ひとこと(7月3週)
得意を伸ばすか苦手を直すか
イチゴの広場
FD3Sあしあ高1
 得意を伸ばすか苦手を直すかというと、現代の日本社会は苦手を直すという
方に片寄りがちで、例えばそれは日本の教育方針をみれば一目瞭然であるが、
これはあまり良くない様に思われる。なぜならそれはその人が天から与えられ
た才能の芽を摘み取ってしまう恐れがあるからだ。
 
  これを防ぐにはやはり得意を伸ばすしかないのである。しかしこれは簡単
なことではない。なぜならまず日本人の心理が苦手を直すというほうに片寄り
がちであるし、前にも書いたように日本のおおくの人が通過する「教育」が苦
手を直すほうだからだ。ではどうすれば得意を伸ばすことができるようになる
のであろうか。
 
  その方法として、まず日本人は自分に苦手なものがあることを恐れないこ
とだ。なぜならそうすればもっと自分の得意を伸ばすことができるからだ。例
えば過去において偉大な発明・発見をした人々(エジソンなど)は自分の苦手
な科目など授業も聞かず自分の好きなことを考えていたと言う。しかしこんな
ことをいまの日本の学校でしていたらあっというまに留年、退学であろう。
 
  もう一つの方法として、日本社会はもっと才能のある人を発見すべきであ
る。例えば私の記憶に間違いがなければ金太郎は最後にその怪力をナントカと
いう高名な武士に認められて武士になるのであるが、日本社会はこの武士にな
るべきである。いまの日本社会は学歴社会といわれている。T大などいわゆる
難関大学を卒業していないと就職もできないというのでは得意を伸ばすことな
ど出来ない。
 
  確かに苦手を直すということも必要である。なぜならあまりに苦手が多す
ぎると教養のない人間となってしまうからだ。しかし逆にいえばそれ以上は必
要でないのではないか。宝の持ち腐れというがせっかく天から与えられた得意
なもの(才能)があるのにそれを伸ばせずにいるのはまさに究極の宝の持ち腐
れである。
 
  また、日本を人々が自分の才能を最大限に活用して生きている社会に変え
て行けばより一層の発展が見込めるはずである。以上のことを踏まえて、日本
はもっと得意を伸ばすことに力を入れるべきだ。