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世界できちんと生きるために イチゴの広場
しっぽほし中1

 日本は個人や社会よりも、世間を気にする傾向がある。社会や個人の中で行動するよりも、世間の中で小さく活動するほうが安心するのだ。私は
世間の中のことしか見えない生き方はあまりしたくないと思う。  

 まず第一の理由に、人間的に小さくなってしまうからだ。世間とは、社会よりも単位が細かく、個人よりも視野が狭い。最近日本では、「グローバ
ルな人間」を養成しているらしい。未だに世間が中心である日本ではなかなかグローバルな人間にはなれない。  

 そして第二の理由に、自分の意見を持てなくなるからだ。世間の中はとても狭く、自分だけの意見を持とうとするとかなり勇気がいる。例えば、
私は前にこんなことがあった。私には、小学校の時、一緒に遊んだり、行動したりするグループがあった。そのころ私はある歌手が好きだった。と ころが、私が所属するグループ内では、なぜかその歌手は不人気だった。  

 「ええー!!あの歌手が好きなのー?!」
 

 「うちら嫌いだよね。」
 

 私ははずされるのが嫌で、なんだかその歌手を心から(笑)嫌いになってしまうようになった。今思うと、世間のことばかりを気にして、自分を打
ち消していたことが、情けなく、恥ずかしく感じる。  

 確かに、世間という狭い世界にいるといつも一緒にいられるので一人ぼっちになってしまうことはまずないが、自分の視野が狭くなり、意見をし
っかり持つことができなくなるようなものであるのなら、私はそのなかにいたいとは思わない。もしも世間のなかで生きるのなら、その中で、個々 の意見をしっかりと言えるようなものであったらいいな、と思う。  

 
                                           
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