ひとこと
分析医学(感)
イチゴの広場
まちゃみあい大2
 
 近代以降の医療は、分析医学になって傷んだところを物理的に治そうとした
。例えば、歯が悪ければ悪い所を削ってつめる、そうすることが最良の医療と
いうようなことだ。自分の担当して部分が治ればそれでよし、みたいなところ
がある。そんな治療をすることで、ほとんどの医者は病気の本質が見えなくな
ってきてしまったのだ。原因と結果を取り違えている、ということもできるだ
ろう。今の世の中は、ものごとを細かく分析しすぎて、ものごとの本質を見失
ってしまっている。
 
 今年になって、私はほとんどの期間風邪を引いてしまっていた。元旦から風
邪を引き、2月の初めにインフルエンザにかかり、2月の終わりにスキー場で
吐き気を催す風邪に襲われた。私の家族は私が風邪を引くと、「すぐに病院に
いって薬をもらってきなさい。」と言う。私も他に方法がないと思うので、仕
方なく病院にいって薬をもらい毎日服用する。だが、今年の風邪はいくら薬を
飲んでも、いっこうに治る気配を見せなかった。私の考えだと、毎年同じよう
な風邪を引くと、同じような薬をもらってくるので、体が薬を受け付けなくな
ったのだと思う。きっと薬を飲む、と言う行為以外にも風邪を治す方法がある
と思うのだが、私はいまだにその方法は見つけることができない。もう薬に頼
ることもあまりできないだろう。
 
 大学受験をする時に誰もが苦労するのが、英語の勉強だろうと思う。中学か
ら6年間かけて英語を受験レベルにまで持っていき、英語のおかげで受験に成
功した人も多いだろう。だが、大学に入ると英語で非常に苦労することになる
。英語を「話す」ことができないのだ。私も2年間英会話のような授業があった
が、なかなかついていくことができないまま、終わってしまった。高校時代、
「まず暗記することが英語を勉強するコツだ。」と言われてそのままに勉強した
自分から、この勉強方法には限界があることに気がつけば良かったのだが、今
となってはどうしようもなくなっている。英語の基本は「読む・書く・話す」。
そのうちの一つしかやらなかったからこそ、英語が思うようにできなくなって
しまったのだ。
 
 あるものごとを細分化して分析し、原因と結果を突き止める。「15÷3
 
5」みたいなことをすることで、科学の分野が進歩して、昔では考えられない
ようなものまで現在では誕生している。ものごとを細分化することも大切だが
、もっと総合的に捉えることでものごとを総合化してみていくことが、今の人
たちに必要なことだと思う。一部分を見て判断するのではなく、全体を見て判
断する。この考えも持ってすれば、世の中恐いものなしだろう。