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時代 エンジュ の広場
エガ てせ 中2 百年以上家具を使ったという例は別にめずらしくはない。イギリスだけではなく、中国でも日本でも代々その家に伝わる家具というものがあった。使い方さ え間違えなければ、家具にとって百年というのは、むしろ短い時間と言える。経済面から考えた効果は、実のところ「百年使う家具」のもっとも重要な要素 ではない。無垢の木でできた質の高い、テーブルやデスクや書棚を生活の中に入れてみると、人間の意識が変わるのだ。薄っぺらな合板と無垢の天然木は存 在感が違う。そして、単に迫力があるだけでなく自然素材特有の温かさと柔らかさで、私たちを受け入れてくれる。  

 確かに、昔のものが身近にあると何と言うか心が落ち着く。これは気のせいなのか、それとも昔のものが持つ魔力なのだろうか。ずれにせよ、昔のものが
このような気持にさせている事に変わり無い。私の家にはそれほどまで古い家具(木)はない。一番古いものとしたら、せいぜい5~6年くらいだ。そんな物で も新しく買った家具よりは気が落ち着く。家具は年代がたつほど味が出ていいものになる。  

 しかし実用性を考えてみよう。古くなって壊れやすくなった家具より、新しくて使いやすい家具の方が、実用性の面で良い。また使いやすいだけでなく、
買えばかんたんに手に入れることができる。  

 あなたはどうだろう。古いか新しいか。使いやすく長持ちしない家具、長持ちする家具。私はどっちが良いなんてことはないと思う。どっちが良いなんて
ことは人それぞれ違う。しかし、これだけは誰も同じだ。古いという相手よりも、新しいという相手よりも、それらを使う自分が大切なのだ。  

 
                                                 
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