ひとこと
本当の豊かさ
アジサイの広場
正之おき高2
 近日、一般的に豊かさは、経済的事情にかかっていると思われている。戦後
、日本は戦争に敗れたために、異常な貧困状態に陥った。だが、以後、アメリ
カ等の諸外国からの援助があって、緩やかに発展していき、現在では、世界有
数の経済大国となっている。今は、経済的豊かである日本だが、この豊かさと
いうものは、近年、精神的なものが大切になっていると思う。しかし、そう考
えることが希薄な日本人には問題があるのではないか。
 その原因は、今だ日本人が、将来、一流企業に入ることが、自分の幸せにつ
ながることだという考えにあると思う。例えば、漠然とエリートを目指す人はよ
くいるが、それでは金銭的豊かになることはできても、心から満足できるもの
ではないと思う。だから、そのために別の対策を講じる必要があると思う。
 それには自分で夢を作り、それを目標に生きていくべきだと思う。例えば、
野口英世は経済的には大変貧しいものではあったが、幼い時に、やけどをして
、その傷を治してもらった医者に憧れて、生涯、医学の道を歩んでいくのであ
った。経済的豊かである外見ばかりのものよりも、このような中身のあるもの
にすることが、これからの日本の更なる進歩には大切なのではないだろうか。
確かに、世界中には、まだ貧しい人が数多くいて、経済的な豊かさも大切であ
るかもしれない。しかし、自分が考えるとおりに生きなければならない。そう
でないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。だから
、今の日本には、むしろ豊かさを追求するためには、自分自身の意志による行
動が大切であると思う。