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  3月20日(水)は休み宿題
  言葉の森の春期講習
  合格情報続き
  【再掲】受講料の振替日は、4月から当月5日に
  子供の習い事をどのように考えるか―国語の学習を生活の中心に
  親子の対話、先生と生徒の対話がある作文の勉強
  公立中高一貫校の受験対策は、家庭学習と親子の対話で
  対話を生かした家庭学習
 
言葉の森新聞 2013年3月2週号 通算第1264号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
3月20日(水)は休み宿題
 3月20日(水)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 授業と予習の掲示板「ジュンベリーの丘」 http://www.mori7.com/okajg/
言葉の森の春期講習
 言葉の森の港南台教室で、下記の日程で春期講習を行います。(参加自由)
 言葉の森の生徒以外の方も参加できますので、お知り合いでご希望の方がいらっしゃいましたらお知らせください。
会場 言葉の森港南台教室(JR根岸線港南台駅徒歩3分)
電話 0120-22-3987
・学年は、いずれも平成25年度の新学年です。
・定員になり次第締め切らせていただきます。
時間 3月25日(月)3月26日(火)3月27日(水)3月28日(木)
10:30~
12:00
対象学年幼長、小1(新学年)
(いずれも保護者同伴が条件)
小2、小3、小4
(いずれも新学年)
内容自由な題名の生活作文1.題名課題の生活作文
2.事実文をもとにした感想文
受講料12,000円12,000円
受講できない人向け講義DVD
(添削1回付)
8,000円8,000円

時間 3月25日(月)3月26日(火)3月27日(水)3月28日(木)
13:00~
14:30
対象学年小5、小6
(いずれも新学年)
中1、中2、中3
(いずれも新学年)
内容公立中高一貫校の受験作文高校入試の受験小論文
受講料14,000円14,000円
受講できない人向け講義DVD
(添削1回付)
10,000円10,000円
 受講料はいずれも2日分の料金です。
 
合格情報続き
 合格情報の続きです。おめでとうございます。(^^)/ 

○洗足学園中
○群馬県立中央中等教育学校
○都立東大和南高校
○上智大文学部新聞学科

 合格情報がまだ掲載されていない方はお知らせください。
【再掲】受講料の振替日は、4月から当月5日に
 金融システムの変更により、平成25年4月から、毎月の受講料の振替日を、これまでの当月27日から当月5日に変更させていただきます。
 なお、平成25年3月までは当月27日です。年度の変わり目で誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
 退会は月単位ですので、前月の10日までにご連絡いただいた場合、次の月から退会扱いになります。
子供の習い事をどのように考えるか―国語の学習を生活の中心に
 子供が健やかに育ってほしいと思うのは、誰にも共通する願いです。そのためのひとつは学力です。この学力を育てることが、子供の成長の中心の課題です。その学力の周辺の余技として音楽やスポーツや様々な趣味の世界があります。だから、学力をつける時間を確保したあとに、音楽やスポーツの時間を確保していくことです。

 音楽の目的は、将来、日常生活の中で音楽を楽しめるようになるための技術を身につけることです。運動の目的も、将来、日常生活の中でスポーツを楽しむための技術を身につけることです。決して、将来プロとなるための練習をしているのであありません(ほとんどの人にとって)。親は総合的に子供の成長を考えて、バランスよく子育てをしていくことが大事です。

 学力を教科によって分けると、国語と算数が二つの大きな柱になります。国語と算数数学は、小中高と学力の中心になります。しかし、この二つの教科は、性格に大きな違いがあります。ひとつは、国語はやらなくてもある程度できるが、やっても完璧にはできない教科であるのに対し、算数はやらなければできないがやれば百点も取れるようになる教科だということです。
 これは、国語と算数が次のような構造を持っているからです。

▽算数
勉強して身につける部分
    /\
   /  \
  /    \
━━━━━━━━━━
/        \
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生活の中で身につける部分


▽国語
勉強して身につける部分
    /\
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  /    \
 /      \
/        \
ーーーーーーーーーーー
生活の中で身につける部分


 算数は、勉強をすることがほとんどすべてです。
 国語は、勉強以外の生活を国語的にしていくことが大切です。

 だから、話したり、聞いたり、読んだり、書いたりする日常生活を充実させていくことが大事になります。

 一般に、小学校低学年では、算数にかける時間の2倍から3倍を国語的な勉強にかける必要があります。そのためには、生活の中で国語の力をつけていく工夫をすることが必要になります。

 科学技術教育に力を入れているドイツでも、小学校低学年の国語の授業時間は、算数の授業時間の2~3倍になっています。
親子の対話、先生と生徒の対話がある作文の勉強
 作文や国語の勉強が面白いのは、そこに対話があるからです。
 もちろん、算数にも英語にも理科社会にも対話はあります。しかし、正解がひとつに決まる勉強では、対話がなくてもやっていけます。むしろ、主観的な対話がない方が能率のよい勉強ができるとも言えます。

 しかし、作文はそうではありません。
 作文に書く課題が決まったら、自分が何を書くか考えるとともに、身近なお父さんやお母さんにも取材をします。
 面白い話が出るときもあれば、面白い話が出ないときもあります。しかし、話す中身がないとわかることも対話です。
 「うーん、それはわからないなあ」というのも対話なのです。

