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  【再掲】3.1週進級テスト。項目マーク忘れずに
  【再掲】受講料の振替日4月から当月5日に
  【重要】今年1月から受講開始された方には、
 簡略化した「学習の手引」をお渡ししています

  合格情報
  合格不合格の先にあるもの
  やりやすいシンプルな勉強と、いくらでも選べる豊富なウェブオプション教材で4月からの勉強を
  勉強を通して人間力を育てること。小学校低学年からの作文教育と家庭学習
 
言葉の森新聞 2013年3月1週号 通算第1263号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
【再掲】3.1週進級テスト。項目マーク忘れずに
 3.1週に、作文進級テストを行います。
 提出が遅れた場合は進級できません。(3月8日ポスト投函まで)
 課題フォルダの字数・構成・題材・表現・主題の★印が全部できていることが合格の条件になります。(表現の項目などで「たとえ」と「いろいろな言った」など二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 手書きで作文を書く人は、項目ができたところに項目マークを書いておいてください。
構成(こうせい) 題材(だいざい) 表現(ひょうげん) 主題(しゅだい)
 マークが書きにくい場合は、「こうせい」「かいわ」「たとえ」などと、何を書いたつもりかがわかるような言葉で書いておいても結構です。
 パソコンで作文を書く人は、キーワードを入れておいてください。
 小学生の場合は、提出する前に、おうちの方が字数と項目マークをチェックしてあげてくださるとよいと思います。
 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。1月以降に受講を開始した生徒も、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。ただし、いずれの場合も、賞状は出ますので、できるだけ字数と項目ができるように書いていってください。
 なお、進級テストは、1月と2月のいずれの月も最低1回は作文を出していることが条件になります。1月又は2月の作文で、どちらかの月で1回も書いていない場合は、3月8日までの間に作文を提出してください。
【再掲】受講料の振替日4月から当月5日に
 金融システムの変更により、平成25年4月から、毎月の受講料の振替日を、これまでの当月27日から当月5日に変更させていただきます。
 なお、平成25年3月までは当月27日です。年度の変わり目で誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
【重要】今年1月から受講開始された方には、
 簡略化した「学習の手引」をお渡ししています
 言葉の森では、これまで、「学習の手引」に自習の仕方などをくわしく書いていました。しかし、新たに言葉の森を受講される方から、複雑でわかりにくいなどの声がありましたので、1月から「学習の手引」を簡素化しました。このため、暗唱の仕方などでわかりにくい点があると思います。
 現在、自習の仕方については、希望される方が言葉の森のサイトで見られるようなわかりやすいページを作成しているところです。
 当面、自習の仕方、勉強の進め方などで不明な点がありましたら事務局までお電話でお問い合わせください。
合格情報
 今年度、これまで担当の先生又は事務局に連絡のあった合格情報を掲載します。(順不同)
 ここに掲載されていない方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
 
聖心女子学院初等科松本秀峰中湘南学園中慶應義塾湘南藤沢中等部宮崎県立宮崎西高附属中
横浜国大附属中岡山県立大安寺中立正大学付属立正中鎌倉女子大学中等部福島県立小高商業高
立教女学院中捜真女学校中山梨学院大学付属中横浜雙葉中名古屋高
岡山県立倉敷天城中東京大学附属中都立白鴎高附属中清風中桃山高
金光学園中兵庫県立芦屋国際中横浜女学院中神奈川県立平塚中横浜高
信州大附属中関東学院中公文国際学園中和光中慶應義塾高
慶應義塾大文学部    
合格不合格の先にあるもの
 合格の知らせが届いています。
 「練習したテーマと同じのが出たので、マス目いっぱいまで書けた!」というような喜びの声がある一方、「自分ではよくできたと思うが、やはりだめだった……」というような声もあります。
 子供にとっては、初めての大きな成功体験であり、挫折体験でもあるのが受験です。
 しかし、長年生きてきた大人は、この成功、失敗が、これから長く続く人生のほんのわずかな一歩だということを知っています。
 だから、あまり苦労せずに合格できたような子は、かえって世の中を甘く見て、その後学力が低下するということがあります。
 一方、真剣に努力したにも関わらず不合格になった子は、それをバネにして、その後大きく飛躍します。
 大事なのは、合否の結果ではなく、それをどう受け止めるかということです。
 しかし、実際に不合格になったばかりの子に、そういうことを言ってもすぐに通じるわけではありません。
 その子のその後の長い人生の中で、やはりそうだったということに自然に気づくのです。
 しかし、大人は一歩高い立場で、合否の結果をその後に生かすことを静かに考えていくべきなのです。(べきなどというと、ちょっと堅いですが)
 もうすぐ2月、そろそろ新しい学年の準備です。
 言葉の森も、新しい年度に向けて、これからリニューアルです。
 参考記事「本当の合否は、あとからわかる」
http://www.mori7.com/as/1167.html
やりやすいシンプルな勉強と、いくらでも選べる豊富なウェブオプション教材で4月からの勉強を
 2月26日のfacebookページに、「着色料、保存料入りの勉強から、自然の素材を生かした勉強へ」という記事を書きました。
 今、世の中にあふれている通信教材、塾の教材、書店で売られている教材の中には、自然の味を生かした優れたものもありますが、合成着色料入りのようなものもかなりあります。

