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講評 題名: 固有名詞の重要性 名前: 太公望 さん( うの 高2 アジサイ の広場
内容 字数 963 構成 題材 表現: 主題: 表記:

 何もないところに、一本の線を引くことで「天地」ができる……まさにそのとおりだね。とても哲学的だ。名前が与え
られることで「世界の分節化」が進んでいくということだ。「新世紀エヴァンゲリオン」については、いろいろな論評が なされているけれど、枠のない世界をどうとらえるかというのは、人によって異なるし、実現させるとしたらその方法も 様々に考えられそうだね。枠がないということは、自他の境もないということである。まとめで述べたように、固有名詞 をどうとらえるのかというのは、個が存在することと同義であるとも言えるわけだ。この固有名詞について、「きちんと した意識」というのは、どういうことを指しているのかが、やや曖昧なのが残念。「きちんとした」という表現が、実は 実体を表していないということではないだろうか? 題材の取り入れ方がおもしろいだけに、まとめが今ひとつ力不足の 印象だ。"☆" ワールドカップの名称については、もう少し論を整理しよう。日本人が名称にこだわらないとすれば、何 も「韓日」と決まっていたものを「日韓」としなくてもよいという考えもありそうだよ。「我々の意識からすれば普通」 という部分に問題の核心がありそうだ。「我々の意識」が必ずしも「普通」でないこともあるからね。また、「文化」云 々のレベルに話を広げると、歴史的な背景なども大きく関わってくる。題材として使いこなすには、かなり手強い内容だ ね。  けいこ 先生( なら
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