ひとこと(7月2週)
地域社会
アジサイの広場
JIROあすな中3
 私の学校では、毎年夏に球技大会という行事がある。これは、新しいクラス
にみんなが馴染めるようにという学校側の考えによるもので、団体競技しかな
くてみんなで力を合わせて…などと今時流行らない言葉をモットーにしている
。三年もいるとそんなものがなくても団結力はバッチリで優勝をねらえるほど
である。しかし、入りたての頃は結構役に立ったのではないだろうか。
 
  優勝するために技術はもちろんだが、「団結力」は何よりも必要であると
思う。それには、まずプライバシーに関わらない程度に相手を知ることが必要
で、ふだんからダベリングなどをして交流を深めたらいいと思う。もしも何か
が起こったときに動じることなく対処できるとても大きな要素であり、絶対的
なものである。これは、家庭でも言えることで、最近では、これがないために
、青少年による犯罪が増えていると言われている。
 
  「まとまり」は、現在の社会に欠けているもので、何に対しても見て見ぬ
ふり、自分に関係なくて、利益にならないことは素通りして、できるだけ労力
は使わずに事を終わらせることをまず先に考える。つまり、自分さえよければ
いいという自己中心的な人が多く、自分の欲を追求することは正しいとされて
いてその結果、環境問題が深刻化している。
 
  人と関わらなければどれだけ楽かもしれない、人に気を遣わなければ精神
が疲れることもないし、余計なことを考えなくてもいい。でもそれでは楽しく
ない。「仲間」の「仲」のなりたちの意味は、ひとは一人では生きられない、
人と人との間柄のことを言うという。
 
 「家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである」と
あるが、なにもない近所付き合いよりちょっとオーバーなくらいのお節介のほ
うが、今後の生活が楽しめるのではないかと思う。