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スパイス アジサイの広場
由希子あとえ中2

 交話機能というのは、簡単に言えば、ことばがもつ、人と人との気持ちを結びつける作用を指す物である。人は他人に出会うと、必ず心の中に警
戒、不安、恐れなどの気持ちが、多少なりとも生まれるもので、あいさつと呼ばれる言語行動で生物的な緊張をほぐし和らげ、次の交流段階に支障 無くつないでいく。多くの人が、仕事の話や、用件に入る前に、お天気の話や当たり障りのない短い会話を交わすのも、これがお互いの警戒心や敵 意を弱め反対に安心感を高める効用があるからである。交話機能とは対話者どうしの一体感や帰属意識を高める潤滑油としての働きなのである。  

 はめを外した話は大切だという意見がある。
 

 私の中学校の英語の先生は、25歳でとても若い。そのせいか、去年の英語の授業は、横道にそれることが無くて楽しいという授業では無かった
。しかし、慣れてきたのか、今年の授業ではちょっとずつはめを外すということをし始めて、楽しい授業になってきた。授業が楽しいと、嫌いな英 語も少しはやる気が出てくる。「やっぱり授業はたのしくなくちゃあね」と友達は言う。私もそうだと思う。なぜなら、前から横道にそれることが ある先生の授業はみんな楽しそうだし、その授業を待っているからだ。私もたまに、ずーっとその授業だったらいいのにと思うことがあるし。授業 が楽しいと、生徒もやる気が出る!と私は思う。  

 しかし、はめを外してはいけないという場合もあると言う意見もある。
 

 今、不景気、戦争、狂牛病など色々な問題が起きている。大臣や政治家達が国会を開いて白熱議論をしている。そんなときに、「はめを外すのは
良いことだ!!」とか言って関係のない話やギャグを言ってみるとする。そうしたら、みんなにきつい目でにらまれるだろうし、「アイツ何考えて んの?」と避難されると思う。まじめな話の時に関係のない話でじゃまするのは人が嫌な気分になるのでいけないと思う。仏のような心の広い人で もそれは嫌だと思う。だから、周りの空気をちゃんと読んで、今ははめを外しても良いのか悪いのか見極めることが大切だと思う。  

 確かに、はめを外した話をするのも、本題だけ言うのも大切だと思う。しかし、一番大切だと思うのは、ピリッと一言スパイスの入れられる人に
なることだと思う。ここでおもしろい話をしたら、雰囲気がパッと明るくなって良いだろうな~。あそこではまじめな話をしているから、おもしろ いことはいっちゃいけないな~。そんな風に気の利いた言葉を言えるということはすごく良いことだと思う。料理でも同じように、カレーに少量の スパイスをいれたらピリッと辛くなっておいしいだろうけど、杏仁豆腐にスパイスを入れたら甘くて辛いまずい物になると思う。また、カレーにス パイスを入れすぎると、異様に辛くて味もあまり良くなくなるように、言葉でも、ちょっと一言ユーモアのあるおもしろい言葉を言うと“ジョーク の上手なおもしろい人”になるけど、度が過ぎると“うっとうしい人”なってしまうと思う。こんな風に、言葉も料理も難しいと思う。だけど、人 を幸せにすることができると言う点で、とてもすばらしいと思う。私もいつか上手にスパイスを入れられる人になりたい。                                                
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