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超高層マンションと赤い屋根の小さなお家 イチゴの広場
しっぽほし中1

 最近新聞などの広告で、「3月に三十八階建てのマンショングランドオープン!!」などというものが入っていることがよくある。そこには、青い
空に高々とそびえ立つ超高層マンションの写真が掲載されていたりする。私の家は小さく、四人でぎゅうぎゅうと暮らしている。けれど、周りは緑 に囲まれ、なんだかとても落ち着く(負け惜しみではない)。私は鉄筋超高層マンションも丈夫で見晴らしが良くていいと思うが、いざ住むとなると 少しひいてしまうものがある。  

 その第一の理由に、ひんやりと冷たい感じがするからだ。もしも私がそのマンションの三十八階に住むことになったとする。すると、毎日学校に
行く時には、エレベーターで上り降りし、階段使うということをしなくなり、筋肉が衰える。それから、マンションなので、当然ベランダのスペー スは狭く、緑を置く余裕はない。緑が無く、動くことが充分にできないということはとても寂しいことだと思う。  

 そして第二の理由に、疲れてしまうからだ。私は幼稚園の頃、マンションに住んでいたが、とてもいやなところだった。近所の人達に迷惑をかけ
ないように、小声でこそこそ話したり、静かに話したり、ピアノは小さな音で弾いたり……。そのうち、小さく小さく行動をすることが習慣となっ てしまった。確か、色々な色の家具が置いてあったはずだが、私は今思い出すと、灰色の四角い空間にとり残されていたような感じがする。  

 確かに、超高層マンションや、マンションは中がきれいで、機器もハイテクなものが多くてよいと思うが、こうも形の整ったものばかりのところ
で生活していると、だんだんとノイローゼ(?)っぽくなってしまうような気がする。「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」 という名言もあるように、ものは外見ではなく中身だと思う。いくらきれいで、整っていても、住みやすくなければ、そのうち嫌になってくるであ  

 私は、あまり綺麗すぎるところではなく、少し落ちつくような空間があるところに住みたいと思う。
 

 
                                               
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