ひとこと
愛国心
アジサイの広場
酔月あも高2
 
 「ニッポン国バンザーイ」かくして、日本という国はすばらしくも恐ろしく
もあるような強烈な愛国心を持ってして、戦争に挑んだだのであった。
 
 近年の日本人には愛国心というものが欠けているようである。それどころか
、愛国心を持つことが正しくないことであるようにさえ思われている。しかし
、私は、日本人がもっと愛国心を持つべきであると思う。
 
 愛国心の自覚不足の原因として、戦後の敗北により外部、特にアメリカの圧
力によって日本の文化が確立されないまま、西洋文化が取り込まれてきたとい
うことがある。
 
 こうした変わった文化の形成についての信頼性、加藤周一という人は、日本
人の雑種性は枝や葉のものでなく、その根っこ自体なのであるともいっている
とおりである。また、千円札の夏目漱石も、文明の開化が内発的でなく外発的
である、つまり外部からの圧力によって、日本の文明開化がなされてきたとい
うことである。
 
 愛国心の自覚するためには、他国を知るということがある。つまり、「パト
リオット」は世界に向けて「はっしん」される必要があるということである。
世界の各地で情報を収集してこそ、自国の愛国心を自覚するようになるのであ
る。
 
 日本のパソコン業界はつい最近まで日本独自仕様である、NECのシェア60%
近くを占めていた。これというのも、日本のなら安定してサポートも万全であ
るという、一種の愛国心によるものではないだろうか。世界の情報が入ってく
るに連れて、その愛国心を自覚するようになってきたことだろう。
 
 たしかに、愛国心は先述の「ニッポン国バンザーイ」のような、集団エゴイ
ズムを形成して、排他的になってしまうということがある。しかし、高校倫理
社会の教科書いわくのとおり、開かれた「和」を目指して行動していくことが
大切である。