ひとこと(5月2週)
無題
アジサイの広場
加奈子せて高2
 
 現在の大人たちは、謙虚な気持ちが少なく、自己満足をしている人が多い。
それらは、例えば、小さな子供や立場の弱い人々などによく相手をしている僧
職、教職の仕事に就いている人に多い。例えば、僧であることそのものが、そ
の人を安住させ、定着させることになって、みずからを突き放して見据える眼
も心も失われていくという事になってしまわないか。そして、その人の仕事の
立場が高くなると、その地位自体が護符となって、安定度はますます高くなっ
てその風格は板につき、説法も巧みになるだろう。そうなってしまうと、自ら
を一つの人間に戻し、自分を改めて見つめ直す事もいずれ消えてしまうだろう
。教職でも同じだ。
 
 戦後の明治時代は、経済的に遅れていたので、生活がとても貧しい人々が多
かったため、生まれたころから苦労して生きてきた人々が多かった。過去の苦
労がよく分かっていた人々は控えめで、謙虚な人が多かった。現代のように生
まれてきたときからなにも苦労しないような人々は将来、大人になってから自
己満足や、傲慢な人になてしまう。
 
 アジアの若者もまた、不安定な社会の中で育って来たため、日本のような裕
福な国でなにも苦労せずに育った私たちには分からない生活をしてきた。これ
からの日本は、ますます今の楽な環境に埋没して傲慢な国になってしまう。た
しかに、自己満足や、傲慢さも時には大切だ、しかし謙虚に控えめに現在の職
業や地位だけに護符されてしまう事の無いように自分の新たな可能性を絶えず
開拓しようとする気を持ちつづけるべきだ。ことわざに、「親しき中にも礼儀
あり」というように、どんなにしたしい間柄でも傲慢な態度をとってしまうと
、仲が悪くなってしまうのでいくら仲のいい友達でも謙虚に接するべきだ。