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父が父で
イチゴの広場
杉田大岳うい中2
 現代社会において、父が父の役割を果たしていなくなってきている。これは
現代社会で立派な父が育ちにくいからである。逆に父でなくなった父の典型「
友達のような父親」が増えてきている。彼らは上下の関係を意識的に捨ててし
まったため、価値観を押し付けることは絶対にしないし、子供の自主性を重ん
じて決して強制はしない。何をするにも自由放任である。だからそういう父親
の子供は、「自由な意志」こそ持つが決して「よい意志」は持たない。真の父
とは、子供に文化を伝える者だ。
 
 私の友人に、クリスチャンの父親を持つ人がいる。その家族は月に三、四回
教会に行っているらしい。しかし、その子供には特にキリスト教意識はないみ
たいだった。なぜと聞くと、父親が行けと強制しているらしい。これこそ文化
を伝えることだと思った。
 
 江戸時代などは、特に父と子の上下関係が強かったと言われている。またそ
の時代は、礼儀や言葉使いがすごく丁寧だった。これは親が世間に出ても恥ず
かしくないように、小さい頃から厳しく育てたためである。
 
 文化を伝えることも、自由意志を持たせることも、真の意味での人間を形成
するには大事な要素だ。だから一番大事なのは、その二つをバランスよく行わ
せることだ。