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  【重要】3.1週作文進級テスト。早めの提出可
  4週は読解問題と清書。幼稚園生は作文
   読解問題の答えの書き方、送り方
   手書き清書の送り方
   投稿の仕方
  パソコン入力清書の送り方
  私立全盛の時代から公立復権の時代への変化はなぜ生じているか 1
  公立中高一貫校の問題は結構面白い(後半)
  解く勉強から読む勉強へ
  教育漢字、常用漢字、百人一首などのページ
 
言葉の森新聞 2013年2月4週号 通算第1262号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
【重要】3.1週作文進級テスト。早めの提出可
 3.1週に、作文進級テストを行います。
 提出が遅れた場合は進級できません。(3月8日ポスト投函まで)
 課題フォルダの字数・構成・題材・表現・主題の●印が全部できていることが合格の条件になります。(表現の項目などで「たとえ」と「いろいろな言った」など二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 手書きで作文を書く人は、項目ができたところにシールをはっておいてください。
 パソコンで作文を書く人は、キーワードを入れておいてください。
 小学生の場合は、提出する前に、おうちの方が字数と項目シールをチェックしてあげてくださるとよいと思います。
 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。1月以降に受講を開始した生徒も、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。ただし、いずれの場合も、賞状は出ますので、できるだけ字数と項目ができるように書いていってください。
 なお、進級テストは、1月と2月のいずれの月も最低1回は作文を出していることが条件になります。1月又は2月の作文で、どちらかの月で1回も書いていない場合は、3月8日までの間に作文を提出してください。
4週は読解問題と清書。幼稚園生は作文
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、読解問題と清書を行います。読解問題の時間がかかるため清書の時間が取れない場合は、読解問題は省略するか最初の2問だけをやる形でも結構です。
読解問題の答えの書き方、送り方
 読解問題の答えを作文用紙に書く場合は、問題の番号と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。
 読解問題の用紙は返却しませんが、選んだ番号と正解は山のたよりに表示されます。
 読解マラソンの問題のページから答えを送信すると、その場で採点結果が表示されます
(この場合、作文用紙に答えを書く必要はありません)
※図解の説明は、「学習の手引」の「10.読解問題と清書の仕方」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php?ki=gate#27
手書き清書の送り方
 手書きの清書は、翌月の1週の作文と一緒に返却します。
 パソコンで清書を入力した場合、手書きの清書は必ずしも先生に郵送などで送る必要はありません。手書きの清書のスキャン画像を作文の丘からアップロードした場合も、先生に郵送などで送る必要はありません。
 
投稿の仕方
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●朝日小学生新聞の住所 〒104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞 「ぼくとわたしの作品」係 御中
●毎日小学生新聞の住所 〒100-8051 (住所はいりません) 毎日小学生新聞 「さくひん」係 御中 (作文は600字以内)
★二重投稿はしないようにしてください。 ★友達の固有名詞などが入っていないか保護者がチェックしてあげてください。
パソコン入力清書の送り方
 4週の清書は、手書きで清書をした場合も、そのあと、できるだけパソコンで再入力したものを「作文の丘」から送ってください。これは、作文の進歩を生徒が実感できるようにし勉強の意欲につなげていくためです。
 清書を送る場合、週は必ず「4週」を選択してください。ほかの月や週を選択すると、その月と週の作文と講評が上書きされてしまいます。感想文を清書にする人は、三文抜き書きや要約の部分は省略するか、自分の言葉に直して書くようにしてください。
 ワードなどのワープロソフトは改行の際のスペースが正しく表示されないので、いったんメモ帳などにコピーしてメモ帳の上でスペースをつけてからインターネットで送るようにしてください。
 自宅でパソコン再入力ができない場合は、先生に(有料で)パソコン入力を依頼することもできます。その場合は、手書きの清書の住所シールの余白に「入力依頼」とご記入ください。
(入力依頼の料金は1文字1円で、翌月の受講料に加算して引き落としいたします)
 パソコンからの清書の送り方は、「学習の手引」の図解を参考にしてください。わかりにくいときは事務局に直接お電話をしてお聞きください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php
私立全盛の時代から公立復権の時代への変化はなぜ生じているか 1
 2月12日のfacebook記事に、「これからの受験は、条件反射的な知識の試験から、考える力をじっくり見る試験になる」と書きました。
 その理由のひとつに、公立の中高一貫校や高校が次第に力をつけてきたことがあります。
 子供の勉強スタイルの理想は、小学生時代はたっぷり遊び、中学生のころから次第に勉強の時間が増えてきて、高校生になって勉強の自覚ができてから本格的に勉強を始めるというものです。
 ところが、日本では、かなり前から勉強年齢が低年齢化し、小学校時代に詰め込み型の勉強をするスタイルが広がっていました。
 それは、大学入試に実績を上げる学校の多くが、私立の中高一貫校になっていたからです。
 私立の高校が、公立の高校よりも大学進学で成果を上げていたのは、公立の高校には、学区によって受験できる学校に制限があり、中学のときの内申点が合否に影響するという、非競争的な、ということはつまり不自然な制約があったからです。
 私立の中高一貫校は、私立という性格上、優秀な生徒をできるだけ早めに確保する必要から、受験から合格発表までを短時間でできる入学試験を行ってきました。
 すると、学習塾も、その私立中の試験に合わせて受験勉強の方法を組み立てるようになり、その結果、時間をかけてじっくり考えるような問題は影をひそめ、練習したパターンをあてはめ、条件反射的に解くような勉強の仕方が主流になってきました。
 そして、そういう受験型の勉強に早めに取り組めるように、通常の学年の勉強を先取りする形で受験勉強の低年齢化が進んでいったのです。
 ところが、行き過ぎた平等教育に対する反省から、学区制が廃止され、あるいは緩和され、高校が独自の入試を行えるようになり、公立中高一貫校が設置されるようになるなど、公立学校の改革が行われてくると、公立の学校からの大学合格実績が回復するようになってきました。
 公立学校の入試は、私立学校ほど早めに生徒を確保する必要に迫られていません。そのため、試験問題も、私立の学校のように素早く解くことを要求される学力ではなく、じっくり考える力を見るものに変わってきたのです。
(つづく)
公立中高一貫校の問題は結構面白い(後半)
 公立中高一貫校の問題の例です。
■A池とB池のスイレンの花のこみ具合をあなたはどのように比べますか。

