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中学受験作文の解説集(社会)




 第一段落は、説明。「世の中は便利になったとよく言われる。私もときどき、父や母から、『昔はもっと大変だった』という話を聞かされることがある。例えば……。では、その便利になったことによるよい面と悪い面は何なのだろうか。」など。
 第二段落は、意見A。「よくなった面は、便利になったことによって人間の自由な時間が増えたことである。例えば、交通機関の発達していなかったころは、どこかに出かけるにも徒歩や自転車などで時間がかかった。そのため……」など。
 第三段落は、意見B。「しかし、悪くなった面ももちろんある。それは、例えば、テレビやインターネットでいながらにしていろいろな情報が手に入ることによって、自分で苦労して情報を手に入れることをしなくなった点だ。例えば、勝海舟は、お金がなかったので、辞書をすべて書き写して自分のものにしたそうだ。今のようなコピー機のある時代でなかったから、苦労はあったが、その苦労が人間の成長に役立ったといえるのかもしれない。……」など。
 第四段落は、まとめ。「このように考えると、便利になったことそのものがよかったり悪かったりするのではなく、その便利をさをどう生かしていくかという自分たちの姿勢が大事だということが分かる。私はこれから……」など。



 第一段落は、説明。「現在は、友人とのコミュニケーションに、携帯電話やメールやそのほかさまざまな情報伝達手段が使えるようになっている。例えば……。」など。
 第二段落は、意見A。「携帯電話のメールなどのよい面は、手軽にコミュニケーションがとれる点だ。遠方にいる人とでも、すぐに連絡がとれるし、小さなことでもあまり負担に思わずにやりとりができる。例えば、先日、友達が元気のない顔をしていることに気がついたので、あとで家に帰ってから、メールで聞いてみた。すると……」など。
 第三段落は、意見B。「しかし、メールなどには悪い面もある。それは、第一にコミュニケーションが多くなりすぎて、自分ひとりで考えたり本を読んだりする時間が少なくなることだ。もうひとつは、やはり直接会って話す方が、相手の微妙な感情なども理解できることが多いという点だ。……」など。
 第四段落は、総合化でまとめ。「このように考えると、携帯電話のメールそのものがよいか悪いかということではなく、それをどう生かしていくかという自分たちの使い方に問題があるように思われる。私はこれから……」など。



 問題一、問題二、問題三は略。
 問題四を四段落で説明。短くまとめる場合は、1、2、4段落を中心に。

 第一段落は、説明。「世の中の進歩に必要なことは、何をおいても創造である。新しいものが生まれるから、人間の社会は豊かになってきた。同じことをただ繰り返しているだけでは、人間はいつまでも動物と同じ生活をしているだけだっただろう。その創造のために必要なことは二つあると思う。」など。
 第二段落は、方法1。「第一は、偉い先生の説明であるからといって無批判に受け入れないことだ。それは例えば、アインシュタインの述べたことであっても、将来はその間違いが指摘されるようになることもあるということだ。私のクラスの算数の先生は、よく私たちに同じ問題でもいろいろな解き方があることを教えてくれた。……」など。
 第三段落は、方法2。「第二に、まず自分の身近なところで、自分なりの創造性を発揮してみることだ。私は、趣味でプログラミングの勉強をしているが、同じ結果を得るためにでも、できるだけほかの人と違うスマートなやり方をするよう心がけている。そのため……」など。
 第四段落は、まとめ。「世の中の進歩は、人間の創造によって実現してきた。今、日本は豊かだが、この豊かさに安住することなく、新しい創造をしていく必要がある。私はこれから……」など。



 共通点は、人間の趣味や好みは、その人の年齢や性別や他の物事に対する関心などによって確率的に推測できること。

 意見と複数の方法で考えるとよい。

 第一段落は、説明。「コンピュータの発達によって、日常生活が便利になった面もある。しかし、同時に人間が自分の意思で判断することが少なくなった面もある。私たちは、これからのコンピュータの発達を生活の中にうまく生かしていくべきだ。」など。
 第二段落は、方法1。「そのためには第一に、コンピュータをうまく活用できるようにすることだ。私は、文章を書くときはいつもパソコンで書いている。それは、パソコンの方がきれいに書けるし、編集も容易だからだ。また、塾の模試などでは、コンピュータによる判定をもとに、自分の志望校の合格可能性を判断したりする。このようなコンピュータを活用することはこれからますます重要になってくるだろう。」など。
 第三段落は、方法2。「しかし、第二に、コンピュータにできない人間だけが持つ力も同時に発達させていく必要がある。例えば、どこかに旅行に行くときに、コンピュータは時間やコストを考えて最適のコースを提案してくれるかもしれない。しかし、そのコンピュータの指示にしたがっているだけでは、自分が新しいことを経験するチャンスは少なくなる。例えば、桶狭間の戦いなどをもしコンピュータが計算したとすれば、信長が勝つ確率はきわめて小さかったはずだ。しかし、信長は……」など。
 第四段落は、まとめ。「これから、コンピュータの機能はますます発達していくだろう。しかし、だからこそその分、人間は人間しかできないことをしていく必要がる。私はこれから中学生になるが……」など。


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