ひとこと(7月2週)
道のはじまり
アジサイの広場
GOうみ中1
 それはすばらしいことだった。以前人々がかりをしてくらしていた時代には
、一つの山に動物がいなくなると、人々はべつの山へと移動しなければならな
かった。
 
  一つの土地にすみつくことは、たいへん幸せなことだった。家と畑とをむ
すぶ道は、こうして毎日ふみかためられていった。家と畑とをむすぶ道も、し
っかりつくられていった。
 
  人の使わなくなった古い道は、いつか土にうもれてしまった。草ぼうぼう
になり、ジャングルのように木がしげって、もうあとかたもなくなってしまっ
た。
 
  道はいつの時代にも、人間が通ってこそ道だった。どんなにりっぱな道を
つくっても、人間がそこを通らなくなったとき、道はあれはて廃道になってい
きました。