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カラスはテレビに出られていいな。
ウグイスの広場
がっちゃんてな中2
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 私達人間は、「カラスはやっかいごとばかりする悪い鳥」印象をもっている
。「げっ!またやってるよ!」火、木、土の3日間、特に休みあけのゴミ捨て場
は大変な事になる。「カー!カー!カー!」ハシブトカラスがゴミを漁るのだ
。私達人間にとって、カラスはとっても嫌な存在だ。頭を蹴るカラスもいれば
、線路に石を置くカラスもいる。しかし、そんなカラスもなかなか有名人であ
る。最近では「町中のカラス特集」などという特集番組にカラスが出たりする
こともある。人間の中にだってテレビに出たくても出られない人は五万といる
というのに、なんとも生意気なものだ。「なんでそんなに人間のじゃまばっか
りするんだ!」と、思う今日このごろである。
 
 しかし、それは私達の自分中心的なかんがえ方によって生まれるのではない
だろうか。例えば、カラスが線路に石を置くこと。あれは、何の目的で石を置
いているのかまだはっきりとは解明されていない。だが、どちらにしてもカラ
ス達は、何らかの理由で、電車が走っているということが嫌だから、石を置い
ているはずだ。確かに、私達はカラスに断って電車を走らせているわけではな
い。その他スズメにも、シカにも、サルにも、カモシカにも、イノシシにも、
この地球の生きとし生きるもの全ての了解を得てやっているわけではないのだ
 
 でも、やはりこの星を支配しているのは人間だし、動物なんかとお話するな
んて不可能に近い。そんな、地球上の生き物全てに了解を得るなんて、夢のま
た夢だ。それに、いうことを聞かなければ殺してしまえばいいという考えも一
利ある。とくに、カラスなんてなんの役にも立たないただの鳥なのだから、私
達にこの上ない迷惑なことをしているカラス達を絶滅に追い込む事だって不可
能ではない。
 
 しかし、人間は、後の事を考えずにあまりにもたくさんの事をやりすぎた。
そのおかげで、ゴミは増え、環境は破壊され、今や地球がいつ壊れてもおかし
くないような事態におちいっている。私達は、カラスに迷惑をかけられている
のではなく、カラスが迷惑を被っているのである。だから、言葉の通じないカ
ラスに文句を言う前に、自分達の行いをもう少し見直した方が良いのではない
だろうかね?