先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
生か死か エンジュの広場
たぬきのと中1

 人間は強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。われわれは狩られる感覚をすっかり忘れ
た。喰われることは不幸である。それは生命というものが個体にのみ宿り、あらゆる努力を払って個体の存続をはかることが生命の第一原理である 以上は当然だ。追われる立場の動物は敵から逃げただけで喜びを感じられる。動物は自分が生きているという実感を改めて感じて幸福感を味わうの かもしれない。死は常に目前にあり、誰もそれを忘れたふりをしたりはしない。  

 だから人間は「死」というものをあまり認識していないと思う。休日は、ずーっと家にいれば退屈で、「生」に緊張感が無い。マンガを見たりゲ
ームをしたり、寝たりと緊張感ゼロ。それに比べて動物はいつも死に直面している。ライオンとうさぎを例にすると、ライオンはうさぎを狩らない と、死ぬ。うさぎはいつもライオンのターゲットになるわけだから命が危ない。だから、動物というものはいつも精一杯に生きて、いつも死に直面 しているのである。人間も締め切りがあると燃える。テストなども締め切りがあると燃える。「ここで勉強しないと・・」と思い力が入る。締め切 りが無いと、緊張感が無くなり燃えない。  

 確かに緊張感がなく、退屈な生活も楽で楽しいかもしれない。しかし、緊張感があって、生活した方が、けじめもつけられるし、より良い生活に
なっていくと思う。僕も緊張感を持って生活しようと思った。  

 
                                                   
ホームページ