ひとこと
お金の価値
アジサイの広場
寛則えう高3
 「世の中、金がすべてだ」「一番大切なのはお金ではなく心だ」等など、お
金に対しての考え方は人それぞれである。お金にはプラスの面もマイナスの面
も持っており、一概にはこれという意見は出せない。
 ところで、お金というのはそもそも自分達の生活をもっとスムーズなものに
するのを目的として、日本では古代から積極的に使われるようになったのだが
、現代では、形や模様は違うにしても、なくてはならない存在となっている。
お金の利点の一つとして、手軽さ、という事が挙げられるだろう。それには、
手間が省ける、という事がある。貨幣やお札をサイフに入れて持ち運ぶ事が当
然のようになっている今の時代には、大昔のように物を得るために物物交換を
する事はまず無理な事である。
 発展途上国への寄付金にも同じ事が言えると思う。私のような知識の中途半
端な者がその国へ出向いてかえって迷惑をかけるよりは、その国が今本当に必
要としているもの、例えば薬や食糧などを寄付金で購入し送った方がよいと言
う人もいる。
 このように、私達の生活にお金は重要な役割を果たしているのだが、すべて
がお金で解決されるわけではない。愛、友情、生命などはいくらお金を積んで
も買えるものではないし、今後いくら技術が発達しても無理だと思う。又、そ
うでなくては困る。もしすべてのものがお金で買える事ができるのならば、人
間そのものに生きる価値がなくなってしまうだろう。
 確かに、いくら理想論を述べたとしても、お金がなくては生きて行く事がで
きないのは事実であり、否定はできない。ただ、お金中心で回っているという
考え方だけは避けたい。お金は人を助ける事ができる反面、人を不幸にもして
しまう力がある。世の中、金がすべてではないのだ。