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いちばんおいしかったご飯 カモメの広場
れもんふれ小4

 「もしご飯がたけなかったグループは、夕食が豚汁だけとなります。また、豚汁も作れなかったグループは、夕食ぬきとなります。先生たちは何
も手伝いません。」  

 私が今まで一番おいしかったお料理はご飯です。もちろんご飯といっても普通のご飯ではありません。それは林間学校の時、自分たちで、飯ごう
で炊いたご飯です。私にとっては、初めての経験でした。  

 そのご飯を作ったのは、林間学校の一日目の夕食の時です。先生たちに林間学校では先生たちは何も手伝わないということと、もしご飯と豚汁が
つくれなかったグループはその日の夕食はないと言うことも聞いていました。一グループ九人で、豚汁を作る係、まきを拾ってきて火をおこす係、 ご飯を研ぐ係にわかれました。私はお米を研ぐ係になりました。火はとてもはやくつきすぎて、豚汁が切り終わるまでまきを燃やし続けるのが大変 なくらいでした。お米を研ぎ終わった私たちは、飯ごうを火の上にのせて、火を豚汁ができるまで消えないようにまき拾いをしました。そしてやっ と豚汁ができ、火にのせてしばらくするとあくがでてきたのであくとりをしました。  

 じっと見ていると、飯ごうをのせてから二十分ぐらいしてから飯ごうから水がたれてきました。林間学校に行く前の授業で飯ごうでのご飯の炊き
方をインターネットで調べたら「飯ごうから水がたれはじめたらもうすぐできあがるという合図だ」と書いてあったので飯ごうから水が出てきてか ら十分後に飯ごうを火からはずし、ふたを開けると、真っ白なご飯が炊き上がっていました。その時私はまるで死んだ人が生き返ったようにうれし  

 そのご飯を蒸している間に豚汁もできあがりました。そしてやっと食べられます。作り始めた頃は空も明るかったのに、作り終わってみたらいつ
のまにか空が暗くなっていました。  

 ご飯はやわらかくてとてもおいしかったです。
 

 食べ終わって後はかたづけるだけだと思ったら、その片づけの飯ごうのこげをとるのが火をおこすよりも大変でした。力をふりしぼって、こびり
ついたこげを落としました。  

 後から思ってみると、あのご飯があんなにおいしかったのは、自分たちで苦労して炊いたご飯だったからかもしれません。またいつか、飯ごうで
ご飯をたいてみたいです。  

 
                                         
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