ひとこと(4月4週)
疑問を持つこと
アジサイの広場
吉見こと大2
 
 よく私たち日本人はマニュアル人間だといわれる。いつも教科書通りの行動
をし、上からのきちんとした命令がなければ自分からは積極的に動こうとはし
ない。この日本が今日のような経済大国にまで発展できたのは日本とは対極を
成すアメリカの存在の賜物であろう。アメリカが事実上、先駆者となって新し
い独創的なものを生み出し、それを私たち日本人が模倣(マニュアル化)する
。私たちは戦後、何も疑問を持たずアメリカの背中を見て今日までの成長を遂
げてきた。しかし今日の社会を見れば、それがいかに陳腐なものだったのかが
分かる。世界をリードしていく国家の求められるものは模倣ではない。
 
 一番に求められるのが疑問を持つことである。例えば大学受験である。多く
の人が教科書の丸覚えをしてしまう。数学においても公式の暗記から始まる。
関数でも方程式でも、なぜこうなるのかという疑問を持たずに教科書に載って
いるからという理由で暗記してしまう。南京大虐殺という事件が教科書に大き
く掲載されている。この件に関しては多くの異論があるが、教科書に載ってい
れば多くの人が南京大虐殺が実際にあった事件だと思ってしまう。聖書にして
も教科書にしても文字として表記される場合には必ず虚構つまり真実ではない
ことを自覚せねばならない。
 
 二番目は疑問を持ったら全力でその疑問を解決することである。今日の社会
に名を残すニュートンやエジソン、ガリレオもすべては疑問を持つことから始
まった。なぜリンゴは下に落ちるのか。なぜ地球は回るのか。どうしたら電球
を長持ちさせることができるか。これらの疑問に挫折することなく、追及する
ことで彼らは今日の偉人となりえた。私たちは何も偉人とまでなる必要はない
。ただ物事に対して、仕方がない、とあきらめるのではなく、なぜだ、と思う
ことが大切なのだ。国にしても、より多くの人間が政治、行政に対して疑問を
問えばより政治も行政も活性化するはずである。
 
 疑問を持つのは楽だが、その疑問の答えを自分の力で解決するのは大変、困
難である。マニュアル通りに生活していれば、何事もなく平和にすごせるかも
しれない。しかし疑問を持たなければ今のままと何ら変わりはない。太古の昔
から私たちは疑問を重ねることで今日までの成長を遂げることができた。私た
ちの社会は自然とそうなったのではなく、疑問と疑問が重なり合って今日にま
でなったのである。これからの社会は単に経済力のある国がリードしていくの
ではない。あらゆる事に対して疑問を持ち積極的に疑問を解決していくような
国が自然と世界をリードしていくこととなるだろう。