 勉強というものには完璧な正解があり、その正解を見つけることが勉強の目的だと思っていると、こういうあやふやな対話は勉強とは思えないかもしれません。
 しかし、子供の思考力は、この対話の中から育っていきます。

 今の社会は、教材が豊富にそろっているので、思考力トレーニングペーパーのようなものもあるかもしれません。ひとりで書ける作文練習帳のようなものもあるかもしれません。
 しかし、漢字や計算のドリルをやるような感覚で、毎日1枚作文を書くということはまずできません。

 小学校1、2年生のうちは、毎日の日記の宿題などもこなしていけますが、それはまだ書くことが子供の中で対話になっていないからです。
 その日に起きた出来事をそのまま書いていくのが、低学年の日記です。
 そこに自分らしい見方や考え方が出てくるようになると、とても毎日1枚のドリルのような感覚で作文を書くことはできないのです。

 お父さんやお母さんと子供との対話、そして、先生と生徒との対話が、作文の勉強の要です。
 そして、そういう対話の機会は、作文を通して行うことで密度の濃いものになるのです。

====28日のfacebook記事より====
 これまでの勉強が、上から下へ水を流すようなやり方なら、これからの勉強は、送り手と受け手が互いに対話をするような、言わば水たまりで水遊びをするような方法になるでしょう。

 先生が一方的に教えて、定着したかどうかを確かめるテストをして、やる気が出るように競争させるという勉強の仕方は、もう時代後れになります。

 先生ばかりでなく、お父さんやお母さんが子供と一緒に対話をする中で、それぞれの個性を通して生きた知識が身につきます。

 誰にでもあてはまる無味乾燥な知識でないから、完成度も低いし、個性的であるがゆえの歪みもあります。

 しかし、世の中の本当の姿は、様々な個性の偏りがオープンに積み重なることで、最終的に最も妥当なものが形成されるということでできています。

 完璧なデータが打ち込まれたロボットのような人間ではなく、多様な個性を許容する柔らかな皮膚を持った人間になるために、これから必要になるのが対話のある勉強です。

 作文の勉強がなぜ教えにくいかというと、それは作文の本質が対話的なものだからです。
 先生と生徒、親と子が対話するだけでなく、作文を書く子供自身が、自分の書こうとする内容と紙の上で対話をしながら書いていきます。

 だから、書き終えるまで、どんなことが、どのくらい、どんなふうに書けるかわかりません。
 それを楽しいと思えるようになることが、作文を好きになるということなのです。
====引用ここまで====
公立中高一貫校の受験対策は、家庭学習と親子の対話で
 公立中高一貫校は、無理な受験勉強をしなくてもよい、のびのびとした学校生活を送れる、大学進学率も高い、しかも授業料が安い、といういくつもの理由で人気を高めています。
 この公立中高一貫校の受験対策は、学習塾や通信教材の一斉指導には向きません。小学校低中学年からの家庭の日常生活が受験対策になります。家庭学習を通して親子で知的な対話を交わすような生活が、そのまま受験勉強になるのです。
対話を生かした家庭学習
 言葉の森の対話式作文は、作文指導にとどまらず、教育のより広い分野に応用することができます。例えば、対話式の家庭学習です。

 言葉の森は、小中学生の全教科の家庭学習のページを設置しています。そこで、家庭学習の方法をアドバイスしています。小中学生のころは、学習塾や通信教育講座に頼るよりも家庭学習を中心にした方がずっと密度の濃い勉強ができます。
 この密度の濃い家庭学習に必要なのが対話です。

 従来の教育は、先生が生徒に一方的に教えるものでした。通信講座の場合は、教材が生徒に一方的に与えられるようになっていました。
 肝心の子供の側からの主体的な働きかけは必要なく、受け身の勉強に終始し、その受け身の勉強の成果を見るためにテストが行われるという形でした。
 このような勉強は、あまり面白いものではありません。だから、賞品が出たり順位がつけられたりという勉強以外の要素で子供たちの意欲を引き出す工夫をしていたのです。

 しかし、勉強は本来面白いものです。それは、自分自身が知的に向上することだからです。勉強そのものが、面白いという要素を持っているのです。
 ただし、それは、子供たちが主体的に取り組む場合です。その主体的な取り組みに必要なのが対話です。

 言葉の森の家庭学習の方法は、子供が勉強して理解できたり、逆に理解できなかったりしたことを、お父さんやお母さんに説明します。先生や親が教えるのではなく、子供が逆に先生や親に教えるのです。それが勉強の中身になります。

 世の中にある、答えの決まっている勉強は、すべてわかるようにできています。教える先生が必要になるのは、生徒が受け身で教えてもらうと思っているからです。だから、教えてもらわないと勉強ができないと思うようになるのです。

 答えのある勉強の本当の先生は、人間ではなく答えそのものです。答えだけでわかりにくいときは、答えの解説が必要になります。解説でもまだわからないときだけ、親や先生が教えればいいのです。
 親や先生が、教えることに時間を取られない分、子供との対話の時間が増えます。これが対話式の家庭学習です。
 
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