ひとこと
国際感覚
アジサイの広場
隆史きね中2
 
 国際感覚があるということは、ただ流に外国語を話し外国人とそつなくつき
あえるというような単純なことではない。また、身につけるということは、こ
れさえ手に入れれば大丈夫というようなことでもない。国際化という言葉がそ
うであるように、そのとらえ方が人によってまちまちだからである。国際感覚
を身につけている人は、「異文化と正面からあおうと心がけている人」などで
ある。いま時代は、国際化時代から地球時代へと、移り変わりつつある。地球
市民であることは、人間であることと同様に、地球上に生きる私たち一人ひと
りを包みこむ、もっとも普遍的な定義だといえるかもしれない。
 
 自分の国が大事という考えがある。例えば、自分の国のことばかり考えてい
ると、江戸時代の日本のように、まわりの国が日本を占領するかと思い、鎖国
をしたり、異国船打払令を出したりするようになった。最終的には、アメリカ
などと不平等条約を結ぶことになったりすることになったりした。そして、第
二次世界大戦でとうとう日本がどれだけ遅れていたかが証明された。
 
 地球や世界全体を考えるのが大事という考えもある。例えば、世界の動きを
見ているとアメリカのように開発が遅れた国でも、今では世界でもっともはや
く工業を発達した国として知られている。そして、一番はやく人が月に行った
のもアメリカだった。その工業力の差が出たのは第二次世界大戦だった。アメ
リカは日本が降伏しないので、とうとう広島と長崎に原子力爆弾を投下した。
 
 自分の国のことを考えるのも世界を見るのも結局は同じことである。国の貿
易のもうけを考えるのも世界のことを知らなければいけないことなどから同じ
だと思う。「自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているの
であってはならない。」という名言がある。この名言に書いてあることは自国
だけではなく世界も見なければならないことである。