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清書:大切なもの エンジュの広場
しっぽほし中1

 私にも大切な枕(人形)がある。ミッフィーちゃん(うさぎ)の人形である。買った時からペラペラの薄さで少ししか綿が入っていなかった。だから幼い私は
それを枕代わりに使っていた。(笑)私はそれを3歳から10歳ぐらいまで使っていた。すっかり糸もぬけてしまい、かわいいバッテンの黒い鼻もとれてしまった。今ではすすけたうさぎになってしまった。前にも増してペラペラになり、とてもみじめな姿だ。 

 私はそれでもミッフィーちゃんが大好きだ。今は枕としての役目も終え、私のベッドで寝ている。持ち上げれば首がくたっとなってしまう。もしもヤクザ
がやって来て、 

 「……そのミッフィーちゃんをくれ。」
 

 と言っても、私は包丁を振り回しても対抗することだろう。(うそでしょ!?)
 

 ……とにかくそれくらいミッフィーちゃんが大切なのだ。
 

 人にはどんなに高額なお金でも売れない、または売りたくないというものがあるらしい。きっとそれはその人にとって、捨て難い思い出等がつまっている
からだろう、と私は思う。 

 
                       
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