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海賊船になろう!!!
アジサイの広場
吉見こと大3
 戦後の日本では、大企業は日本人にとって高嶺の花であった。誰もが給料が
良く、社会的地位の高い大企業に入るために、一番の近道である一流大学に入
ろうとした。一度、大企業に入ってしまえば一生、終身雇用が保障され、豊か
な生活を送ることができる。しかしバブル崩壊と共に、この通説も崩れ去った
。超一流の証券会社、銀行が次々と倒産する。大企業の経常利益率は著しく減
少し、リストラ(首切り)が次々と行われている。そんな中、著しく業績を伸
ばしている中小企業が存在する。その多くが、大企業には無い独自のサービス
を提供し、確実に顧客のニーズを掴んでいる。
 
 欧米では殆どの一流大学の学生は、有名大企業には就職をしない。彼らは大
企業には魅力を感じてない。給料の低い中小企業でも、自分の実力を伸ばせる
企業を選ぶ。そして自分の実力を伸ばした後、その会社を辞め、自分で起業す
る。今のアメリカの好景気の背景には、このような若い起業家達の活躍がある
。最近では日本でも、このような動きが出てきた。私も大企業には魅力を感じ
ていない。私は強い「武器」を持っている企業に就職し、その「武器」を吸収
したい、と思っている。
 
 来年、日本に新しい株式市場が二つ生まれる。二つともベンチャー企業、中
小企業を対象にしており、この二つの市場の誕生により、一番の問題であった
「資金繰り」が解決される。資金が無くても、斬新で画期的なアイディアを持
つベンチャー企業、中小企業は簡単に資金調達が可能になる。多くのベンチャ
ー企業、中小企業が誕生すれば当然、競争が激しくなる。しかし、この競争こ
そが不景気を吹き飛ばす一番のカンフル剤になるのだ。
 
 この前、日本の大型貨物船が海賊に襲われた。御伽噺のような話だが、現実
の事件だ。海賊達は小さな船に乗り込み、その機動力を存分に発揮し、大型貨
物船を包囲した。そして海賊達は次々と貨物船に乗り込み、乗組員を縄で縛り
、その間に荷物を強奪した。船は小型でも、その機動力を発揮すれば大型貨物
船でも相手にできる。このことは、これからの企業にも当てはまるだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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