 言葉の森の教材は、子供たちが実力をつけるための実質本位の教材作りをしてきましたが、保護者の方の中には、複雑でわかりにくい、親の負担が大きいなどの声もありました。
 例えば、毎日の暗唱、音読、家庭での対話などは、取り組み方によっては、子供の力もつくし、家族のコミュニケーションもとれるという価値あるものになります。しかし、その仕組み作りができないと、親子げんかの種にもなってきます。
 子供たちの実力はつけたいが、しかし、あまり複雑で手間のかかるようにはできない、ということで、言葉の森ではしばらく自習の仕方については試行錯誤を重ねてきました。そこで、新しく提案する方式が、「シンプルな勉強と、豊富なウェブオプション」という形です。

 言葉の森の勉強は、基本的には、先生の電話説明を聞いて作文を書くという形を中心にします。最低限の自習として、毎日の読書と、次の週に書く課題の準備(書くことを決めておく、感想文の場合は長文を読んでおく、必要に応じて家族などに取材しておくなど)だけはやっていきます。それ以外の自習は無理のない範囲で続けていってください。
 言葉の森の生徒の課題の提出率は、毎週1回という提出頻度で96パーセントですからかなり高率です。それが、シンプルな勉強法になることで更にやりやすくなると思います。

 しかし、言葉の森で勉強する生徒の中には、もっといろいろなことをしたいという人もいます。また、時間がかかるとか、字数が長く書けないとか、個別の問題を抱えている人もいます。
 これまで、そういう希望をすべて取り入れるような形で教材を作ってきましたが、これからはそれらをウェブオプションで対応する形にしていきます。

 例えば、読解問題に力を入れたいという方には、読解問題がもっとたくさんできるサイトを作ります。読書に力を入れたいという方には、おすすめ図書のサイトを作ります。(今もありますが)
 このほかに、公立中高一貫校の対策を立てたいという方、漢字の勉強をしたい方、英語の勉強をしたい方、算数数学の勉強をしたい方、速読や速聴をしたい方、高校入試の作文対策、大学入試の作文対策、森リンの点数アップ、早く書くコツのページ、長く書くコツのページなど、いくらでも自分の好みに応じてオプションで取り組めるようにしていきます。

 やり方としては、次のような形にする予定です。
 まず、保護者が、言葉の森のサイトにアクセスし、子供に取り組ませてみたいオプションに登録します。すると、そのオプションに応じて、必要な教材が送られてきます。それで、毎週の作文とは別に、その教材にも取り組むようにします。
 生徒が自分ひとりで取り組むだけでは張り合いがない場合もあるので、勉強の記録を残せるページ、いつでも相談できる掲示板、ときどき力試しをするための検定試験、場合によっては展示会や発表会のページなども設置していきたいと思います。

