ひとこと
無題
エンジュの広場
青木祥子あこそ小6
 
 私達は長い間、木綿と木の中で暮らしてきた。だが、明治以降それを捨て、
新しいものへと人工材料を追いかけてきた。しかし、木は切られた時に第一の
生を断つが、建築の材料として使われると再び第二の生が始まる。その後、何
百年もの長い歳月を生き続ける力を持っている。機械文明の恩恵の中で、工学
的な考え方に信頼を置くあまり、それだけが正しいと信じすぎてきた。だが、
自然がつくったものは、木のように原始的で素朴な材料があっても、コンピュ
-タ-では解明できない側面をもっている。のだ。