書き、感想を書いていきます。
 本の引用(2)→似た話(2)→感想(2)
■書き方の手順「3日目の400字」
 3日目も同じように、本の終わりのほうから一ヶ所選んで書いていきますが、最後の感想のところがちょっと違います。1日目、2日目は、引用した小さな箇所の感想でしたが、3日目は本全体についての感想を書いていきます。
 小学5・6年生の生徒の場合、この感想は、「○○は(人間にとって)……である」というような一般化した大きな感想を書いてまとめます。この感想の部分は、お母さんやお父さんと話し合いをして、子供自身の考えを深めていくといいと思います。そして、「私はこれから」などという言葉を使い、この本から得たことを自分のこれからの生き方にどうつなげていくかを考えてまとめます。中学生の場合は、結びの5行に「光る表現」を入れていくとよいでしょう。
 本の引用(3)→似た話(3)→大きな感想(○○は人間にとって……。私はこれから)
■書き方の手順「4日目の清書」
 4日目は清書です。お母さんやお父さんが全体を通して読んであげると、要らないところが見つかると思います(書いた人自身には、要らない部分というものはなかなかわかりません。これは大人でも同じです)。この要らない部分を削ります。次に、書き出しの部分に本の引用として情景描写の部分を入れられれば、書き出しの工夫ができます。これは無理のない範囲でやっていくといいでしょう。
■書き方の手順「できたらほめる」
 書いている途中でも、書き終えたあとでも、親や先生が「これは、おもしろいね」「それは、いいね」と、子供の書いた内容のいいところやおもしろいところをどんどん認めてあげることが大切です。多少おかしいところや変なところがあっても、子供が書いた内容をできるだけ尊重してあげてください。これと反対に「これは、こうした方がいいんじゃない?」「そこは、ちょっとおかしいんじゃない?」などという否定的なアドバイスをすると、勉強でいちばん大事な子供の意欲をそぐことになります。大事なことは、いい作品を仕上げることではなく、手順にそってできるだけ自力で書く力をつけることです。
■教室では宿題の感想文の個別指導はしません
 感想文の指導には、生徒ひとりずつ異なるアドバイスが要求されます。更に作品として完成させるためには、書いている途中にも頻繁にアドバイスをする必要が出てきます。このような対応は、普段の勉強の中ではできませんので、夏休みの宿題のための感想文指導は、教室では行ないません。
 宿題として感想文を提出しなければならないという事情のある方は、教室で練習した長文の感想文で似た話のよく書けたものをベースにして、ご家庭で書き直していかれるといいと思います。
 また、どうしても書いた作品を見てアドバイスをしてほしいという場合は、担当の先生ではなく、言葉の森の事務局に直接ご相談ください。
作文の似た例のヒントになるお父さんお母さんの予習室
 子供たちが作文を書くとき、特に高学年の感想文の場合は似た例がなかなか見つからないことがあります。そのときに、お父さんやお母さんが似た例を話してあげると、子供たちの理解は深まります。
 しかし、急に似た例を聞かれると、大人でもすぐには思いつかない場合があります。そのときに役立つのが、学年別予習室です。
 facebookの場合は、「言葉の森予習室」という名前でグループを検索すると見つかります。
 掲示板の場合は、言葉の森のホームページに「授業と予習の掲示板」という名前で表示されています。

 作文の勉強は、事前の予習が大事です。感想文のときは、生徒の予習として毎日長文を音読しておき、その内容をお父さんやお母さんに説明するようにします。
 説明するときは、できるだけ長文を読まずに、自分の頭の中で理解した範囲で説明するようにします。音読を繰り返していくと、自然にそういう説明ができるようになります。
 子供の説明は、最初は下手なのが普通ですから、うまく説明できていなくても注意しないようにしてください。
 似た例は、あまり厳密に考えると出てきません。話が脱線してもいいという気持ちで、柔軟に似た例を話してあげてください。こういう柔軟な対応の仕方が、入試の作文小論文試験のときに生きてきます。
 
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