ひとこと

（5月3週）

無題

イチゴ

の

谷

の広場

○○○○

／

うい

中2

ああすれば

ああれば、こうなる型の社会では、時間の変質が現れる。現在とはその時間

直線の上の一点に過ぎない。もちろん常識はそうわいわない。なぜなら、われ

われは現在とか今とかいう表現をたえず用い、しかもその現在という時は、実

質的な時間幅を持つことが当然の前提だからである。ただいま現在の意味とは

、予定された未来を指すのである。現在をすでに強く拘束する。そうした拘束

されたとき、それをわれわれは現在と見なすのである。また未来とはなにが起

こるかわからない、「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である

。「ああすれば、こうなる」ものであるように「見える」ようになる。その世

界では、意識がすべてとなり、時間はすべて現在化するのである。現在の東京

でも、灰色の服を着て黒い鞄をもった時間泥棒が、「漠然とした、定まらない

未来」だけを財産としている子供達の、唯一もつ「真の未来」を惜しみなく奪

う。医者と患者のやりとりからも、「ああすれば、こうなる」が成立するので

ある。