ヤマブキ
人間は、身体的に生きています。
それは、時間と空間の中で生きているということです。
という抽象的な話はさておいて、勉強には目標が必要です。
というのも、勉強、あるいは自分自身の向上というものは、人間が生きることに対して必須のものではないからです。
しかし、人間がこの世に生まれたのは、何かの意図があったからです。
意図は、使命と言ってもいいでしょう。
その自分の本来の意図あるいは使命を実現するためには、生きるための方向性が必要です。
方向性は、先験的に決まっているわけではありません。
誰でも、試行錯誤の中で、自分の生きる方向を決めていきます。
しかし、学生の場合、基本の方向はある程度はっきりしています。
それは、主に勉強面において、自分自身を向上させることです。
勉強における向上とは、必ずしも成績を上げることを意味しません。
本質的な意味で、自分の実力を向上させることです。
その本質的な向上に近いものが、読書力、作文力、発表力、国数英理社の教科の学力などの向上です。
人間は身体的に生きているので、目に見える目標があると、その目標に向かって努力することができます。
そのために、個々の生徒の学習記録を一覧できるページを作りました。
学習グラフのページ
https://www.mori7.com/gs/
ホームページの「よく使うリンク」から行くことができます。
この学習グラフの一部は、毎月1回、定期的にアナログ通信でお送りします。
すでに、4月と5月に「森からゆうびん」というA4葉書を郵送でお送りしました。
ただし、郵送で送れるのは、日本国内の生徒のみです。
学習グラフは、海外の生徒も見ることができます。
ウェブの学習グラフは、「森からゆうびん」の情報よりも詳しく、リアルタイムで更新されています。
定期的にこの学習グラフを見て、勉強の方向を確認していってください。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。勉強の仕方(119) 森からゆうびん(0)
小学2、3、4年生の作文は、誰でも上手に書けます。
本をよく読んでいる子は、のびのびと自由に作文を書くことができます。
それは、それでいいのです。
しかし、大事なのは、その先の小学5、6年生になってからです。
小学5年生から、作文の課題に抽象的なテーマが入ってきます。
そのときに、その抽象的な課題について、親子で話をする機会があると、子供の思考力と語彙力が伸びます。
更に、その先には中学生の意見文があり、高校生の更に高度な意見文(論説文)があります。
作文の勉強は、そこまで続けることが大事です。
小学校高学年から、中学生、高校生にかけて、子供たちの思考力と表現力は成長していきます。
それは、大学生や社会人になってからも生きてきます。
小学2、3、4年生で作文が上手に書けることが目標ではないのです。
だから、小学2、3、4年生の作文は、褒め続けることが大事です。
書き方を注意したり、直したりすれば、一時的には上手になるように見えます。
しかし、それは、書き方のルールに収まる書き方ができるようになったということだけです。
そういうことは、自然に任せていても、いずれできるようになることなのです。
小学校低学年から作文の勉強を始めた子は、途中、いろいろな紆余曲折があったとしても、作文の勉強を続けていると、それが、毎週の読む習慣や、考える習慣の蓄積になります。
この蓄積が大事なのです。
時どき、昔の生徒で、いったん言葉の森をやめて、今は高校生になっている生徒から、「また、作文の勉強を教えてもらいたい」という連絡が入ることがあります。
いろいろな予備校で、作文や小論文の講座はあるでしょうが、それらの講座よりも、昔教えてもらったやり方で書く練習をしたいということなのです。
言葉の森のこれまでの生徒の合格実績があります。
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=19
作文小論文で合格した子供たちは、単に希望の大学に入っただけでなく、その文章力と思考力をその後の社会生活でも、生かしていくはずです。
作文の勉強は、長い展望で続けていくことが大事なのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。作文教育(134)
スイトピー
基礎的な学力は、必要です。
将来、社会に出て何をする場合でも、国語、数学、英語、理科、社会などの基本的な学力は要求されるからです。
だから、とりあえず、すべての教科をオール4以上にしておくことです。
どの教科も、8割ができていれば、必要なときにいつでも10割にすることができます。
しかし、大事なのは、基礎的な学力ではありません。
もっと必要なのは、個性的な学力です。
個性的な学力には、答えはありません。
自分の好きな分野があり、その分野で自分の読書や研究や思索を深めていくのです。
今はまだ、こういう個性的な学力の必要性を実感している人は少ないと思います。
意識は、いつも時代に遅れてやってきます。
ミネルバのフクロウは夕暮れを待って飛び立つのです。
だから、未来を見られる人は、勉強を個性の方向に切り替えておく必要があります。
個性の学力とは、作文、創造発表、プログラミングなどです。
特に、創造発表のような曖昧な概念の勉強が大事です。
社会の変化を先取りして、本当の勉強に取り組んでいきましょう。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。教育論文化論(255) 創造発表クラス(0)
多くの子供たちは、親に言われるからとか、先生に言われるからとか、誰かに褒められるからとか、希望の学校に行くためにとかいう理由で勉強しています。
しかし、勉強の本当の目的は、そうではありません。
自分自身を向上させ、社会に役立つ人間になるために勉強しているのです。
社会に役立つとは何かと言えば、自分だけの個性を生かして、世の中に新しい何かを創造することです。
それは、すぐにはできません。
だから、そのために、今勉強しているのです。
その原点をいつまでも持ち続けること。
退屈な長い勉強の間も、それを忘れないこと。
ただし、若者は、社会に貢献という言葉ではピンと来ないから、まず日本一を目指すことです。
言葉の森も、作文教育は日本一、国語読解教育も日本一で、これからオンライン教育での日本一を目指しています。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。教育論文化論(255)
ブルーデージー
「森からゆうびん」として郵送していた学習グラフを、ウェブで見られるようにしました。
https://www.mori7.com/gs/
「森からゆうびん」は、月1回の発行ですが、ウェブの「学習グラフ」のページは、リアルタイムで更新されています。
海外にお住まいの方も、学習グラフのページで、勉強の様子を見ることができます。
なぜ、学習グラフを作ったかというと、もとになるデータがあると、勉強の目標がつかみやすくなるからです。
この学習グラフを基準にして、勉強を進めていってください。
国内の生徒には、この学習グラフを、「森からゆうびん」という名称で、月に1回郵送で送ります。
なぜ、郵送で送るかというと、これからは、アナログの情報が重要になるからです。
勉強でも、デジタル教科書のようなものは、効率がよくありません。
タブレットで勉強すると、定着率が低下します。
勉強は、紙の問題集で、紙のノートに書いて行うものです。
なぜなら、人間は、タンジブル(触れることができる)なものによって、実感的に理解するからです。
これが、AIと人間との違いです。
人間は、身体的に生きているので、身体的に学ぶ必要があるのです。
ただ、デジタル情報には、デジタルでなければできない価値があります。
それが、字数グラフや森リングラフのようなデジタル情報です。
これからは、デジタル情報をアナログ的に見る時代になります。
しかし、学習は、あくまでもアナログ的に行う必要があるのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信すること。なぜ、アナログが大事かというと、人間の身体はアナログだからだ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。教育論文化論(255) 生徒父母連絡(78) 森からゆうびん(0)