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比喩の大切さ
イチゴの広場
りさあいす中3
 比喩を使うということは、大切なことだ。比喩は、知らぬ間に会話に使われ
ていたり、文章に使われていたりする。この、比喩を使うことによってより理
解が深まるということは、言うまでもない。事実、スポーツ評論家は、フォー
クボールを投げるときは、動きをやってみせるより、カーテンのヒモを下へ引
っ張るようにと、比喩表現を使って教えた方が、よく伝わると言っている。
 
 私は、ギター関係の部活に入っているが、中学1年生の入りたての頃、先輩
から「和音はドアのノブをまわすようなに、手で円を描いてひくといいよ」と
言われた。確かに、言われてひいてみると、こつがつかめたような感じがした
。先輩が見本にひいてみせてくれる前に、比喩を使って教えることによりより
いっそう理解が深まったのは事実だ。
 
 小さいころ水泳を習っていたが、そのときにも比喩は良く使われていた。バ
タフライを習ったときなどは足の動きをイルカのように動かすようにと言われ
た。今まで、ばた足しか習っていなかった分、バタフライの足の動きはとても
難しく感じたが、比喩を使っての説明と練習でかなりうまくなった。
 
 しかし、反対に比喩を使うことにより、間違った解釈をされることがある。
その代表的な言葉に「愛のムチ」がある。聞いた所、良いことをしているよう
だが、実際はただの暴力だったりする。先輩に「愛のむちなのだから、嫌って
るわけじゃないのよ」と言われても、厳しいことをされていることには変わり
が無い。ただの、先輩の言い訳だったということが多いのではないだろうか。
 
 また、ありきたりの比喩表現を使いすぎてしまうという、マイナス点もある
。自分で考える力、想像力が育たなくなってしまうからだ。「問題とは、そこ
にあるものではなく、自分が作るものである」というように、比喩も自分で作
らなければ意味が無いのである。比喩を自分が作ることにより自分も成長し、
他人も上達する。これほど高率のよいものはあるだろうか。自分で、比喩を作
ると言うことは確かに難しい。しかし、それをのりこえることによって、自分
又は他人が育つと思えば楽なものだ。比喩を上手に作り、使いこなせるような
人になっていきたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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