●答えは、
 まず、それぞれの池のスイレンの花の数を数える。
 次に、スイレンが生えているところを正方形の数として数えそれを面積ととする。
 花の数を面積で割ったものが、それぞれの池の混み具合。
(都立両国中 2012年の問題より)
■図1にア⇔イ操作を行うと図2になります。
 では、図2に何回かの操作を行って図3にしたいときどんな順番で行えばよいですか。
  
●答えのひとつは、
 1⇔2、2⇔3、イ⇔ウ
(都立小石川中2012年の問題より)

 こういう問題を、家族で一緒にクイズを解くような感じでやっていけば、休日の夕方の楽しいレジャーになります。
 更に、「同じような問題を作ってみようか」とか、「同じように新しいパズルを考えてみようか」となれば、もっと創造的です。
 例えば、太って背が低い人のシルエットとやせて背が高い人のシルエットをくらべて、どっちがシルエットの面積が多いかという問題などが作れます。
 また、9つのマスを16個に増やしてみるとか、立体にしてみるとかすれば、もっと頭を使う問題が作れます。
 こういう勉強は、一斉授業の詰め込みではできません。
 たっぷり時間のとれる家庭での学習で、本人が納得するまで考える中で初めて身についてくるのです。
 言葉の森では、こういう家庭学習の交流の場をホームページの中に作っています。
 そこで、公立中高一貫校の過去問から毎週一つテーマを選び、家庭でどう取り組んだらいいかという案を提供します。
 これは、受験生でなくても参加できます。小学校低学年の子の保護者でも、低学年に合わせて生かしていくことができます。
解く勉強から読む勉強へ
 経済学者の野口悠紀雄さんは、都立日比谷高校から東大工学部に進みましたが、中学生、高校生のときの英語の勉強の基本は、教科書を音読することでした。
 実は、これが、勉強一般に当てはまる最も能率のよい方法なのです。
 その要点は、
(1)1種類の教材に絞ること
(2)それを繰り返すこと
(3)読むことに徹すること
です。
 ところが、多くの小学生、中学生、高校生が、正反対の勉強をしているようです。
 それは、次々と目新しい教材をやってみる、1回かせいぜい2、3回やっておしまいにする、一生懸命に解く、という勉強法です。

 「1種類を」「繰り返し」ということはよく言われていますが、「解くのではなく読む」ということはあまり言われていません。
 読む勉強がなぜ大事かというと、解く勉強は、読む勉強の5倍から10倍ぐらい時間がかかるからです。例えば、文章の書き写しという勉強法があります。しかし、ある文章を1回書き写している間に、同じ文章なら5回は音読することができます。問題を解く勉強では、もっと差がつきます。
 これを、国語の勉強だけでなく、算数・数学にも、英語にも、理科、社会にもあてはめて考えることができます。普通、問題集というと、問題を解くためのものと考えがちですが、この問題集も答えと一緒に読めば読む勉強にすることができます。
 和田秀樹さんの数学の勉強法が、ちょうどこの勉強法でした。問題を見てわからなかったら解法を見て理解するという勉強の仕方ですから、問題を解く勉強ではなく、問題と解法をセットで読む勉強法です。
 この読む勉強法を家庭学習の基本にしていくことで、能率のよい勉強ができるのです。
教育漢字、常用漢字、百人一首などのページ
 家庭での学習を進める教材として、国語、算数・数学、英語などのページを随時充実させています。現在、国語の分野では、教育漢字集、常用漢字集、百人一首集を暗唱方式で覚える方式の教材を掲載しています。
 これらを家庭での自学自習で取り組む方法については、おって言葉の森新聞などでお知らせする予定です。
▽国語の家庭学習のページ
http://www.mori7.com/kg/koku/
 
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