 本格稼働は4月からですが、オプションページがスタートしたところから随時お知らせしていきたいと思います。

====2月26日のfacebook記事より====
 着色料、保存料入りの勉強から、素材の味を生かした自然の勉強へ。

 自分の子供に着色料の入ったものを、きれいだからといって食べさせる人はいません。他人に売ろうとするから、見た目のきれいさが必要になるのです。

 勉強も似ています。自分の子供には、毎日決まった形で普通のことをしていればいいのです。あとは、学校で学ぶだけで、昔の子供はみんな賢くなっていきました。

 ところが、今は学校だけでは勉強は身につきません。子供たちを取り巻く家庭環境の差が広がったので、一斉指導が難しくなったからです。

 だから、本当は自家製の勉強がいちばんいいのですが、自家製がうまくできるかどうかちょっと不安なところもります。

 そこで、勉強もよそから買うこともありますが、ここで大事なのは、その勉強の中身を見きわめることです。

 あまりにもきれいで面白そうなものとか、あまりにも手間がかからず楽にできるそうなものなどは、やはり要注意(笑)。自然を生かした本物は、地味だったり、手間がかかったりするのです。
====引用ここまで====
勉強を通して人間力を育てること。小学校低学年からの作文教育と家庭学習
 これからの教育で最も大事なことは、子供たちのトータルな人間力を育てることです。そして、その人間力の土台の上に専門の学力を身につけられるようにすることです。そういう教育の基盤は、家庭にあります。

 小学生のころから塾で詰め込まれる勉強をしてきた子の中には、肝心の高校生になっても自分の力で勉強できないという子も多くいます。大事なのは、成績という結果ではなく、自分の力で勉強するという過程なのです。

 今は、教育の目標が混迷しています。子供の将来について、漠然と、医者、弁護士、公務員などになれればいいと考えている家庭は多いと思います。しかし、それらの仕事が果たして今後もあてのある仕事であるかどうかはわかりません。

 大きな企業に入ればそれなりに安心ですが、ずっと先には大企業の将来もどうなるかはわかりません。世界をリードしてきたアメリカのGMもフォードもクライスラーも、昔は将来を心配する人など誰もいませんでした。日本という国全体が、他のアジア諸国との相対的な関係で後退し始めている中では、日本の国内での場所だけ考えていることはできません。

 そして、今は会社に入っても仕事が続かずに途中でやめてしまう子も多いのです。この原因は、これまでの教育が、トータルな人間力というものを軽視して、勉強の成績だけに目を向けてきたことによります。だから、成績は一応よくても、たくましく生きていく力に欠けている子も増えているのです。

 このトータルな人間力を育てる核となるものは家庭です。家庭で、子供たちが将来社会人として自立する土台を育てておく必要があります。そして、その人間力の土台の上に、大学で専門の学力を身につけ、それを武器に世の中を渡っていく必要があります。

 では、人間力とは何なのかというと、それは、共感力、自立心、向上心、思考力のような能力と特性です。ところが、今の受験を目指す塾の教育の中では、その人間力と対極の教育が行われてしまうことも多いのです。

 受験勉強を能率よく進めるためには、競争に勝つことを目標にし、与えられたことに嫌でも素直に従い、合格以外のことには気をつかわずに、スピードを要求される勉強に慣れなければなりません。これらの特性は、自己中心性、従順性、小さな自己満足心、条件反射的な学力です。

 小学生という人間形成の初期に、こういう特性を身につけてしまうと、家庭の中でそれを挽回する力がないと、そのまま人間力の乏しい大学生になってしまいます。大学生になって、より大きな人間力を身につけ、より専門的な学力を身につけるという土台は、実は小学生時代の家庭教育に結びついています。

 だから、子育てを勉強だけに絞らないこと、勉強を他人任せにしないこと、家庭で勉強を通して人間力を育てることを、子供の教育の目標としていく必要があるのです。

 言葉の森は、この春から、作文という自分で考える勉強に加えて、家庭学習のアドバイスに力を入れていきます。中学3年生までは、塾に行かなくても家庭で充分に勉強ができます。しかし、その土台は、小学校の低学年から作っていく必要があるのです。

====24日のfacebook記事の引用====
 これまでの勉強は、日本丸のいい場所に乗ることでした。日本という国自体が、欧米のキャッチアップという目標で大きく動いていたので、それでよかったのです。そして、そのために、受験勉強が過熱し子供たちの教育が塾任せになってきました。

 子供の教育で最も大事なことは、将来仕事のできる社会人となることです。そのために必要な能力は、共感力、自立心、向上心、思考力という人間力と、専門の学力です。ところが、勉強の目的が受験の合格に絞られると、そういう人間力のついていない大学が増えてきたのです。

 大学入試はゴールではありません。本当は、大学はそこで専門の学力を身につけ、リーダーシップのような人間力を更に育てる場です。大学生になってから、そういう生活ができるかどうかは、子供が小さいころの家庭教育に結びついています。

 日本丸の動きが遅くなった分、アジア全体は大きく動いています。人間力と専門の学力さえあれば、自分でボートを作って漕ぎ出すこともできるのです。
====引用ここまで====
 
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