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高校受験作文の解説集(学校)




 第一段落は、状況実例と意見。「私たちは、ともすれば毎日決まりきった日常生活を過ごしているように思いがちだ。しかし、そう思うのは、新しいものを発見する自覚がないからだと思う。私がそれを実感したのは、旅行に行ったときだ。新しい街に着くと、いろいろなものが新鮮に見える。あるとき、赤い郵便ポストを見て、つくづくきれいだなあと思った。しかし、私の住んでいるところにも、そういう郵便ポストがあるのを思い出し(などと具体例)……。私は、常に何かを発見するような新鮮な気持ちで生きていきたい。」など。
 第二段落は、方法1。「そのためには、まず第一に、生活に余裕を持つことだ。時間に追われるような生活からは、新しい発見は生まれにくい。小さいころ、私は虫が好きで、よく近所の公園で、アリの動きなどをずっと見ていたことがある。そのときに気がついのは……。」など。
 第三段落は、方法2。「また、第二には、個々人の小さな発見を大事にするような社会を作ることだ。ダーウィンは、勉強の面では兄弟よりも出来が悪く、ある意味で落ちこぼれの子供だった。しかし、ビーグル号に乗って……。」など。
 第四段落は、反対理解と意見。「確かに、日々同じような生活をきちんと過ごすことも大切だ。電車やバスの運行も、そういうルールで動いているから、みんなが安心して利用できる。しかし、そのような生活の中でも、新しいものを発見しようとする気持ちを持ち続けることは大切だ。私は、これから……。」など。



 第一段落は、状況実例と意見。「私たちの周りには、さまざまな権威が溢れている。それは、学者の意見であったり、マスメディアの情報であったりする。しかし、それらをただ鵜呑みにするだけでは、自分という人間を他人に信頼してもらうことはできない。私たちのクラスでは、時々話し合いを行うが、私はできるだけ自分の意見を言うようにしている。結果的にそれがあまりいい意見ではなかったとしても、自分の考えを表現することによって、他人からの信頼も得られるのだと思う。私は、他人との関わりの中で、自分の考えを表現する生き方をしていきたい。」など。
 第二段落は、方法1。「そのためには、第一に、大きな目的を考えることだ。例えば、クラスの話し合いでも、クラス全体の利益を考えて意見を述べる必要がある。そうすれば……」など。
 第三段落は、方法2。「第二には、表現の前提をなる勉強をしっかりすることだ。例えば、政治について自分の意見を言いたいのであれば、その政治についての知識を確実なものにする必要がある。……」など。
 第四段落は、反対理解とまとめ。「確かに、人間には、他人の考えを吸収することも必要だ。相手の考えていることを読み取り、それを受け入れようとする姿勢ももちろん大切である。しかし、更に大事なのは、自分というものを表現することだ。他人との関わりの中では、自分を表現することによって初めて……」など。



 第一段落は、説明。「私は、中学生時代に、バスケットボール部に所属していた。中学2年生のときは、部長になり、そこで多くのことを学んだ。……」など。
 第二段落は、展開1。「その中でも最も苦労したのは、上級生と下級生の和を図り、強いバスケットボール部を作ることだった。それは……」など。
 第三段落は、展開2。「私は、この経験を高校でも次のようにして生かしたいと思っている。まず第一は、何ごとも前向きに考えて取り組むことだ。例えば、高校に入れば勉強も難しくなるだろう。苦手に思う科目も出てくるかもしれない。しかし、苦手だからといって、そこから逃げていては自分は成長しない。……」など。(できるだけ、勉強面のことを中心に書くとよい。)
 第四段落は、一般化の主題でまとめ。「高校時代とは、自分の将来の土台となる大切な時期だ。この時期に学んだり経験したことが自分の血となり肉となる。私は、将来、自分の得意分野を生かして独立したいと考えている。そのときに大事なことは……」など。



 未来のことを長く書くのは難しいので、自分の過去の経験に結びつけて書けるような未来のことを書く。



 第一段落は、説明。「私がいちばん鍛えたいと思っているのは、人間の幅を広げることだ。そのためには、自分と異なる考え方や価値観を持つ人とも積極的に付き合うことではないかと思う。それは……」など。

 第二段落は、展開1。「私は、中学生時代に、生物部に入っていた。そこで、他校との共同研究をしたことがあった。そこで、同じ中学生でも、いろいろな考えを持っていることがわかり、そこで知り合った人とは今でも時どき連絡をとっている。私は、この経験から、いろいろな人と親しくなることが……」など。

 第三段落は、展開2。「私は、この経験を高校でも次のようにして生かしていきたいと思っている。まず第一に、理系や文系の区別なく、あらゆる教科の学習に力を入れることだ。高校時代は、自分の教養の土台を形成する大事な時期である。だから、勉強面でも……」など。

 第四段落は、一般化のまとめ。(「鍛える」というキーワードを入れて)「高校生時代は、人間にとって、自分を自覚的に鍛える最初の時期だと思う。私は、将来、アジアを中心とした海外で自分の仕事をしていきたいと思っている。そのためにも……」など。


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