メギ2 の山 2 月 2 週
◆▲をクリックすると長文だけを表示します。ルビ付き表示

○自由な題名
○雪や氷、なわとび

○Family life in the United States 英文のみのページ(翻訳用)
Family life in the United States is changing. Twenty-five years ago the housewife cleaned, cooked and took care of the children. She was the most important person in the home. The father earned the money for the family. He was usually out working all day. He was tired when he came home in the evening. So he did not see the children very much, except on weekends. His work at home was usually outside in the yard. The cooking and the cleaning were for women only.
These days, however, many women work outside the home. They can't be at home with the children all day. They are tired, too, when they come home in the evening. They do not want to spend the evening in cooking dinner. They do not have time to clean the house or wash the clothes. So who is going to take care of the children now? Who is going to do the housework?
For every family the answer to this question may be different. But usually the wife does not have to do all the work herself. Today she can get help. One kind of help is the day-care center. Mothers can leave their children at these centers during the day. Then they are free to go to work. Most children enjoy these centers. They can play with toys and games and other children there.
Another kind of help may come from the company a woman works for. The company may allow her to work part-time. That way, she can earn some money. But she can also be with her children part of every day.
But the most important help a woman can get is from her husband. Today, many men share the housework with their wives. In these families the men clean the kitchen and wash the clothes. On some nights, the wife may cook dinner. On other nights it may be the husband. They may both go shopping and they may clean the house together. The husband may also spend more time at home with the children. Some men may even stop working for a while or work only part-time. For these men there is a new word: the "househusband." In the United States more and more men are becoming househusbands every year.
These changes in the home mean changes in the family. Fathers can be closer to their children because they are at home more. They can learn to understand their children better. The children can get to know their fathers better. Husbands and wives may also find changes in their marriage. They, too, may have a better understanding of each other.

★(感)コンビニエンス・ストアの
 【1】コンビニエンス・ストアの二十四時間営業の店がだんだんふえていったのは、一九八〇年ごろからだ。それは、日本の社会が本格的に「サービス化・ソフト化・情報化」という方向にむかおうとするちょうどそのころだった。
 【2】お店の機能をサービスという観点から見直すと、だいたい夜も活動する人間がふえてきているのに、夜の七時にお店がしまっていたのではお話にならないのだ。
 ここで、「時間的な便利さ(コンビニエンス)」というサービスが商売として成り立つ。
 【3】便利さというサービスを商売とする以上、当然、チェーン店として、いろいろな地域をネットワークしていくような展開が必要となる。
 いつでもあいていて、そこにいけば日常のかんたんな雑貨から食料までなんとかなる、そういうお店だ。【4】ふつうのコンビニエンス・ストアには、だいたい三千品目以上の商品がおかれているといわれる。
 その後、コンビニエンス・ストアは、ファースト・フードをいれ(「おでん」すらファースト・フード化させ)、チケット類の予約販売、公共料金の窓口業務、クリーニングの取り扱いといったぐあいに、新しいアイテムをつぎつぎと加えていっている。【5】コンビニエンス・ストアというお店の基本的なあり方も、最初のころとくらべるとやや変わってきている。固定的なものではなく、客のニーズがあればすぐさまその商品をそろえるという柔軟さこそ、コンビニエンス・ストアの真髄だろう。
 【6】ところで、「時間」をビジネスにしているのはコンビニエンス・ストアだけではない。きみたちのまわりでは、たとえば「牛どん」ショップとか、ファースト・フードのチェーン店などがそうだ。
 日本では、一九七〇年ごろからファースト・フードが店舗をふやしはじめる。
 【7】ハンバーガーの店ではそれまでの日本では考えられなかった「早朝」という時間帯を営業のなかに組みいれてビジネス化を図った。その後、「深夜」や「二十四時間」を組みこむ店もふえた。
 一方、和食系のファースト・フード店も、「早朝・深夜」をビジネスの対象にした。【8】食事できる場所がしまってしまった深夜や、まだどこもあいていない早朝に営業することで、他のお店との「差別化」を図って、そこにある時間の利便性を商売にむすびつけているわけだ。和食系のチェーン店では、アメリカにまで進出し、成功∵をおさめたものもある。
 【9】時間のビジネス化という意味では、コンビニエンス・ストアとファースト・フード店はあるていど共通している。
 しかし、筆者のみるところでは、やはりコンビニエンス・ストアには、独特のものがあると思う。【0】立地でいうと、繁華街だけでなく住宅街のまんなかにも出店している。コンビニエンス・ストアの午後九時や十時にいってみるといい。塾帰りなどの小学生や中学生が夜食がわりにおでんをワイワイいいながら食べているのに出会えるはず。
 コンビニエンス・ストアが開拓した「時間」はどうみても夜だ。あの「時間」はまだきちんと管理されておらず、どこにも位置づけられてないのだ。奇妙な明るさのなかにある解放感と孤独感がそれを物語っている。
 コンビニエンス・ストアが消費社会の申し子と考えるのはそのためだ。消費社会というのは、これまでの時間についての考え方、みんなの共通の枠組みが統一性を失った社会なのではないだろうか。コンビニエンス・ストアの「時間」の位置づけられなさはそれを象徴している。
 それまでの常識では考えられなかった、営業時間の「すきま」をビジネスにしたのがコンビニエンス・ストアやファースト・フードだった。
 「すきま」というのは、時間についてだけいうのではない。それまで他の企業が関心をもっていなかった分野だとか、余裕がなくてできなかった分野のことを一般に「すきま」(またはニッチ)という。
 いま、企業は、いろいろなすきまの分野をねらって、ビジネスにしようとしている。市場が大きくふくらんで成長が頂点に近づくにしたがって、すきまをつく戦略が重要な役割を占めてくる。
 そして、コンビニエンス・ストアをはじめ、宅配便など、それまでなかった商売が、いつのまにか、いまでは欠かすことができなくなっている。これも消費社会の一つの断面といってよさそうだ。

(児玉裕「あなたは買わされている」による)