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土とミミズ イチゴの広場
A.Lあそき中1

 ミミズがある生態系に生存することで「自然の経済」にどんなかかわりをもつか、それが、イギリスの生んだ偉大な生物学者チャールズ・ダーウ
ィン(1809~1882)のミミズに関する着眼点だった。例外はもちろんあるけれど、ふつうのミミズは、土を豊かにするために決定的に重要 な動物である。自然の中でのミミズの役割を科学的に認識することによって、人間としてのつき合い方を選べるものなのだと、思わず自分の日常生 活をふり返らされたものである。  

 ミミズは土を豊かにするため、自然には欠かせない生き物となっている。でも、土を豊かにするのはミミズだけではない。ダニも豊かな土作りに
貢献している(とくにササラダ二)。ダニと言うと、動物の血を吸う生き物と思われるが、吸血性のダニは1割にも満たない。残りの9割は、落ち 葉や小虫を食べている。しかも、森や林では1㎡あたり約5万匹のダニがいるという。  

 最近、僕は庭でミミズを見かけない。見かけないというよりも、気付かないだけかもしれない。もしも、ミミズがいなくなっていたのだとしたら
大変だ。でも、今のところは元気に厄介な雑草が生えているし、母がミミズをよく見かけると言っているので、土は死んでいないだろう。  

 では、もし道路をコンクリートで固めたり、畑で化学肥料を使用したりするとどうなるだろうか。もちろん、良いところはあるだろう。しかし、
いい面だけではない。コンクリートで道路を固めてしまうと、そこにいる動植物は死んでしまうだろう。とてもコンクリートが混ざった土で、生き られるはずがないだろう。化学肥料の場合は、それに含まれるリンが海に流れてしまうと、赤潮の原因となってしまう。  

 最近は、いろんな薬によって清潔になってきている。たしかに清潔なのはいいが、あまりにも清潔になりすぎ、アトピーやアレルギーなどの病気
が増えてきた。これでは、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」なので、本来の自然を大切にしながら、人間は生きていけばいいと思う。                                                  
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