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清書:計画 イチゴ の広場
恵美子 いすあ 物事を順調に進めようとするときに、計画を立てるのは大切なことである。例えば旅行などの場合、中には目的も持たずに行きあたりばったりで行く楽しみ かたもあるが、目的を持った旅行のばあいは交通手段や時間などを計画したうえで出かける方が、無駄なくスムーズに進めていくことができるであろう。ま た、勉強などについても同様で、ただ漠然と勉強をするよりも、目的に焦点を合わせて、学習計画を立てるのが、進み具合など把握できて非常に合理的だと いえる。このように明確な目的を実現させるためには、計画は必要なものなのである。  

 しかし目的達成のための計画というものは、時に人を管理し束縛してしまうこともあり得るのである。先の旅行の例でいえば、立てた計画を順調にこなし
ていくことばかりに気を取られ、肝心の中身が忘れられることになったりする。旅行中、計画した枠の時間を超えてでも鑑賞していたい美術品に出会ったり 、その場を離れがたい程の美しい自然に遭遇することはよくある事である。本来なら計画を変更してでもそこで充分な時間を取ることが、その旅行の内容と 質を高めるものであるが、計画が綿密であればある程それが難しくなるのである。スムーズに進めていくために立てた計画に、人が管理されてしまう、言わ ば本末転倒である。  

 また、目標が高すぎたり目標を重要視するあまりに無理な計画を立て、それを実行することが難しくなり計画倒れになったりすることもしばしばである。
 

 このように物事実現のために立てた計画を遂行するには、基本的ではあるが無理の無い計画を立てることが最も重要となる。そしてその計画の中に、いわ
ゆる遊びの部分を持たせること、これが大事なポイントとなるのである。思い通りに計画がうまく進まない時や、思いがけないことで中断せざるを得ない時 でも、その遊びの部分を使って軌道修正ができれば、再びその計画のルートに乗ることができるのである。   

 計画を立てるということ。それはとても大切なことだが、それ以上にその計画に振り回されずに自分を律していくこと、それが一番の課題だと思う。
                                                 
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