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住めば都 ウグイスの広場
祐司には中1

 産業革命以来、機械は人びとの生活を豊かにする打出の小槌の役目を果たすものだと思われてきた。そしてその進歩はイコール人類の幸福につな
がるとも信じられていたのである。過去百年の間、わたしたちは何の疑いもなくそれを信じてきた。その信仰がまちがいでなかったことは、人類が ついに月に到達することによって証明されたかのように見えた。だが最近になってそれだけが全てではないということが反省されるようになった。 人間にとって整理されているところより雑然としているところのほうが住みやすい。  

 僕も筆者の意見に賛成である。
 

 その理由としては第一に、たとえばとても汚れて散らかっている家があるとする。もしそれを一気に整理したら、逆に物がどこに置いてあるのか
分からなくなってしまうからだ。僕もそのような経験がある。友だちが自分の家に来るので、僕は散らかっている物をすべて引き出しに詰め込み、 部屋を表面的にきれいにした。しかし一気に環境が変ってしまったのでどこに何があるのかわからなくなり、親は化粧品を探して仕事に遅れてしま ったらしい。化粧しなくても同じなのに。(笑)ハムスターも同じである。僕のハムスターの「ゆうゆう」と「キャンディー」と「デブ一号」と「 デブ二号」は、僕がゲージをどんなに頑張って掃除をしてもすぐに汚してしまう。汚した方が住みやすいからそうしているのだと思う。  

 第二にきれいにするとそれを保とうとして何もできなくなってしまい、ストレスがたまってしまうからだ。僕も部屋をきれいにしたとき、汚して
はいけないと思い、なるべく物を使わないようにした。すると逆にストレスもたまるし、生活もしにくかった。それで、結局、いつの間にか元の雑 然とした部屋に戻ってしまった。  

 確かに、きれいにした方が気持ちいいし汚すぎるよりもきれいな方が良いというのはよくわかる。しかし、「住めば都」ということわざがあるよ
うに、人間は、慣れ親しんだ環境をあまり変えない方がよいと思う。大切なのは、見た目がきれいできちんと片づいていることよりも、生活しやす いということだと思う。  

 
                                               
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